自然史博物館へ愛を込めて
へろんです。
小さい頃から恐竜に熱中し、今でも恐竜博などがあると人を誘っては出かけています。また貝殻の多様性に惹かれ、今でも旅行先で海辺に行けば、貝殻を探して波打ち際をうろついています。そして学生時代には昆虫の美しさに魅せられ、当時の昆虫標本十数箱は今でも大切な宝物として保管しています。
そんなわけで、博物館も昔から大好きな場所でした。博物館というと、歴史博物館や民族博物館を想像されるでしょうか? 私の場合は上記のように恐竜や貝や昆虫に熱中していたので、博物館の中でも特に自然史博物館がお気に入りでした。今でも旅行や出張の折には、その土地に自然史博物館があればできるだけ訪問するようにしています。
自然史博物館というとあまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、中学校理科でいうところの第二分野(生物・地学)を対象としているというのが分かり易いかと思うのですが……博物館の中でも恐竜の骨格や昆虫標本、鉱物標本などが展示されている様子をご想像頂ければ、それが自然史博物館です(^^)。
より詳しくは以下のリンク、「自然史博物館の使命」や「自然史博物館(しぜんしはくぶつかん)とは - コトバンク」などをご参照頂ければと思います。
文部科学省の「博物館 -これからの博物館」によれば、日本には約6000館の博物館が存在しているそうです。

もっとも、そのうち58%は歴史博物館、19%は美術博物館。ここでは「自然史博物館」という種別はありませんが、おそらく8%の科学博物館の中に入っているものと思われます。8%とはいっても結構な数のようにも思えますが、果たして充分といえるでしょうか?

もうだいぶ昔ですが、かつてNHKニュースで、海外からも知られる蛾の研究の大家、井上寛博士(1917~2008)の20万点にのぼる日本最大の蛾のコレクションが、日本では適切に保管できる場所がないということで、外国の博物館に寄贈しようと考えている、というニュースを聞きました。その後どうなったか気になっていたのですが、この膨大で貴重なコレクションは、1992年にイギリス自然史博物館に寄贈されたそうです(中島秀雄(2008)「井上寛博士の訃」やどりが 217号,p12)。日本の研究者が集めた日本産の標本が、なぜ日本国内にないのでしょうか!?
これも古い記事ですが、「博物館に新しい流れ」(Asahi Shimbun Weekly AERA 1993.2.2)には、美術館と自然史博物館が増加しており、「自然史系博物館は数こそ少ないが、地球環境の保護が世界的な課題になる中で、大型の自然史博物館が建設され始めた。これからは自然史博物館の時代になることが予測される」とありました。
この記事からおよそ四半世紀。確かに博物館数は年々増えていますが、井上寛博士のコレクションの例を見るまでもなく、まだまだ充分とは言えないのではないでしょうか。
もっともっと自然史博物館がにぎわい、質・量ともに充実していくことを心より願っています。
自然史博物館の認知度が少しでも上がることを願い、本ブログでも訪問した博物館を紹介していきたいと思っています。

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小さい頃から恐竜に熱中し、今でも恐竜博などがあると人を誘っては出かけています。また貝殻の多様性に惹かれ、今でも旅行先で海辺に行けば、貝殻を探して波打ち際をうろついています。そして学生時代には昆虫の美しさに魅せられ、当時の昆虫標本十数箱は今でも大切な宝物として保管しています。
そんなわけで、博物館も昔から大好きな場所でした。博物館というと、歴史博物館や民族博物館を想像されるでしょうか? 私の場合は上記のように恐竜や貝や昆虫に熱中していたので、博物館の中でも特に自然史博物館がお気に入りでした。今でも旅行や出張の折には、その土地に自然史博物館があればできるだけ訪問するようにしています。
自然史博物館というとあまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、中学校理科でいうところの第二分野(生物・地学)を対象としているというのが分かり易いかと思うのですが……博物館の中でも恐竜の骨格や昆虫標本、鉱物標本などが展示されている様子をご想像頂ければ、それが自然史博物館です(^^)。
より詳しくは以下のリンク、「自然史博物館の使命」や「自然史博物館(しぜんしはくぶつかん)とは - コトバンク」などをご参照頂ければと思います。
文部科学省の「博物館 -これからの博物館」によれば、日本には約6000館の博物館が存在しているそうです。

もっとも、そのうち58%は歴史博物館、19%は美術博物館。ここでは「自然史博物館」という種別はありませんが、おそらく8%の科学博物館の中に入っているものと思われます。8%とはいっても結構な数のようにも思えますが、果たして充分といえるでしょうか?

もうだいぶ昔ですが、かつてNHKニュースで、海外からも知られる蛾の研究の大家、井上寛博士(1917~2008)の20万点にのぼる日本最大の蛾のコレクションが、日本では適切に保管できる場所がないということで、外国の博物館に寄贈しようと考えている、というニュースを聞きました。その後どうなったか気になっていたのですが、この膨大で貴重なコレクションは、1992年にイギリス自然史博物館に寄贈されたそうです(中島秀雄(2008)「井上寛博士の訃」やどりが 217号,p12)。日本の研究者が集めた日本産の標本が、なぜ日本国内にないのでしょうか!?
これも古い記事ですが、「博物館に新しい流れ」(Asahi Shimbun Weekly AERA 1993.2.2)には、美術館と自然史博物館が増加しており、「自然史系博物館は数こそ少ないが、地球環境の保護が世界的な課題になる中で、大型の自然史博物館が建設され始めた。これからは自然史博物館の時代になることが予測される」とありました。
この記事からおよそ四半世紀。確かに博物館数は年々増えていますが、井上寛博士のコレクションの例を見るまでもなく、まだまだ充分とは言えないのではないでしょうか。
もっともっと自然史博物館がにぎわい、質・量ともに充実していくことを心より願っています。
自然史博物館の認知度が少しでも上がることを願い、本ブログでも訪問した博物館を紹介していきたいと思っています。

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