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ワクチン接種3回目☆☆☆

 2022年4月。
 新型コロナワクチンの3回目接種に行ってきました。ワクチンはモデルナ社製。ファイザーは予約枠が少ないのに対しモデルナならすんなり予約できたこと、高齢者枠で接種した母も3回目はモデルナでしたが、2回目のファイザーよりも楽だった、ということでそれほど心配はしていなかった、ということもあるのですが……

Covid-19ワクチン

 私の場合、1、2回目はファイザーでちょっと腕が痛いかな? という程度の他、副反応はほとんどありませんでした。
 はたしてこれはファイザーだったからなのか、それとも個人差なのか……3回目で副反応が出ればメーカー差の可能性がありますし、出なければ個人差なのだろうと思われます。そんな確かめてみたい気持ちもあり、すんなり予約できるモデルナを選びました。

 さて。予約したのは仕事帰りの時間帯で、接種会場は非常に空いていました。予約時間より30分ほど前に到着すると、待たずにそのまま受け付け、接種へと進みました。
 接種前の体温、36.3℃
 そして問診は初老の男性ドクターでした。

「1、2回目の時は何かありましたか?」
「いえ、腕が痛いぐらいで副反応はほとんどありませんでした。ファイザーだったからかも知れませんが」
「そうですね。今回は熱が出るかもしれないので、熱が出たらカロナールを飲んでください」
「ロキソニンなら持ってるのですが、それでも良いですか?」
「ロキソニンは胃を荒らすし、アセトアミノフェンが入ってないから。厚労省もアセトアミノフェンが良いと言ってるので、カロナールが良いです」


 ほほう、断言されますか……というわけで、接種後の15分間待機の間に、スマフォで検索してみました。

 カロナールの有効成分:アセトアミノフェン
 ロキソニンの有効成分:ロキソプロフェンアスピリンイブプロフェンなどとともに非ステロイド性消炎鎮痛剤の一種)

 なるほど、頭痛薬はいつも飲み慣れたものを買うのであまり意識していませんでしたが、同じ効能効果でも有効成分が違うわけですね。
 そこで、帰り道に薬局をのぞいてみました。何種類もある頭痛薬の有効成分を見てみると、イブプロフェンが多数派。アセトアミノフェンはあまりありません。そして陳列棚の貼り紙には厚生労働省の情報として、

「ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対して、解熱鎮痛剤を服用される場合、アセトアミノフェンだけでなくイブプロフェンロキソプロフェンなどもお使いいただけます」

解熱剤に関する貼り紙

 ……いや別に、ドクターのお言葉と薬局の貼り紙が大意として矛盾しているなんてことは思いません。ただ言い方、強調のしかたで世間の取り方、世の流れというものは大きく変わると思われます。そしてこのアセトアミノフェンとイブプロフェン等との関係って、ファイザーとモデルナにも当てはまる図式だと思うのですよ。

      *      *      *

 翌朝、特に違和感もなく起床。その時(接種から13時間後)の体温は……

 35.1℃

 いや、実は若い頃にもちょくちょく35℃台前半の体温を叩き出し、医者からちゃんと測れてるのか疑われて、測り直してもそれぐらい、ということがありました。歳とってからは36℃前後で落ち着いていたのですが。

 接種から15時間後、36.1℃
 接種から18時間後、36.7℃。

 あっ、ついに来たか!? そういえばちょうど軽い風邪をひいた時のような、何となく熱っぽい感じも……。

 しかし接種から20時間後、36.1℃。
 そして接種から30時間後、35.8℃。

 確かにちょっと熱っぽい?感じもあったのですが、測っても熱はなく、接種の翌々日には熱っぽさも腕の痛みも忘れてケロッとしていたのでした。

 結局、私の場合は最高体温が36.7℃で、一般的には微熱ともいえないレベルですが、感覚的には少し熱があるようなけだるさが半日ほどありました。1、2回目との差は客観的・数字の上では「ほとんどなかった」、主観的・感覚的には「少しあったかも」という非常にあいまいな結果で、メーカー差があったのかどうかも何とも……。各回とも個人差として副反応が出にくかったため、メーカーの差がつきにくかった、ということかも知れません。

      *      *      *

 ワクチンを打った後、発熱などの風邪様症状が出た場合は、副反応なのか新型コロナに感染したのか分からないからその旨の対応を……なんていう話も聞きますが、病気に罹ったのと区別できないようなワクチンの影響って、理屈の上では分かっても割り切れないものを感じます。
 バカげたワクチン陰謀論は相手にする気にもなりませんが、一方でヒステリックなワクチン推進に感じる疑問というのも、この割り切れなさに通じるものがあります。打ちたい人が打つことも、打ちたくない人が打たないことも、どちらも確実に保証され、一切非難されてはならない
 そして世界では戦争が続き、経済に深刻な影響を与え、また自然災害も発生しています。もう過剰に恐れていられるような平和な時代じゃないのではないでしょうか。油断してはならないにしても、ほどほどに感染対策を続けたうえで、もっと重大な世界情勢に目を向けていく時ではないかと考えています。


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ワクチン接種1回目★

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新型コロナ以上に大変なこと

 2022年も3月に入り、新型コロナはピークを過ぎつつある一方、その減り方はやや鈍化しているともいわれ、最近は報道される「予測」がこれまでより比較的当たっているように思われます。
 良く言えば初めの頃よりも知見が蓄積されてきたから、かも知れませんが、むしろマスコミが過度の恐怖を煽ることを控えはじめたのではないか、と感じます。控えはじめた理由としては、これまでやり過ぎたことを反省したから、だったら良いのですが……(だいたいワクチン3回目の接種が進まないのは、マスコミが副反応を強調しすぎたからだと思ってるんですけどね)
 なぜ控えはじめたか。
 個人的には、新型コロナよりもっと?大変なことが起こったから、と考えています。

 2022年2月24日、ロシアがウクライナへ侵攻を開始しました。
 まずこの侵略行為には一片の正当性も認められません。むろん戦争というものはすべて100%善と悪に色分けできるものではないことは確かですが、戦争によって解決しようという行為自身は、100%非難されるべきです。
 しかし現実に戦争が始まった現在、これまで新型コロナの恐怖を煽ってきた連中は「しまった」と思ったのではないでしょうか。戦争が与える影響は計り知れません。一部の軍需産業などは儲けるかもしれませんが、庶民にとってはマイナスの影響が確実に出るでしょう。すでに経済的な影響が懸念され、首相が「省エネ」を求めたり……(ちょっと違うような気もするんですが)。
 こんなことになるなら、新型コロナの恐怖を煽って経済を締め上げるよりも、もっと経済の足腰を強くしておくべきだった……と思ってくれればいいのですが。

 新型コロナについては、これまでもこれからも、必要なことははっきりしています。医療などの体制整備と経済を両立させること。個人レベルでは過度に恐れず油断せず、ほどほどの感染予防のうえ、粛々と日常生活を営んでいくこと。
 しかしこのたびの戦争で個人ができること、と考えるとなかなか答えが出ません。少なくとも、新型コロナと同様、あまり一方的な情報に惑わされることはないよう気をつける必要はあると思われます。
 すでに軍拡や改憲の議論も出始めているようです。与党や改憲論者はこの事態を有利と捉えているかもしれません。一方の野党や護憲論者はちゃんと危機感をもって、これまでの単純な理想論・精神論ではなく、現実的な議論で立ち向かわなければ、それこそ「いつか来た道」でしょう。
 個人的には、これまでの理想論、「タテマエ」を掲げつつ、必要に応じて拡大解釈したり例外的措置で対処したりというのは、結果的にはかなり現実的でバランスの取れた形であったと思っています。与党と野党、「右」と「左」、どちらかに傾きすぎることなく、全体としてほどほどのところに落ち着いてきた……というのは、新型コロナを過剰に恐れたりあるいは油断したりせず、ほどほどのバランスを取って社会を維持していくことと通じるような気がします。結果的に、政府の無為無策により集団的免疫が獲得され、日本の被害が少なく済んだ、という説に似ているような気もします。

 現実問題として「withコロナ」は避けられません。しかし「with war」だけは何としても避けなければならない。その「意志」だけは持ち続けなければならないと考えています。

5周年!…記念日は「風邪の日」!?


5周年!

 2017年1月9日より始めましたこのブログも本日で5周年
 これまでお越しいただきました皆様、誠にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

      *      *      *

 さて……ネット上でたまたま発見したのですが、この1月9日というのは「風邪の日」なんだとか。

風邪引いてまんねん
 えー、記念日にするにはネガティブなネタだと思うのですが、何で? と思って調べてみると、1795年(寛政7年)の1月9日(ただし旧暦)に、大相撲横綱の谷風梶之助がインフルエンザ(当時は御猪狩風と呼ばれていた)で亡くなったことに由来するそうです。
 今では風邪とインフルエンザは別の病気であると認識されていますが、当時としては区別はできなかったでしょうね。流行り病に対する戒め、ということでしょうか。

 折しも世間では、新型コロナの新顔「オミクロン株」の流行が始まっています。新型コロナについては個人的には当初から「対策としてインフルエンザと同程度に恐れるべき」(インフルと違いがあるのは当然で、同じとは一言も言っていない。さらに言えば、これまではインフルを甘く見過ぎていた)と考えています。
 新型コロナに限りませんが、何事も恐れ過ぎず油断し過ぎず「正しく恐れる」ことが必要と思うのですが、オミクロン陽性者増加を受けて、またぞろ「オミクロンはただの風邪」派と「新型コロナはいつまでもコワい」派の両極端がそれぞれ盛り返してきて、平行線の言い争いを続けているようです。
 だいたいがお上の対策も世論を気にしつつこれまで通りという感じで……つまりはこれまで何も学んでないってことやん。今まで世界に比べて日本の状況が比較的マシだったのは、お上の対策が良かったのではなく、「理由が分からん」というのが一般的な認識だと思います(むしろお上の無為無策たまたま良かった、という説が当たっている気が……。個人的にはいわゆる「集団免疫獲得説」ではないかと思ってまして、無為無策が集団免疫獲得の一助になった面があると思います)。
 無症状者を拾い上げて医療逼迫を招くより、陽性者は増えても重症者をこそしっかり対応するべきではないでしょうか。そのために感染症分類を見直して重症者に注力できるよう医療体制を整え、経済と医療体制整備を車の両輪として、どちらも回していくことが必要と考えています。

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ワクチン接種2回目★★

2021年9月10日。
新型コロナワクチンの2回目接種に行ってきました。


Covid-19ワクチン

……ということは、前回のブログ更新から3週間以上更新できてなかったというわけか……スミマセン m(_ _)m

ネットから予約した時間に間に合う様、接種会場になっている公民館に向かいます。5~6月に高齢者枠で接種した母の時も、3週間前の第1回目の時も、予約時間までは時間ごとに区分して並べられた椅子に座って、時間が来るまで待機しました。
今回も30分ほど待つつもりで行ったのですが……会場に着いてみると、予約時間まで待たずとも、来た人からどんどん接種会場に案内されて、受付から接種まで進められていました。巷で言われるよりもうちの自治体は手際が良いと感じていましたが、さらに手際が良くなったのか、それとも予約する人が減って余裕ができたのか……?
そんなわけで、予定よりも30分以上早く、接種が完了してしまいました。

接種前の体温は、36.1℃
うん、こんなものでしょう。

午前10時頃の接種の後、帰宅して様子を見ます。
腕がちょっと痛むかな? という他に特に異常を感じませんが、昼食後に測ってみますと。

35.8℃。

接種前より下がってるやん!
(マジメに書くと、まぁこれぐらいは変動の幅内でしょう)

夕食後、午後8時頃。36.3℃

これも変動幅内でしょうが、さて、夜になって悪寒が走ったとか翌日に発熱したとかもネット上では聞きますので、油断はできません。

接種翌朝、特に変調も感じず、いつも通りの目覚め。

午前6時、35.6℃
午後1時、35.8℃
午後5時、35.9℃

結局、ちょっと腕が痛いかな、といった他に、副反応と思えるものは一切ありませんでした。腕の痛みですら、1回目よりもマシで、翌日の夜にはもう忘れてました。

巷では副反応がああだこうだとマスコミがやたらに取り上げますが……副反応があった、という情報と同程度に、副反応がなかった、という情報も重要なはずです。
実際のところ、2回目接種後の発熱はざっくり言って3~4割ぐらいに認められるそうです。とすれば、6割以上の人は発熱しないということになります。
実際に重い副反応があったという人もいますし、副反応を軽く見ても良いというつもりは毛頭ありません。ただ、世間が(マスコミが?)あまりに副反応を怖がらせすぎるというのも、いかがなものでしょうか。

9月17日、「ブラジル、未成年者へのワクチン接種を停止の可能性」という記事を見かけました。
「死亡したケースや副反応に懸念が持たれている」ため、ということですが……よく読むと、報告されている「副反応の問題」1545件のうち、93%が未承認のワクチンだった、とのこと。
それって副反応が問題というより、まず未承認ワクチンが問題なのと違いますか!?
そう考えると、このタイトルの付け方ってどうなんでしょう?

これまでにも書いてきましたが、例えば「ゆとり教育」から「脱ゆとり教育」への急旋回や、性急で形式ばかりの「働き方改革」など、日本はあまりにも極端に振り子が振れ過ぎることがよくあります。
新型コロナについても、極端に「コロナはコワい」派が大手を振って、無意味なロックダウンを容認する世論を形成しようとしています。一方で「副反応はコワい」派も幅を利かせ、バカげた陰謀論を結果的に助ける形になってしまっています。
新型コロナも副反応も正しく理解し、適切に恐れることが必要だと思うのですが、何でも極端に振り切ってしまう社会、というのは一歩間違えると取り返しのつかない方向にぶっ飛んでしまうような気がします。

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ワクチン接種1回目★

皆様、すでに新型コロナのワクチン接種を受けられた方も多いと思いますが、いかがでしょうか?

注射イラスト

私は先週、1回目を接種。
世間では副反応がどうとか言われてますが、腕が少し痛んだぐらいで、ほとんど何の影響もありませんでした。何度か体温を測りましたが、接種前よりも低いぐらいで(^^;)

ワクチン予約は、少なくともうちの自治体では、ネット上なら早朝あっさり予約できました(ただし一ヶ月以上先でしたが)。
接種会場となった公民館でも、予約時間に応じて待機場所がきちんと区分され、人の流れも案内の人がしっかり誘導して、ちゃんと統制されていました。

そんな調子で、うちの自治体では世間で騒がれているほど問題が生じたりはしていないようです。
しかし大阪の友人は、予約受付が開始されてもすぐ一杯になってしまって、なかなか取れないのだそうです。また別の友人によれば、ある自治体が予約を先着順にしたら徹夜組が現れて、受付時間を守ってその時間に来たらすでに受付終了していたので、だいぶもめたのだとか。そりゃあ納得できませんわな。
その友人によると、かつてさる家電量販店は新製品発売時に「転売ヤー」対策のため、受付時間になったらそれより前から並んでいた連中は後回しにして、時間になってから来た人を先に受け付けたのだそうです。GJ!

ネットニュースを見ると「ワクチン接種したから大丈夫!」などと言う輩が紹介されたり、接種後に感染したという例が報道されてますけど……ワクチンって感染予防というよりも、あくまで重症化予防がメインということを(「専門家」ですら!)あまりよく認識されていないようです。

一方、最近は「ロックダウン」を浸透させようとする意図が透けて見える記事も増えてきました。
しかしロックダウンであろうが自粛要請であろうが、どちらも感染者増大を抑えて医療体制を整備するまでの「時間稼ぎ」であるはず。
日本では第一波の頃など、海外のロックダウンに匹敵するぐらい誰もが積極的に自粛しました。ところが国はそれに甘えて、医療体制を整備せず、ただ指をくわえて「自然鎮火」を待っていただけ。
たとえロックダウンを行っても、そうやって時間稼ぎをしている間に医療体制を整備しなければ無駄に終わります。むしろ経済が疲弊してマイナスにしかならない。
本当に必要なことは、国民に制限を課すことではなく、感染者が増えても対応できる医療体制整備ではないのでしょうか。医療体制さえ整備されれば、ロックダウンなどせずとも、自粛で充分です。逆に体制整備されなければ、ロックダウンに何の意味もありません。

しかも、一方で人流を抑えろと言いながら、オリンピックはあらゆる特別扱いで強行開催するというムチャクチャさ。
オリンピックは結局見なかったし、パラリンピックって始まったんでしたっけ?(朝刊で知りました(^^;)
オリンピックの意義・権威も地に堕ちたままで、どうするんですかね。

もはや五輪の威厳も……

地に堕ちたといえば、もうグダグダ過ぎて笑うしかない政府与党。
私の敬愛する小松左京先生の『復活の日』(1964)では、新型インフルエンザ(実は別の疾病が隠れていて、それが真の脅威になるのですが)の猛威に対して政府閣僚が協議するシーンがあります。

『復活の日』表紙

「副総理……陸軍の全面的出動の前に、いよいよ決意してもらわねばならんと思うが……」
「非常事態宣言か?」
「だが……そいつはかえって民心を刺激しやしないかな。まず非常事態宣言を発するより、秩序維持に自衛隊を投入していって、自然にその状態へすべり込んでいった方が……」
「事態はすでに容易ならぬところに来てしまっている。しかも情勢は今のところ、恢復の目処はたたない。たかが風邪ぐらいで非常事態宣言は大げさすぎると思うだろうか? ここは早めに手をうつべきじゃないか?」


ここでは「非常事態宣言」と書かれていますが、現在では「緊急事態宣言」に統一されているそうです。つまり、これはまさにかの「緊急事態宣言」について議論しているシーンです。
どうでしょうか?
フィクションとはいえ、ここでは真剣に、慎重に、何より責任感をもって話し合われているように感じます。

一方、現実世界では……

2021年8月25日。
北海道や愛知など、8道県を緊急事態宣言の対象地域にすることが決定されました。これで21都道府県、日本人口のなんと75%!!

もはや「緊急事態宣言の大安売り」状態ではないですかね!?


五輪ファースト、コロナとともにどこへ行く

2021年7月10日。
東京の地下鉄の吊り広告で見かけたのですが……

左右で矛盾した吊り広告

左側ではオリンピック期間中のテレワークを呼びかけ、右側ではオリンピック期間中に「臨時列車を運行します」……
ちょっとちょっと、左右で矛盾してるんですけど!?

と思ったものの、調べてみたら7月9日の時点で臨時列車運行は取りやめるとか……でもこの吊り広告を見たのは10日なんですけどね。
まぁそれだけ矛盾だらけ、朝令暮改、行き当たりばったりなオリンピックを象徴していると言えるでしょうか…… ┐(´-`)┌

      *      *      *

さて、何度か書いていますように、私はコロナ下でのオリンピック強行開催には反対しています。一方、新型コロナに対しては過剰に恐れ過ぎず、対応レベルとしてインフルエンザと同程度に恐れるべきではないかと考えています。(ただし今後、より強毒性の変異株というのも否定できませんが、それはインフルも同様

ところが世間では、「新型コロナを過剰に恐れない」という人は「オリンピック賛成派」と重なり、対して「新型コロナはコワい」という人は「オリンピック反対派」と重なり、この二つに分断されてしまっているように見受けられます。
「過剰に恐れない」ならまだしも、極論に走って「新型コロナはただの風邪」なんていう人もいますが、これは言いすぎですね。一方で「新型コロナを正しく恐れる」という表現も使われますが、どれも一緒くたに見なされて「新型コロナはコワい」派からは目の敵にされているようです。
でも「新型コロナを正しく恐れる」と「新型コロナはただの風邪」とはまったく違う考え方です。
私としては、もう少し詳しく言うと

「新型コロナはただの風邪などでは断じてない。(対応レベルとして)インフルエンザと同程度に恐れるべきではないか」

となります。「新型コロナはコワい」派からは理解しにくいかも知れませんが、これは「インフルエンザはただの風邪ではない」という近年主流の考えがバックにあります。これまで世の中はインフルを甘く見過ぎていた。インフルも充分コワい病気であり、新型コロナもそれと同等以上にコワいんだよ、という意味です。(芸能人やコメンテーターだけでなく「専門家」の中にも風邪とインフルをごっちゃにして言う人がいて呆れてしまうのですが)
一方で、こう言うと臨床的にあれが違うこれが違うと反論する人もいますが、ウイルスとして別物だから違いがあるのは当たり前。ただ社会的対応レベルとして、同程度が適切と考えています。

ではインフルと同程度ならなぜオリンピックに反対するのか? インフルが流行してもオリンピックに反対するのか? と言われそうですが……、

それでは、なぜインフルが流行しても医療崩壊しないのに、インフルより、おまけに海外より感染者・死亡者が少ない新型コロナで医療崩壊するのか?
一つには、これまでも触れた「感染症分類」の問題があります。新型コロナを特殊な対応が必要な分類にしたため、患者が急増しても対応しきれなくなっていました。感染症分類を見直すことでもっと多くの病院で対応ができ、機動的な対応で医療崩壊を防ぐことが可能と考えられます。

肝心なことは、新型コロナがコワいかどうかより、たとえコワい病気であったとしても、医療体制がきちんと整備されたなら、過剰に恐れる必要はないはずです。
医療体制の整備が整えば……新型コロナの患者が増えても大丈夫ならば、オリンピックには反対しなかったかも知れません。

しかしオリンピック以前に、これまでの緊急事態宣言は単に自粛を強いるだけで、マスコミや「専門家」は恐怖を煽るばかり、ただ自然減を待っていただけではないでしょうか。
本来、宣言は感染者の増加スピードを抑えて、その間に増えても対応できるよう医療体制整備の時間を稼ぐためだと思っていましたが、これまで宣言下でどんな対応が取られたのでしょうか。
江戸時代、火事の時は周りの家を取り壊して延焼を防ぐぐらいしかできなかったそうです。現在の宣言も、自粛や休業で社会を破壊して、自然に「鎮火」するのを待っているとしか思えません。
医療体制整備も進まない中、これではオリンピックによる感染拡大は無視できないと思われます。

そして、当初はオリンピックそのものはそれほど憎まれてはいなかった筈ですが、強硬姿勢が利権構造をあぶりだす結果になったこともあります。政府や大企業はあまりにも意固地な姿勢から世論を否定したり無視し、冒頭の例のようなオリンピックにまつわる様々な矛盾が露呈して、オリンピックの価値も堕ちてしまったようです。

2021年7月14日。オリンピック強行開催という国による史上最大の自粛破りが突き進む中、東京の新型コロナ新規感染者数が1000人を超えました。

もはや五輪の威厳も……

「誰が東京をこんなふうにしてしまったんだー!」とならなきゃいいが、と思っていましたが、実は価値の堕ちたオリンピックも、もはやこんな感じなのかも……。


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 五輪ファースト世論はラスト!?
 新型コロナは感染症分類の見直しを・その2
 新型コロナは感染症分類の見直しを

テーマ : コロナウイルス感染症
ジャンル : ニュース

五輪ファースト世論はラスト!?

2021年6月。今や政府や東京都はオリンピック強行開催へ向けて、ブレーキの壊れた車のごとく突き進んでいますが……

「五輪ファースト世論はラスト」の行き付く先は?

「ここは……お台場だったんだ! 誰だ、東京をこんなことにしたのは!!」……なんてことにならなければ良いのですが。

※蛇足を承知で念のため。東京のお台場には自由の女神像があり、すでに去年の時点でこんな五輪マークの船が係留されていました。
お台場の自由の女神と五輪マーク

コロナ禍以前は、経済効果があるならオリンピックも良いんじゃないかと思ってはいましたが、すでに報道されているとおり巨大利権がうごめき、国民の大多数が反対するものを強行するというのは、民主主義国家としていかがなものでしょうか?

あげくはパソナ会長の竹中平蔵って人が「世論が間違ってますよ。世論はしょっちゅう間違いますよ」なんて発言して、民主主義を否定したいようです「世論が間違ってますよ」竹中平蔵氏、五輪中止論を批判)。
別に世論が常に正しいとは誰も思わないけど、政治家や財界人や上級国民が常に正しいわけでもない。常に絶対的な正解があるわけではないからこそ民主主義や多数決や世論というものがあるわけですが、この人はこれを否定したいそうだ、ということは覚えておくべきでしょう。

先日は世論調査で開催が上回ったなんて一部報道もありましたが、実際には「読売新聞の6月4~6日に行った五輪についての世論調査で「開催する」が50%となり、48%の「中止」を初めて上回った。3月まではあった「再延期」の選択項目を削ってまで世論を誘導したい五輪オフィシャルパートナー読売の必死さが伝わってきて、むしろ物悲しくもある」(クッソ暑い真夏の「迷惑五輪」都心部“立ち入り禁止”が続出、ババ引くエリアは?)。
ということで、スポンサーなど関連企業が開催に向けて必死というのも、ますますオリンピックの印象を悪くしています
東京都小金井市では市議会が「東京オリンピック・パラリンピック開催の中止を求める意見書」を賛成多数で可決しています(「五輪だけはいい、では納得できない」 開催地、東京の人心も五輪から離れつつある))。

しかし総務省は五輪期間と重なる7月19日から9月5日まで、テレワークの集中的実施を呼びかけるテレワーク・デイズ2021を行うと発表(テレワーク・デイズ、五輪パラ期間は集中的にテレワークを)。
……緊急事態宣言でテレワークを呼びかけ、宣言を解除してもテレワーク・デイズ!? 何のための宣言? 何のための解除!? いや、何のためってオリンピックを強行したいためってのは子供でも分かるんですが。総務省は企業活動よりもオリンピックが大事なんでしょうか?(そういえばかの竹中平蔵って人も元総務相でしたな)

その一方でオリンピックに子供たちを「招待する」というのはそのままやる気のようで……しかも説明会によると、バスのチャーター等は許さず、公共交通機関で来いと……いや、企業にはテレワークを強いておいて、子供たちは人混みの中を見に来いって……!?

なんかこう矛盾だらけというかムチャクチャというか、縦割り行政の弊害なのか、それとも目先のことだけ見て何も考えてないのか!?
あまりに矛盾しているので、埼玉県内では子供たちの「感染」を防ぐために「観戦」を辞退する動きが出ているとか(小中学生の五輪観戦、辞退次々 電車移動と密回避に不安)。

まぁかのパブリックビューイングも強行しようとしていましたが批判が上がって中止したように、そのうちバスチャーターも可、と朝令暮改しそうな気もしますが、そもそもどうしてそこまでオリンピックに「招待」したいのか。テレワークを強いるぐらいなんだから、TVやスクリーンなんかで見ればいいじゃんか!

つい先日、オリンピックのもう一つの弊害を発見しました。
自宅のカレンダーで7月を見た時、一方では19日が祝日、もう一方は22、23日が祝日、と異なっていることに気付いたのです。

2021年7月の祝日は?

で、ネットで調べて見つけたのが東京五輪のせいで祝日が変更 7月・8月・10月のカレンダーは要注意!
普通だと、

・7月19日(月)が「海の日」
・8月11日(水)が「山の日」
・10月11日(月)が「スポーツの日」

になるはずですが、2021年だけは

・海の日(7月第3月曜)→7月22日(木):五輪開催式前日
・スポーツの日(10月第2月曜)→7月23日(金):五輪開催式当日
・山の日(8月11日)→8月8日(日):五輪閉会式当日
・10月は祝日がなし→スポーツの日が五輪開会式に移動したため

に変更されているのだとか!! 19日が祝日のカレンダーはこの変更が間に合わなかったわけで、これは7月第3週にかなりの混乱がありそうです。
もうここまでしてオリンピックを優先したがる理由がさっぱり分かりません。

以前も書きましたようにそのうちニュース速報でも流れるんじゃないか、と思ってましたが、このままいくと残念ながら強行されそうな情勢です。そうなると、たとえ世論が反対してもゴリ押しすれば思い通りになる、という悪しき例が増えることになりますが、今我々にできることは、この世論無視のゴリ押し姿勢を次の選挙まで決して忘れない、ということでしょうね。

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新型コロナは感染症分類の見直しを・その2

ついにやってしまいましたか、三度目の緊急事態宣言。解除の基準もきちんと定めず、いったいどうするんでしょう。

宇宙科学博物館コスモアイル羽咋のポスター

どこかの野党が「ゼロコロナ」なんて非現実なことをぶち上げてましたが、宇宙人にも笑われますよ。ウイルスを意図的にゼロにするのは不可能(インフルエンザがゼロにならないのと同じ)であり、集団免疫のない新しいものが増えるのは当然で、集団免疫獲得のためには、あくまで被害を抑えられる範囲でですが増えた方がいいという見方もできます(ワクチンというのも人為的な集団免疫獲得です)。

緊急事態宣言、まん延防止等重点措置、各種の自粛要請といった対策は、増えるスピードを抑えて、その間に増えても大丈夫なように医療体制整備などの時間を稼ぐことが目的のはずです。
しかし、第3派の時にお偉方は「これほど感染者が増えるとは思わなかった」と述べたそうで、さすがにこれには呆れました。
結局、緊急事態宣言とは、自然減を待ってその間「何もしない」ということなのか……!?

翻車魚(マンボウ)
まん延防止等重点措置、「まん防」と略すとこれを連想するので使うな、とお偉方が言ったとか言わないとか……。なーんも考えてない輩に言われても、マンボウに失礼じゃないですかね。

その昔、「火事と喧嘩は江戸の華」なんて言葉もあったそうですが、当時は火消しといっても周りの家を取り壊して延焼を防ぐぐらいしかできなかったそうです。
現在の宣言も、自粛や休業で社会を破壊して、自然に「鎮火」するのを待っているとしか思えません。

むろんインフルエンザと同様、冬場に流行して暖かくなってくると減っていくことも、可能性の一つとして予測されていました。
かねてから私自身は新型コロナは「インフルと同程度に恐れるべき」と考えています(インフルが安全といっているのではない)。しかし新型コロナが収まらないのはインフルより強いからじゃないか、と思われそうですが、インフルだって2009年の新型発生時には、普段は流行しない夏場に急激に流行しました。「新型」コロナや新しい変異株など、新しいものに対してはそれに対する集団免疫がないため、感染者が増えるのはインフルと同様に理解できます。

また10月の記事でも書いたように、冬には「ウイルス干渉」があるのでインフルか新型コロナどちらかだけが流行るのでは、と考えていましたが、この冬はインフルはまったく流行せず。だから新型コロナの方が強いという人もいますが、「ウイルス干渉」でインフルと同様に理解できる現象です。

マスゴミや専門家が必要以上に恐怖を煽らず、早期に感染症分類を見直していれば、もう少し余裕も出てきたのでしょうが……。
おまけにこんな状況で、ただでさえ不足している看護師をオリンピックのために派遣しろ、と要請して非難ごうごう。そもそもこのたびの緊急事態宣言はオリンピックを強行するため、ともまことしやかに囁かれています。

私自身はオリンピックはさほど興味はないものの、経済効果という点から良いんじゃないか、と以前は思っていました。しかし、このコロナ下に強行するのはさすがにムチャではないでしょうか。

お台場の自由の女神と五輪マーク

この東京オリンピック、「東京オリンピックへの妄執に取り憑かれた連中が、国民に早く忘れて欲しいこと」といった記事にもまとめられているように、様々なケチがついています。
現在続行中の聖火リレーですら、こちらの「報じられない聖火リレーの真実 大音量のスポンサー車両がズラリ」によると、

「コカ・コーラやトヨタ自動車、日本生命、NTTグループなど、スポンサー企業名が大書された改造車両の大行列」
「主役のはずのランナーは最後列を巨大な車に隠れるように走る。車列が現われてからランナーが来るまで10分以上。沿道にいた男性は、「スポンサーの車を見に来たようなもんだ」とこぼしていた。」


名だたる大企業が、なんでまた一般消費者からひんしゅくを買うようなスタイルの広告をうつんでしょうね?
たぶん、こうした広告は実は一般消費者向けではなく、

「オリンピックで潤う皆さん! その金の少なくとも一部は、弊社が出したんですよ!」

とアピールしてるんですよ、きっと……。

こんな記事には

「日本が中止と言い出せば、多額の違約金を支払う必要があるといった話が流布していますが、開催都市契約を読む限り、そうした条項はありません」
とはいうものの、
「第三者からの賠償請求や訴訟に(IOCではなく日本側が)応じる義務が生じる」

ようで、それはそれで困ったもんです。
あるいは、強行開催派に対しては、無観客だろうが規模縮小だろうが「いや、開催はしましたよ?」と言って批判をかわし、開催反対派に対しては(無観客などで)「必要最小限には抑えましたよ」と言って批判をかわす、そのぎりぎりのラインを探ってるんじゃないか、という気もするのですが……

新型コロナは無制限の自由でも極端な締め付けでもない、ほどほどのバランスが必要、とかねてより思っています。お上もそのバランスを取ろうとしているのではないか、と半年ぐらい前までは思っていましたが、どうやら「何もしない」だけで、過大評価だったようです。
オリンピックのぎりぎりのラインを探っているのでは、というのも、実はなんも考えてないだけで、やはり過大評価なのかも知れません……。

テーマ : コロナウイルス感染症
ジャンル : ニュース

新型コロナは感染症分類の見直しを

あーあ、首都圏の緊急事態宣言を2週間延長って……
科学的な基準もなしに宣言を出してしまったら解除が難しくなるのだから、そもそも宣言発出自身に反対していたんですけどねぇ(始めてしまったら終わらせるのが難しい。いわば戦争と同じですね)。それに「発症日」ベースでみた東京の感染者数のピークは1月4日、潜伏期間を含めると昨年末にはピークアウトしていたわけで、緊急事態宣言そのものが必要なかったとも言われているのですが……。

宇宙科学博物館コスモアイル羽咋のポスター

こういう宣言だったら良かったのにね~、というと不謹慎とか言われますかね? でもこのご時世、こういう遊び心はこれまで以上に大切になってくると思いますよ。ちなみにこの写真は2020年3月15日に石川県で撮ったもので、宇宙科学博物館コスモアイル羽咋の遊び心あふれるポスターです。

      *      *      *

新型コロナが問題になり始めて以降、新型コロナとバランス感覚(2020年3月22日)や「東京五輪」改め「全日本五輪」どうでしょう?(2020年7月10日)などに書きましたように、極端な締め付けでもなく無制限な自由でもなく、適切な指標をもってほどほどのバランスをとっていくことが肝要だ、とかねてより考えています。
GoTo政策は批判する輩も多いですが、経済を回すために必要な政策だったと今でも思っています。ただしそれは感染者が増えることも想定した上で、増えても対応できるように医療体制の整備を並行して進めないと意味がありません。ところがいわゆる第3波が来た時、政府はここまで増えるとは予想していなかったって……それはあまりにも無策すぎるでしょう。

そこを突くべき野党は、何とかの一つ覚えみたいにPCR検査の拡充ばかり。むやみにPCR検査を増やしても無症状者を拾い上げて医療体制を圧迫するだけです。新型コロナの感染症分類を実情に応じた5類(季節性インフル相当)に見直せば、圧迫を緩和することができます。
しばらく前に共産党支持者の方がPCR拡充のビラを配っていたので、PCRだけでは意味ない、感染症分類の見直しが必要だ、と申し上げたのですが、聞く耳持ってくれませんでした。立憲民主党は「zeroコロナ」と打ち上げたようですが、「withコロナ」の斜め上を行こうとしたんですかね? インフルがゼロにならないのと同様(魔女狩りのようにPCR検査をしなかっただけで、夏場でも測ればありました)、新型コロナを意図的にゼロにするのは非現実的です。と、ホームページから申し上げましたが、なしのつぶて。

どういうわけか専門家もマスコミも恐怖を煽る方へ書きたてるばかり。そういえば秋口には新型コロナとインフルエンザが両方流行る、みたいなことを騒いでいましたが、山梨の「ヨゲンノトリ」(2020年10月10日)の中で「どちらかが例年程度に流行ることはあっても、それ以上はひどくならないだろう」と書きましたように、かねてよりあるウイルスが流行すると別のウイルスが収束するという現象が見られてきました。例えば秋にRSウイルスが流行し、これが終息していくとインフルエンザの流行が始まる、といった具合に。(「免疫的交差」と書いてしまいましたが、「免疫的干渉」の誤りでした。謹んで訂正いたします。また、この現象は今では「ウイルス干渉」というのだそうです)
専門家でも予測が外れるのは仕方ありませんが、ウイルス干渉は無視して、次の恐怖を煽ることに熱中してばかり。
感染者数は一律に変化するものではないから上下しても何ら不思議はないのに、ちょっと増えたとか下げ止まったとか言い続けて、ついに緊急事態宣言の延長まで実現させてしまいました。これ以上自殺者を増やして、満足ですか?

宣言の有無に関係なく、いずれはインフルと同様に現在の第3波は収束するでしょうが、どこかで第4派も来るでしょう。ただそれは季節性流行になっていく過程にすぎないのですが、するとまた形式だけの宣言を出せとか、魔女狩りみたいにPCR検査を増やせとか、何とか警察みたいな連中が跳梁跋扈して、社会は分断され壊滅するでしょう。

そうならないためには、これまでの感染者数に一喜一憂するような無意味なことはやめて、無症状者や軽症者に医療資源を食いつぶすのではなく、ハイリスク患者や重症者を重点的に救命できるよう、感染症分類の5類への見直ししかありません。しかしこれまで新型コロナは「指定感染症」でしたが、どうもより厳しい「新型インフルエンザ等感染症」に分類変更されたようです。

前職でインフルエンザ検査に係った者として折に触れて申し上げているのですが、新型コロナを必要以上に恐れて経済を停滞させ、自殺者を増やす必要はないと思われます。インフルと同等に恐れるべきです(インフルが安全と言っているのではない)。推定年1万人が亡くなる季節性インフルでは医療崩壊せず、海外より重症者や死者が少ないのになぜ? 感染症分類を季節性インフルと同等の5類として、インフルと同等に恐れ、対策するべきです。
なお分類変更されたらしい「新型インフルエンザ等感染症」というのは「指定感染症」よりさらに厳しい対応になるようです。おいおい、これ以上世の中を締め上げてどうするんだよ……。何か言われても責任を取りたくない、だから厳しい方にしておこう、という逃げの姿勢なのでしょうか。それともオリンピックを強行するためになり振り構わずということなのでしょうか。
そんな姿勢の御仁に、逼迫する最前線の医療従事者や生活困窮者や自殺者の声は届かないのでしょうか。

すいません、長々と書いてしまいましたが、私なんぞの戯言よりも以下のような記事がご参考になるかと思います。ぜひ以下の記事をご覧いただければ幸いです。もちろんこれらと反対の意見を集めることも可能でしょうが、少なくともこうした意見を知って頂く価値はあると思っています。


肺がんで余命2年と宣告された医師の告白 「コロナは5類に。報道には虚しさを感じる」

現役医師「これからは『コロナは風邪』と割り切る視点も必要だ」

現役医師が断言「緩い日本のコロナ対策はむしろ多くの命を救った」

2類への固執が医療崩壊を招く 新コロを5類にする以外に医療崩壊を回避する道があるというのならそれを示せ!!

コロナ脳のマスコミが無視する「自殺率急増」という不都合な真実

日本の国民はどこの国民よりもがんばっている。「ゼロコロナ」はムチャクチャだし、もう緊急事態宣言は解除すべきだ 厚労省の元医系技官・木村盛世氏

※3月9日、いちばん下の記事を追記しました。最新記事で読みやすく分かり易いと思います。

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新型コロナとバランス感覚

へろんです。
新型コロナ対策による不定期な在宅勤務が延長されて、引き継ぎとかまったく進んでません……(T▽T)

      *      *      *

新型コロナの影響、世界的に洒落にならない状況にまでなってきましたね。
それにしても最近思うのは、WHOとか米大統領とか、どうしてこうもわざわざ社会にショックを与え、混乱を助長するような発言を、最悪のタイミングで発するんでしょうね? もちろん情報は秘匿されるより開示された方が良いに決まっていますが、もう少し言い方やタイミングってものがあるでしょうに

こちらのブログで時々書いていますように、これまで日本社会は大きく振り子が触れすぎて極端に走ってしまうことがよくありました。脱ゆとり教育しかり、形式だけの働き方改革しかり……。
しかし今回の新型コロナについては、日本ではまだ比較的落ち着いているのに、海外、しかも初めのうちは対岸の火事と思っていたであろう欧米で、最近はヒステリックな状況に陥りつつあるようです。
病気そのものもさることながら、株価暴落に代表される経済的な打撃が大きくなっていることが懸念されます。


今から30年以上も前の新聞に、こんな一コマ漫画が載っていました。暴落する株価チャートをテレビで見ながら、いかにも庶民っぽいおじさんが余裕の表情でサンマを食べているのです。そのタイトルが

「サンマは買えるけど株は買えない幸せ」

株などのマネーゲームは所詮金持ちの世界の話、庶民には手の届かぬ縁のない話……。当時ものすごく共感して、今でも強烈に印象に残っている漫画です。

今現在でも、確かに株なんぞは基本的に金持ち連中がやってることだという意識はあります(小額からでもできるとかそんなCMも知ってますが)。しかし直接的には関係なくとも、株価が暴落するような経済的混乱は、めぐりめぐって社会のあらゆるところに影響することも理解しています。株を買うほどの金はないのに、経済的弱者ほど影響を受けるという納得できない側面があります。

伏見稲荷大社境内の「根上がりの松」

京都の伏見稲荷大社境内にある「根上がりの松」。「値(根)が上がるのを待つ(松)」と言われ、証券会社や株に関係する人々から篤い信仰を得ているのだそうです。お金持ちよりも経済的弱者が困窮しないように、ご神徳をいただきたいものですね。

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不要不急の外出は自粛を、という要請も出されていますが、その線引きが不明瞭、という批判もあります。しかし杓子定規に線引きしたり、すべて制限してしまえば、社会的影響が甚大すぎます。一方まったく制限しなければ、やはり社会が混乱するほど感染者が増えることになるでしょう。
必要なのは、画一的な禁止でも無制限でもない。水道の栓を全開にするでもなく閉め切ってしまうでもなく、状況に応じて臨機応変にほどほどの水量に調整する……。難しい? そりゃ難しいですよ? でもそれこそが政治家や経済界トップや社会的地位の高い人々の役目であり、組織の上に立つ人の真骨頂ではありませんか? それができないんなら、庶民より高い報酬を得ている場合とちゃいまっせ。

イベントの自粛も相次いでいます。これも関係者の方々には大変なことです。
イベントといえば……お好きな方には大変申し訳ないとは思いますし、たぶん反論も出てくると思いますけど……

オリンピックって……不要不急なイベントに入りませんか?

念の為に強調しておきますと、オリンピックは私は見ることはないですが、できるだけやってほしいとは思っていますよ? ただそれは社会的・経済的影響が大きいからです。
今日(22日)現在のことろ、お上はオリンピックを予定通り実施すると言っていますが、これまでに自粛を求められた無数のイベントと、どれほどの違いがあるのでしょう?
規模の大きさ、世界的なつながり、だけでは他のイベントよりも絶対視するには理由が乏しいように思います。「仕事に貴賤なし」という言葉がありますが、犯罪や公序良俗に係るものは別として、イベントにも貴賤はないと思っています。
あるいは……

関係者のメンツ?
陰で蠢く巨大利権の都合?

それもあるかも知れませんなあ……と言いますか、もし万が一それが理由なら、オリンピックそのものが要らないっス。そうでないことを祈ります。

もっとも、お上が実施を言い続ける一方で、各方面から様々な反対意見も出ているようです。その点、誰もかれもが一斉に同じ方向を向かされて反対できないような世の中よりはずっと良いと思います。
お上としては「絶対にやる!」というよりは、そう言いながらも小出しにして世間や世界の反応を見ているのではないでしょうか。それも、海外のように一刀両断で決めつけてしまうやり方よりも良いのではないかと思います。
ある日突然、オリンピック延期がニュース速報で流れるような気がしてなりません。そうなった場合の社会的・経済的影響が少しでも減るように、今のうちからお上には対策を考えておいて頂きたいものです。
(3月24日追記:午前5時20分、6chで「延期はIOC内部で決定された、とIOC委員が述べた」という速報がありましたね)

      *      *      *

すでに書きましたように、この新型コロナは高リスクの人は気をつけなければなりませんが、多くの人々にとっては通常の風邪やインフルエンザ程度のものと考えられます。無論専門家も含めてそれに対する反対意見も出ていますが、せめて過度に不安を煽るような報道の仕方は何とかならんものでしょうか。
また個人ブログで「空気感染します」なんて断定的に書いてしまっている人も見られますが、現在の知見では飛沫感染、接触感染であって空気感染はしないとされています。あまり断定せず、またどちらの意見もある場合、一方に偏りすぎることなく、何事もほどほどのバランスが必要ではないでしょうか。

伏見稲荷大社の千本鳥居

上掲の「根上がりの松」がある伏見稲荷大社には、関西を離れることになったんだから一度は、という思いで、新型コロナの騒ぎが始まってからのお詣りになりました。

伏見稲荷大社のすごい人出

人混みを避けるべく朝早くにお詣りし、下りてくると、この状況でも結構な人出。でも要は程度問題、ほどほどのバランスが必要です。いずれ多くの人々が感染はすることは避けられないのだから、社会的影響を抑えつつ、感染のピークをできるだけ後ろへずらして対策を立てるためには、「禁止」か「無制限」かの二者択一ではどちらも副作用が大き過ぎます。
お上の対策は後手後手だという批判もありますが、ほどほどのバランスを何とか保とうとしているのでは、と思うのはやっぱり過大評価なんでしょうかね??

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へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

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