fc2ブログ

恐怖のパソコントラブル3連発

トラブルその①
 2023年1月。
 ご存知のようにWindows8.1のサポートが終了、それだけならあまり気にしないのですが、さすがに十年近く使ってきたWin8.1 PCもキーボードがだんだんバカになってきており、思い切って新PCを購入することにしました。
 近所の電気屋さんでいろいろ見繕い、一番人気の超軽量タイプとかなり迷ったのですが……二番人気で型落ちにはなるが、性能的に遜色ない機種なら大幅に値引きしてくれる、という店員さんの言葉で決定(^^;)
 次の休みの日に新PCを設定し、さていよいよ旧PCからのデータ移行。これまでバックアップに使っていた外付けHDにデータを移し、まず手始めにいくつかのフォルダを指定して、設定したばかりの新PCへ移動……

 程なくして、突如エラーが次から次へと!!

 何が起こった!?
 移動させているのは何の変哲もない文書や画像のファイルで、移行先の新PCはもちろん空き容量充分、通信などではなくきちんとUSBで接続して……ごく平凡な移動で、エラーになる要因なんてないのに!!

 慌てて処理を中止、何が起こったのか調べてみると……

 判明したのは、どうやら新PCの内臓HDに移動させているつもりが、勝手に、OneDriveというものに移動させていた(させようとしていた?)らしい。しかもそのOneDrive容量が5GBしかなく、移動させようとした総量がこれを超えていたからエラーになった、らしい……?

 誰がそんな余計なことをしろと言った……!!

 この時は怒りで真っ赤になったものの、まもなく今度は青ざめることになる。
 とりあえずおせっかい極まりないOneDriveのリンクを解除し、移動予定だったデータを確認……

 ない!! 移動元の外付けHDにも、移動先の新PCにも、もう一度リンクさせてみたOneDrive内にも……

 その後、外付けHDを旧PCに接続したとき一時的に失われたデータが見えたので慌てて別フォルダ名で旧PC内にコピー、ところが別の日に見ると外付けHD内のデータがまた見あたらないという、まったく意味不明な謎の状況……。
 にっくきOneDriveだけが悪いのかどうか分かりませんが、あまりに恐ろしくて、それ以降データ移行作業は進んでいません……。


PCトラブル


トラブルその②
 2023年2月。
 会社のPCで仕事中、パワーポイントファイルを開こうとするとエラーになりました。何度か試してもうまくいかず、再起動も考えたのですが、ちょうどまさに終業時間だったため、この日はあきらめてPCをシャットダウン。
 翌朝PCを起動……Windowsが起動しない!? いろいろ試すうちに、とうとうBIOS設定画面にまで迷い込む羽目に。会社のIT部門に電話し、ほぼ1日かけていろいろ試すも解決せず。「メーカー修理しかないね」とあまりにも冷たい一言。
 とりあえず代替機を支給してもらい、メールやオンライン会議、会社共有フォルダへのアクセスは可能な状態にしてもらったので当座の業務への影響は少なかったのですが……
 約半月後。メーカーからの連絡は「データ復旧できませんでした」(@д@;)。

 ……発表資料などの完成品は共有フォルダに入れ、メールで添付ファイルとしてやり取りしたことのあるデータはサルベージできたのですが……この3年ほどのメモ書き、参考資料、部品や仕掛品はぜんぶ失われてしまいました。
 いやこれはさすがに堪えた……(T▽T)

トラブルその③
 これは私ではなく妻なのですが。
 2023年3月。普段から二人それぞれyahooメールを使っているのですが、妻がログインしようとすると、「不正な使用がなされた疑いがある」とか何とかでログインできない状態に。どっちかというとIT音痴な妻はまったく平凡な使い方しかしておらず、疑わしいことをするだけの才能もないのですが……
 ログイン方法を変更したり問い合わせたりしても、結局何が原因かは教えてくれず、必要なら新たなIDを取得せよ、との一点張り。しかもYahoo IDはうっとおしいことに携帯電話番号の登録が必要となっており、妻の携帯番号はログインできなくなったIDに登録されたまま。それを解除しようにも、ログインできなければそれもできない。つまり、携帯がもう1台ないと新規取得ができない。

 アホか。

 なんでもかんでも携帯に結び付けるのはやめてほしいもんです。
 というわけで妻はYahooメールを見限り、別のメールにしました。

 なんでこうもPC関係のトラブルが頻発するのかな……。相互に無関係なのは間違いないですが、いろいろとげんなりしてしまう今日この頃。

スポンサーサイト



皆既月食2022

 2022年11月8日。
 この日は皆既月食天王星食(天王星が月に隠れる)が同時に見られる、ということで結構話題になってましたね。
 そこで私も、十数分おきにデジカメで欠けていく月を撮影してみました。

皆既月食2022_その0


皆既月食2022_その1


皆既月食2022_その2


皆既月食2022_その3


皆既月食2022_その4

 月食と同時に天王星食が起こるといっても、その天王星の明るさは6等級。一般に「肉眼でぎりぎり見える」とされる明るさです。街中で、しかもド近眼のこの眼では到底見えないだろうと最初から諦めてました。
 最後の写真、左下にごくかすかに星が写っていたのですが、違うだろうなあ……。
 ネット上で一般の方が撮った天王星食もアップされていましたが、これを見ると本当に青っぽい色をしていました。単なる点ではなく、色まで分かるのはやはり感動します。

 ネットといえば、ツイッター上では「皆既月食」ではなくて「怪奇月食」「皆既日食」がトレンドに上がってたり (^^;)

皆既日食?

「月の住民ですか?」というツッコミには笑った(皆既月食中もし月から見たら、地球が太陽を隠すことになる)。

      *      *      *

 今回のように皆既月食と同時に惑星食が見られるのは、1580年以来442年ぶりなんだとか。
 なお、今回の惑星食は天王星でしたが、1580年は土星。今回とは別の惑星でした。
 次回、皆既月食と惑星食が同時に見られるのは、322年後2344年! その時の惑星は1580年と同じ土星だそうです。1580年以来764年ぶり! なんて話題になるんですかね

 1580年といえば安土桃山時代。織田信長が天下統一に向けて邁進していた頃ですね。さすがに土星食は分からなかったでしょうが、皆既月食は信長の目にどう映ったでしょうか。
 古来より天文現象は神秘的な現象として注目され、また時や季節を計る基準としても観測され、時の為政者に重要視されていたようです。普段とは異なる日食や月食が起こると大変。何しろ古代中国では日食を予測できなかったことで処刑された人もいたらしいですからね…… (((( ;゚Д゚)))
 さまざまな伝説のもとにもなってきたようで、天照大神が天の岩戸に隠れたという伝説も、日食がもとだともいわれています。実際に記録のある日食が伝説に該当するかどうか議論されていますが(谷川清隆,相馬 充「『天の磐戸』日食候補について」国立天文台報. 2010, Vol.13, 85-99)、なかなか結論を出すのは難しいようです。
 合理的思考を旨とする織田信長は伝説や迷信の類は気にしなかったと思われますが、夜間の軍事行動なんて月のあるなしで影響されそうな気もしますし、いつもと違う月の満ち欠けは気になったかも知れませんね。

      *      *      *

 月食といえば、去年こちらの記事に書きましたように、2021年11月19日の月食は1881年以来の「ほぼ皆既月食」として話題になっていました。
 月食そのものは平均で年間約1.4回(天文学事典「月食」)とそこそこの頻度で起こっていますが、最近は140年ぶりの「ほぼ皆既月食」とか442年ぶりに惑星食と同時とか、通常の月食に「付加価値」がついて盛り上がることが多いように思います。
 もちろんそれも良いことで、大勢の人が宇宙に目を向けてくれるきっかけになってほしいものです。宇宙開発、環境問題、国際政治……「宇宙」もいろいろ難しいことは絡んでいますが、まずは誰でも持てる宇宙への「夢」、そこから思いを馳せていけば、もっと良い世の中になっていく一つのきっかけになるのではないか、そんな気がしています。

「注文しないで」?

 2022年9月14日に発生、「非常に大型で強い」といわれた台風14号「ナンマドル」は九州を縦断、東向きに進路を変えて日本海沿岸を進み、東北地方を縦断。20日に温帯低気圧に変わりました。
 実は19~20日に西日本で所用があったのですが、まるで狙い澄ましたかのように目的地が台風直撃となったため、泣く泣く予定を変更しました(-_-;)

 最近、ツイッターでは今どんなことが多くツイートされているかが「トレンド」として表示されることに気付いてからは、しょうもないものも多いですがなかなか面白い話題も上がってるな、とながめています。
 9月19日朝、ここに「#台風どこ」と上がっていたのでなんじゃそりゃ、と見てみますと、台風への警戒が呼びかけられている割には東日本では晴れていたりして、そんな「つぶやき」が上がっていたらしい。
 おいおい、そんなもんわざわざつぶやく前にネット見れば分かるやろう、今台風の影響を受けている地域の身にもなってみろよ、と思うのですが、わざわざ「ことを荒立てる」のが分かっているようなつぶやきはいかがなものでしょうか?(それとも「荒立てる」ことを目的としてるのか、「荒立てる」こと自身が分かっていないほど想像力が欠如している、とは思いたくないのですが)。

台風14号の影響

台風14号の影響
 だいたい、直接の進路上ではなかった東京でも、結構強い雨風で20日朝にはこんなことになってましたよ。

 同じ頃、話題になっていたのが「#注文しないで」というタグ。
 それが付されたツイートには、バイクが進めない程の暴風雨の中、必死で配達しようとするピザ屋さんの動画。動画を引用する方法が分かりませんし、引用して良いのかも分かりませんので、「注文しないで」で検索すればすぐに見つかると思います(ちなみに今回拡散していた動画は4年前のものらしい)。
 かねてより批判されてきましたが、台風のような状況下でピザなどの配達を頼むのはいかがなものか という話です。
 個人的にも、普段ならともかく、わざわざ台風の中で持ってこさせるという姿勢は賛同できません(他に食べ物がないならともかく、まずそんなわけはないでしょう)。ただこれは注文する方も悪いが、そもそもそんな時に店を開けたり注文を受け付ける方もどうなの、と思います。
 この問題をツイッター上でながめていくと、同じようにこんな時は休業すべきではないか、という意見が強い一方、
「店を開けているんだから注文する方は悪くない、配達すべき」
「営業していればコストがかかるんだから、注文がないと赤字になる。『注文しないで』というのは営業妨害だ」
なんていう発言も目に付くんですね。
 店が開いてるんだから注文する方は悪くないというのは、客だから何をやってもいい、「店」と「客」の二元論でしか見ることができない、というおバ〇さんであることを露呈しているだけのように感じます。

 鉄道のように「計画休業」ができればベストとは思いますが、店を開けるのであれば、こういう悪天候の時は配達料を倍ぐらいにしてもいいんじゃないですかね。むろんその分は危険手当として配達員に還元するということで。
 そして理由は如何にあれ、たとえ店が開いていたとしても、注文する人が減れば……悪天候の日に開店しても割に合わない、となれば、休業する方向へ改善されていくはずです。
 そのためにも、「注文しないで」という呼びかけはやはり一つのきっかけとして、一定の効果があるのではないか……そう感じています。

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

参院選2022

 2022年7月10日は、ご存知のように第26回参議院議員通常選挙の投票日です。このブログでも2017年10月、2019年7月、2021年10月に選挙について取り上げてきました。
 今回の選挙では、2022年2月に始まったウクライナ戦争が、与党や改憲派には極めて大きな追い風となるでしょう。
 一方で、戦争や円安に絡む物価高騰が国民生活を直撃しています。しっかりとした議論、成果に持ち込むことができれば、野党に大きな追い風となることも考えられます。
(それにしても、戦争にしろ物価高騰にしろ「誰かの不幸」をネタにしてしか戦えんのかい、という気もしますが……(-_-;)

 これまでにも書いてきましたように、個人的には明確にこの政党を支持、というのはなく、基本的に(特定の政党ではなく)「野党」を支持しています。そして与党が強いのはひとえに野党が分散しているからであり、肥大化した与党に対抗するためには何らかの「野党連合」的なものが必要だと考えています。

野党共闘も必要と思うけど
 6月19日には、いくつかの野党が一緒になって活動しているのを見かけましたが……しかしウクライナ戦争に象徴される野党の対応はあまりにも不甲斐ないため、今回は(も?)難しいですね……。

 なので、普段はあまり気に留めないのですが、たまたま見かけた「政党との相性診断」というのを試してみました。
 簡単に言いますと、以下の10項目について、賛成・やや賛成・中立・やや反対・反対の中から選び、各政党のマニフェストと比較して、傾向が近い政党はどれか、というもの。

・医療機関に対する国の権限強化
・消費税減税
・補助金拡充などの物価対策
・憲法9条への自衛隊明記
・敵基地攻撃能力の保有
・ウクライナへのさらなる支援
・公的年金支給開始の引き上げ
・高等教育無償化
・原発再稼働
・同性婚容認

で、やってみますと……

 ええっ! 「政教分離」は非常に大切と考えているゆえ個人的にもっとも支持しない政党との相性が第一位になってしまった!!
 回答の傾向が一致するのはそんなに多くないと思うのですが、消費税減税(私は賛成、この党は反対)のような明確な逆方向は少ない(つまり中立が多い)結果でしょうか……?
 要は、様々な争点がある中で特定の政党を選ぶなんて本来は無理なことなんでしょうね。

 その消費税減税、物価高騰や景気対策には有効な手段と考えられますが、与党は断固として減税に反対しています。6月19日のNHK日曜討論では、自民党の高市政調会長が減税否定ありきで「減税も手間がかかる」だの必死にデメリットを並べ立てました。
 しかしながら「事業者から『変更が大変だから、消費税減税はやらないで欲しい』との声は聞いたことがありません。多少手間がかかっても、減税により消費が上向くことを望んでいます。そもそも、引き上げはできるのに、引き下げはできないのはおかしい」(立正大法制研究所特別研究員・浦野広明氏)。(高市政調会長「デタラメ」発言が大炎上!消費税減税を頑として拒む自公の参院選に大逆風

 あげく、自民党の茂木幹事長が6月26日のNHK日曜討論で「消費税減税なら年金は3割カットだ」と国民を恫喝までしています。
 結局、税率引き上げにあれだけ苦労したんだから、一度手にしたものは手放したくない「しがみつき根性」ということではないでしょうかね。

 一方で電力不足に対しては節電ポイントだ何だと言ってるようですが。
 「減税すると手間がかかる」なんて言ってるくせに、一時的に使うだけの新たなシステムの構築に費用や手間をかけてどうするの!? それにかける費用があるなら、その費用を物価高騰・景気対策に直接あてろって。

 これも以前から書いていることですが、たとえこれという候補者がいなくとも、必ず誰かが当選するわけですから、ほんの少しでも「マシ」と思われる候補者に投票しないことには何も変わりません。「変わらなくても良い」という考え方もあるでしょうが、将来変える必要が生じた時に意見を言う権利も失うことになります。
 まずは10日にお忙しい方は、ぜひ今のうちに期日前投票を。


関連記事:
 GW日本どこへ行く
 選挙!!
 明日は選挙!
 選挙と「泣き婆伝説」

テーマ : 参議院選挙
ジャンル : ニュース

GW日本どこへ行く

 二宮金次郎像。多くの小学校にはこうした銅像があったと思います。

二宮金次郎銅像

 ところが最近は歩きながら本を読む姿ではなく、座って本を読む姿の像が登場しているのだとか。
 何で? と思ったら……

「歩きスマホを助長するから」

 ……だ、大丈夫か、日本!?
 GWでどこへ行くか、よりもこの日本、どこへ行くんでしょう……!? はたして日本は二宮尊徳の歩んだ道を、今も歩いているでしょうか??

      *      *      *

 最近のニュースを見ていますと、新型コロナに関する記事はどんどん減少し、やはりロシアのウクライナ侵攻をはじめとする世界情勢が……と思っていましたが、当初に比べるとウクライナ情勢の報道も熱気が少しばかり減少しているのではないか? と感じます。「withコロナ」で久方ぶりの制限なしGWに報道も注目しているためでしょうか。
 「withコロナ」はやむを得ない一方で「with war」は何としても避けなければならない、と考えていますが、残念ながら戦争の長期化・泥沼化の懸念が現実となりつつあるせいかもしれません。だからといって報道が減るのは日本のマスコミの極めて悪い癖ですが……。

 3月のゼレンスキー大統領の演説では、アメリカで真珠湾攻撃など盛り込んで「大丈夫か?」と思った割には日本での演説はずいぶんソフトにこなし、おそらく相手国ごとにそれぞれ練ったんだろうな、ブレーンはなかなかやり手だな、と思ったものです。
 しかし、最近はTwitterでヒトラー、ムッソリーニに昭和天皇を並べてみたり、感謝の31ヵ国に日本が入っていなかったりと、「まぁ海外から見たらそんなもんか?」と思いながらも、最初の頃に比べるとブレーンの「練り具合」も緩んできたか……
 いやいや要するに、海外から見たら日本はいろんな意味でそれほど重要視されていないということなんでしょうね。どんどん進行する円安も、要するにそういうことだと思われます。
 ならばどうすれば良いか?

 ロシアの軍事侵攻が100%非難されるのは当然として、必要なのは単純な勧善懲悪論でも感情論や理想論でもなく、いかに日本の「国益」を守るか、は避けられないでしょう。「戦後」-それがどんな形になるかはともかく-を見据え、ウクライナ及びロシア、さらには欧米を含む全世界とどのように付き合っていくか……。
 ロシアも様々な案件を抱える隣国の一つであるからには単純に「絶対悪」と言うだけではすまないでしょうし、ありていな言い方をしてしまえば、各国に「良い顔」をしつつ、この情勢からいかに「国益」を守るか、せめて「被害」を少なくするか……(もちろんやり過ぎると非難されますが、しかし好むと好まざるとににかかわらず、すでに世界中がやっていることですよね)。

「国家に真の友人はいない」……アニメ映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』(1993)でのセリフとしてご存知の方も多いと思います。これ、シャルル・ド・ゴール仏元大統領やキッシンジャー米元大統領補佐官の言葉とする資料もありますし、さらに古来より同様の言葉は言われ続けているようです。
 一方で「国家間の友情を信じます。人々の友情を信じるように」(オードリー・ヘップバーン)という言葉も信じたいし、大切にしたい国家や地域間のつながりも確かにあります。そうした理想はもちろん掲げつつ、理想に至るまでの現実にも目を向けなければ、理想の実現も維持も困難でしょう。

 現状で行けば、おそらく次の選挙で野党は大敗するでしょう。あまりに一方的・画一的な傾向は良くないという同情論・バランス論で少しは票が入るかも知れませんが(私もある意味そう思いますが)、それしか理由が見当たらないというのはあまりにも、あまりにも不甲斐ない。
 そしておそらくは改憲への道も大きく進むでしょう。
 ならば野党も、改憲するならどう変えるか、あるいは改憲しないならその理論武装、そのあたりを今から詰めていかないと、もはや存在意義すら失ってしまいます。

 そして現実として「国益」が大切と書いてきましたが、そう言いつつも与党やお上は結局「金持ち・大企業のため」が優先でしょう(つまり金持ちが潤えば下々にもおこぼれがあるだろうという感覚ですね)。
 それに対して「一般庶民・中小企業のため」にどうするか、も野党の存在意義の一つ。これまで「国益」と「庶民のため」は何となく分断されていましたが、この整合性を与党に任せず「庶民の視点で」とっていく、そこがこれからより重要なポイントと感じます。
 そんなことは分かってる、もうやってる、と言われることを切に希望しますが……。

テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

Twitter迷宮?

 2022年4月16、17日。
 東京・代官山の蔦屋書店で開催されたSFカーニバルというイベントに行ってきました。

SFカーニバル@蔦屋書店

という内容でしたら本来はSFカテゴリの話題なんですが、そのあたりは別の機会にゆずりまして、今回はそれに絡んで苦心惨憺したTwitterの話です。

 皆さまTwitterはやってらっしゃいますでしょうか? かねてより多くの神社仏閣もTwitterに御朱印情報などいろいろアップされていますが、最近は人様のTwitterを閲覧しようとするとすぐにログインだか登録だかを要求するウィンドウが出て見ることができず、閉口していました。
 またイベント等でお話しても、すぐ「連絡はDMで」……DMってなんじゃい、と調べてみると、普通のメールじゃなくてTwitter内の機能らしい。
 Twitterでの抽選とか、DMでしか連絡できない例もあり、いずれはTwitterも試してみようかな、とは思っていました。

 2022年2月。
 ネット上で偶然SFカーニバル開催の記事を見つけ、これは行ってみたいと調べていくと、最近読んで非常に感動した作品の作家さんも参加されることを知りました。しかも記事をたどっていくとその作家さんのTwitterアカウントを発見し、作品の感想などもお寄せください、とあります。
 これはできることならぜひ感想をお送りしたい……という一念で、苦心惨憺してTwitterのアカウント登録を行ってみたのです。

 Twitterって以前から思っていましたが、画面をスクロールしていくと、記事が時系列にならんでいない、なぜだか同じ内容の記事が何回も出てくる、別人の記事が並んでいる(ツイートした記事、ですな)……
 実際に自分でアカウントを登録してみると……自分のアカウント画面なのに、いつのまにやら何の関係があるのか分からない広告や誰だか知らない人の記事が並んでいたり……いやもうわけ分かりません
 そんなわけで、現時点では見てるだけでほとんど何もしてないんですが。

 ちなみに、ぜひ感想をお送りしたいと思った作家さんには、その後HP上で通常のメールアドレスを見つけ、メールにて感想をお送りさせて頂きました。すると数日後に大変ご丁寧な返信を頂戴しまして、とても感激しております。さらにはSFカーニバルでご挨拶させて頂くこともでき、御本にサインまで頂戴してしまいました\(≧∇≦)/

 Twitterって、まぁ例えば「SFカーニバルなう」みたいなつぶやき投稿するんでしょうが(なうって今はもう古いんでしたっけ。代わりに今は何て言うのかな?)、その為だけにスマフォを取り出して操作するのって電池も減るし面倒だし、なんて思ってしまう……。
 とかなんとか書いてるこうした文章を、ワンセンテンスごとに投稿していけば良いのかも知れませんが……。

 ただ、旧友の一人は一緒に歩いていても突然立ち止まってスマフォをいじったりしてましたが、こういうのをやってたんでしょうかねぇ。人と一緒の時や外を歩いている時はどうかと思うのですが。
 それに、事件などが起こった時「ヤバい、これから逃げます」なんて投稿してる輩がいることがニュースになったりしていますが、投稿してる暇があったら逃げろよ!!

 しかしまぁ私のアカウントは誰も見てないんだし、難しく考えずこれからぼちぼちと何か「つぶやいて」みましょうかね……。

      *      *      *

 あちこち見ているうちに、SFカーニバル関連のさるコンテストページを見つけました。
 課題は

「そうして人類は永遠の眠りについた。」

という一文が、作品の冒頭または末尾にあること。
 おお、これはいろいろと思い浮かびますね! できることなら挑戦してみたい……

 応募方法……「pixivにタグを付けて投稿」……

 分かりません!!

 いやそりゃ、pixivも人様のアップした画像とかを閲覧したことは何回もありますよ。
 だけどそのためだけにpixivに登録だか何だかするのって、作品そのものを考えるよりも面倒というか、本来の目的以外に手間を取られるのも割り切れない気がします。
 日本で電子決済が普及しきらないのは、あまりにも乱立して複雑になりすぎていることも一因かと思います(余談ですが、海外では「お金」にまつわる信用度が低いからこそ電子決済に移行したのであって、信頼度の高い日本では電子決済は主流でなくともいいと思うのですがね)。
 SNSの世界も一つ克服したらまた次の敵、みたいに次から次へと現れて、果てしない迷宮をさまよう気分です……。

テーマ : Twitter
ジャンル : その他

3月14日…って何の日?

 えっと……3月14日って何かありましたっけ?……って、もてないヤローのお約束ネタは一ヶ月前にやってしまいましたが(爆)

 お菓子業界が1970年代に制定したと言われる例の日は置いといて……

 3月14日が何の日か調べてみますと、「元禄赤穂事件の日」なんですね。赤穂藩主・浅野内匠頭が江戸城で吉良上野介に切りかかったのが、1701年(元禄14年)3月14日(ただし旧暦。新暦では4月21日)。

赤穂大石神社前の大石内蔵助像

 これって歴史的・文化的には結構大きな事件ですね。写真は兵庫県の赤穂神社にある大石内蔵助像。
 もう少し3月14日が何の日か調べてみますと……

 円周率の日。

 ああ、なるほど、円周率って概数としてよく「3.14」と表記されるからですね!
 そして円周率はギリシャ文字のπ(パイ)で表記されることから、食べ物の「パイの日」にもなってるのだとか。うーむ。

 その他、かの大阪万博が開幕したのが1970年(昭和45年)3月14日。

万博記念公園の太陽の塔
 写真は大阪万博のシンボル、万博記念公園に今もそびえる太陽の塔。

 新幹線<のぞみ>の運転開始が1992年(平成4年)年3月14日。
 1873年(明治6年)3月14日に日本で初めて国際結婚が認められたということで「国際結婚の日」
 日本史で有名な「五箇条の御誓文」宣布が、1868年(慶応4年)3月14日(旧暦)であることから「国民融和日」
 どの日も何かしらあるとはいえ、この日は結構いろいろあるようです。

      *      *      *

 さて。円周率はご存知のようにどこまでいっても割り切れない「無理数」です。
 何万桁も暗記した人が話題になったり、スーパーコンピュータでは何兆桁も計算されていたり。
 若い頃、

 3.1415926535897932384626433…

と小数点以下25桁までは暗記したのを思い出しました。たしか数学の教科書で、この25桁まで紹介されていたんですよね。
 カール・セーガン博士(1934~1996)のSF『コンタクト』、1997年の映画では何となく曖昧な終わり方になっていましたが、原作小説では円周率にちなんだ驚きの結末が描かれます。

      *      *      *

 暗記したといえば、大きな数字の漢字表記。一般的によく知られているのは

 一、十、百、千、万、億、兆、京

ぐらいですかね。
 はるかな昔、学研の科学だったか学習だったかに載っていた漫画でさらにその上が紹介されており、面白がって暗記していました。

 一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、(がい)、𥝱(じょ)、(じょう)、(こう)、(かん)、(せい)、(さい)、(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)

 いちばん大きな「1無量大数」とは10の68乗(1の後ろに0が68個並ぶ!)という途方もない数字(諸説あり)。上でも触れたC.セーガン博士が監修されたテレビ番組『コスモス』(1980)で流れていたCMでも、この数字が紹介されていたと記憶しています。
 当時、「1無量大数」は「宇宙の星の数より多い」みたいに紹介されていたと思いますが、調べてみると最近は「銀河系の原子の数ぐらい」とも言われているようです。
 現実にはないほどと思われていた巨大数でも実は存在すると思いきや、「無量大数」よりもさらに大きな途方もない数字も定義されているのだとか。その一方、ご存知のように宇宙は銀河系だけでなく、無数の銀河団やグレートアトラクター、多元宇宙論まで議論されていますから、数字も宇宙もどこまで広がっていくのやら……。

 かたや「食パンの価格が10円上がった!」とショックを受けている、己がスケールの小ささよ……(戦争、何とか良い方向へ解決しないとさらに大変ですよね……)
 敬愛するカール・セーガン博士や小松左京先生が今おられたら、昨今の世情にももっと良い提言をして下さったんじゃないかなあ……。

テーマ : 今日は何の日
ジャンル : その他

今日は何の日…?

 2月14日? えっと……何の日でしたっけ?? とモテないヤローがお約束のボケをかます日です(爆)

 先日たまたま寄り道した駅の和菓子屋にて。

たしかにバレンタインは甘くなかったなぁ…

 うん、確かにバレンタインって甘いことは何一つなかったな、と深く納得してみる。
 酒好きな旧友が「バランタインのこと?」と茶々を入れ、さらにミリヲタな友人が「ヴァレンシュタインか?」と混ぜっ返すのも毎年の恒例行事(^^;)
(ヤボな注釈。バランタイン:スコッチウイスキーの一種。ヴァレンシュタイン:17世紀オーストリアの傭兵隊長)

 さて。
 今日はともかく、昨日、2月13日は「苗字制定記念日」だそうです。1875年(明治8年)2月13日、苗字を名乗ることを義務づける「平民苗字必称義務令」が発布されたのだとか。

 アメリカのように移民が多い国は当然苗字の種類も多くなりますが、そうした国は別として、日本は世界的に見ても苗字の種類が非常に多くあります。その理由の一つが、明治時代に「平民苗字必称義務令」で庶民も苗字を定めることが決められたため、多くの苗字が誕生した、と言われてますね。
 小さい頃に見たテレビで、義務令が発布された時、読み書きを知らない庶民が新しい苗字をつけてもらおうと地主やお寺につめかけ、人数が多すぎて、しまいにはかなりいい加減に付けていったため様々な珍姓が生まれた、と説明されていました。もっともそれは一種の都市伝説かも知れませんし、実は庶民でも昔から苗字に類するものはあった、という説も読んだことがあります。また時折紹介される珍姓の中には、実は架空のものや実在を確認できない「幽霊苗字」もあるそうです。
 しかしそれでも、一説には10万種もあろうかという苗字の多様性は、貴重な日本文化の一面として維持されていってほしいものです。

 ところで現在の少子化、今後の人口減少によって、消滅していく苗字も増えるのではないかと思われます。かねてより夫婦別姓問題が議論されていますが、貴重な苗字の方は、夫婦同姓の下では迷われるかもしれませんね。
 苗字の多様性問題は余談ですが、個人的には選択的夫婦別姓には全面的に賛成しています(「選択的」、つまり同姓でも別姓でも好きな方を選べることが最も重要)。姓が違うと一体性が、とか言うお偉いさんもいましたが、姓が同じでないと維持できない一体性なんてのは、所詮その程度のもの、と思います。
 別姓にしたら法改正とか大変、とか言う人もおられますが、現状の同姓にするために個人が払う労力だって大変ですし。通称とかを使えば別姓にする必要はない、という意見もありますが、それは同姓でなければならない理由にはなりません。子供の姓をどうする、という話が出ますが、子供の間は夫婦どちらかの姓を決めておいて、成人したら本人の希望次第で変更も可、とすれば良い。兄弟の一方が夫、一方が妻の姓(家)を継ぐ、でも良い(相続とかいろいろ問題も出るでしょうが、それは今でも同じこと)。
 何一つ問題のない方法はあり得ませんが、一方で何とでもやりようはありますから、誰でも好きな方を選択できる、それがいちばん大切なことじゃないか、と思います。


テーマ : 今日は何の日
ジャンル : その他

月食・日食よもやま話

 2021年11月19日。
 この日は「ほぼ皆既月食」が見られる、と普段の月食に比べてずいぶん盛んにマスコミで話題になっていました。
 「ほぼ」? 月食の話題でもあまり聞かない言い方だな、と思って調べてみますと、部分日食ではあるけど、月のほとんどが地球の影に入ってしまう、皆既月食に近い部分月食なんだとか。
 それで当日の午後6時頃、空を見上げてみたのですが……薄雲に覆われてほとんど見えない! たまに雲が薄くなって、ぼんやりと何かがあるなあ、というぐらい……(T▽T)
 そのため「ほぼ皆既月食」はあきらめて家に戻り、7時半頃にもう一度空を見上げました。

「ほぼ皆既月食」を過ぎて半分以上現れた月

 最大食は過ぎて、半分以上月が現れています。影の境界が通常の月の満ち欠けよりもぼんやりしていますね。

「ほぼ皆既月食」明けの満月

 そして翌朝20日の午前6時。月食明けの見事な満月が、西の空に沈もうとしていました。

 国立天文台の記事によると、この度の月食は月の直径の97.8%まで地球の影に入り、専門的には「たいへん深い部分月食」と呼ぶのだそうです。
 前回全国でこうした月食が見られたのは1881年12月6日(1930年代にも見られる地域や欠け具合が部分的なものはあったそうです)。なるほどこれまで話題にならなかったわけです。
 次回は2086年11月21日、この時は99.2%まで影に入るというから、さらにほとんど皆既月食ですね。どうあがいても見られそうにありませんが……。

 「ほぼ」とか「たいへん深い」ではない、完全な皆既月食の方は実は1~数年に1回は見られるようで、直近では2021年5月26日、次回は2022年11月8日
 ちなみにこちらは2014年10月8日、当時岡山勤務で残業しながら撮った皆既月食。

2014年の皆既月食


2014年の皆既月食

皆既月食になると、このように赤銅色の月が見られます。
 おそらく今回の「ほぼ皆既月食」も、最大食ではこんな感じだったでしょうね。

      *      *      *

「月食」というと、よく一緒に話題になるものとして「日食」があります。
 小さい頃、部分日食をロウソクの煤をつけたスライドグラス(昔は観察方法としてちゃんと載っていたのですが、光の遮断が不十分だったりムラがあったりするので、今ではやってはいけない方法とされています)で観測したことはありますが、皆既日食(太陽のすべてが月の影に隠れる)はそうそう出会えるものではなく、ぜひ一度は見てみたいと思っています。

 もう10年近く前、2012年5月21日には、皆既日食ではありませんが金環日食が見られる、ということで、この時も結構盛り上がっていました。

2012年金環日食の時のチラシ

 当時は営業で兵庫県を走り回っていましたが、この日だけは絶対逃せないと数ヶ月前から有休を申請し、金環日食がきれいに見られるという和歌山県の最南端、潮岬付近に前日から宿泊。

本州最南端、潮岬の碑

 金環日食が話題になっていたためかほとんど空いておらず、取れた宿は民宿の大部屋をふすまで区切った一角! つまり、もし仮にふすまをガラッと開けたら、そこには他の宿泊客の方がいる状態……。いいんです、日食さえ見ることができれば。

 そして5月21日早朝。
 空にはそこそこ雲が現れ、日食が見られるか微妙な状態……しかも、かなりの強風。
 これはダメか? と思ったものの、宿泊した部屋からは幸いにも居ながらにして太陽の方向が拝めました。そこで窓辺で三脚にセットしたコンデジを構ていると……日食が始まる頃、雲の切れ間からその姿を撮影することができました。

2012年の金環日食


2012年の金環日食


2012年の金環日食

 完全にど真ん中、きれいにリング状になった瞬間は少し雲がかかってしまいました。そこから少し経った、この時がいちばんきれいに写っていました。

2012年の金環日食

 後から聞いてみますと……同じ宿に宿泊し、この時強風を押して外で観察された方は、うまく撮影することができなかったのだとか……部屋の中からこうして撮影できたのは、とんでもない幸運でした(この当時の運をこれで使い切ってたかもしれない (((( ;゚Д゚)))

 この時の写真、当時の天文雑誌などでコンデジでも撮影できる! という記事を見て、かなりいろいろと検討して挑んだものです。で、調子に乗って、同じ年の6月6日に話題になった金星の太陽面通過も撮ってみました(天頂付近で態勢が悪く、ややピンボケ)。

2012年の金星の太陽面通過
上方やや左に見える黒い点が金星です。
 今となってはもうどのように撮影したかも覚えてないし、コンデジも代替わりしてるので、調べなおさないと同様の写真を撮ることはできないのですが……上にも書きましたように、皆既日食は一度は見ておきたいと心の底から願っています。
 皆既日食は月に比べてはるかに頻度が少ないのですが、次に国内で見られるのは2035年9月2日。この時までは何があっても絶対に生き延びてやる、と周りには言い続けてます(^^;)

選挙!!

 2021年10月31日、いよいよ衆議院議員選挙です。
 誰に(どの党に)投票するか、お決めになられましたでしょうか。

 私の場合、100%支持できるという個人や政党はなかなかいませんが(当たり前と言えば当たり前ですが)、最も理想的なのは、そして日本に必要なのは、与野党伯仲と考えています。
 したがって、特定の政党というよりはいつも「野党」に投票してきました。昔の中選挙区時代は当落のボーダーライン付近と思われる野党候補に投票していました(当選確実の人に入れるよりは意味あると思うので)。

 ちなみに与野党伯仲のためには二大政党制を、という人もいますが、選択肢が2つしかないというのもどうかと思っています。いろいろな考え方があって当然、是々非々で離合集散があっても良い。
 しかし与野党伯仲には今の与党が大きすぎるので、もし与党を割って出る人が出てきたら支持したくなると思うんですけどね。

 当日ご都合の悪い方は、期日前投票はおすましになられたでしょうか。
 日本はかねてより投票率が低いことも問題になっています。良い候補者がいないからとか批判として投票しない、という意見もよく聞きます。しかしどんなに低い投票率であっても、誰かが当選となり、有権者から選ばれたのだ、と大手を振って歩くことになります。
 棄権とか白票を投じるというのは、結果的に当選者を支持したのと同じこと。もし仮に収賄に係わろうが増税を決めようが戦争を始めようが、棄権した人もその人を選んだことに変わりはありません。
せめて、投票率〇%以下だったらその選挙は無効、とすれば、棄権も十分意味のある行為になるでしょうが……国民投票でもしない限り、投票率の低さにあぐらをかいている政治家は変えようとはしないでしょうね。

      *      *      *

 田中芳樹先生のSF『銀河英雄伝説』では、どうしようもない衆愚政治に陥った自由惑星同盟と、類まれな名君の力で理想的な改革が推し進められる銀河帝国という2つの星間国家が恒星間戦争を繰り広げています。

『銀河英雄伝説』第5巻

 自由惑星同盟の軍人ヤン・ウェンリーは、たとえ汚職にまみれた国家の下でも、民主主義のために戦います。

「私は最悪の民主政治でも、最良の専制政治に優ると思っている」

 なぜなら、

「(民主主義では)人民を害する権利は、人民自身にしかないからです。専制政治の罪とは、人民が政治の害悪を他人のせいにできる、という点に尽きるのです。その罪の大きさに比べれば、100人の名君の善政の功も小さなものです」

 いやもちろん文字通りの意味で「害する権利」があるという意味ではなくて、たとえ人民を害するような政治家でも、民主主義であれば、それを選んだのは他の誰でもない、人民自身である、ということ。
 繰り返しになりますが、棄権は結果的に当選者を支持したのと同じこと。棄権したあなたもまた選んだ一人となります。

      *      *      *

 2017年の衆議院選挙の時は、梶尾真治先生の『泣き婆伝説』とともにこちらの記事で選挙の話題を取り上げました。

「泣き婆伝説」表紙

 当時から世の中いろいろと変わってしまいましたが、お金のかかる選挙、投票率の低さは変わっていないようです。
 しかしたとえ小さな一票でも、「最初は小さな雨粒が、小川になり、大河に変わって、必ず政治の流れを変えることができると信じています」。(『泣き婆伝説』より)


テーマ : 衆議院選挙
ジャンル : 政治・経済

プロフィール

へろん

Author:へろん
へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

カウンター
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ぺそぎん メモ帳
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR