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岐阜県各務原市 アクア・トトぎふ

へろんです。
岐阜に行くと決まってから、ならばここは外せない! と決めていたのが、「世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ」
岐阜県に海はありませんが、そこを逆手にとった(?)淡水魚専門の水族館。淡水魚専門としては世界最大級なのだそうです。2004年(平成16年)開館、約220種 20,000点を飼育展示。

アクア・トトぎふ企画展「美しきカエルの世界」
2019年4月13日から7月7日までは、企画展「美しきカエルの世界」実施中♪

アクア・トトぎふの大混雑
しかしさすがはGW、すごい人、ヒト、ひと……

アクア・トトぎふの淡水魚水槽
ゆっくりカメラを構える間もなく押し流されていきます。それってまるで水槽の魚の群れとだぶるような気も(^^;)
混雑疲れもあって、今回は(いつも!?)良い写真が少なく申し訳ございません。

アクア・トトぎふのコツメカワウソ
コツメカワウソの「フィーディングウォッチ&ポイントガイド」……だそうですが、あまりの人だかりと喧騒で解説も聞こえず、これもゆっくり見ることもできず。
パネルには「河童伝説のもとはなんでしょう?」と大きく書かれていたものの、具体的に河童との関係についての記述はありませんでした。
一般に、カワウソは「獺」としてキツネやタヌキと同様にそれ自身が妖怪の一種と見なされたり、河童の一種といわれていたようです。

アクア・トトぎふのハリヨ
ハリヨ Gasterosteus aculeatus subsp.
日本固有亜種で、現在は岐阜県と滋賀県にのみ生息するという珍しい魚。
なおハリヨの学名は「Gasterosteus microcephalus」と書かれている資料も多いのですが、近年はイトヨ Gasterosteus aculeatus の亜種とされ、「G. a. subsp.」と表記されているのだとか。

アクア・トトぎふのイトウ
イトウ Parahucho perryi
北海道に生息する、日本最大の淡水魚。白い身体が何とも言えない不思議な雰囲気を漂わせています。特に白い個体でしょうか? アイヌ民族の間では「オヘライベ」「チライ」などと呼ばれてきたのだとか。
Wikipediaによれば、1937年には十勝川で約2.1メートルもの巨体が捕獲されたことがあるとか、学名の種小名「perryi」は、あの黒船のペリーが英国の生物学会に報告したからだそうです(@o@)
なおWikipediaではHucho属ですが、近年はParahucho属とすることが主流だそうです。変わっていくものですねえ。

アクア・トトぎふの「雲南省の魚」水槽
「雲南省の魚」水槽。どわ~、やっぱり大陸の人口密度ってば……(違)

アクア・トトぎふのメコンオオナマズ
メコンオオナマズ Pangasianodon gigas
世界最大の淡水魚の一つ。東南アジアで最も絶滅が心配されている淡水魚の一つでもあり、漁獲記録からの推定によると、1990年以降、個体数は80%以上減少していると考えられるのだとか。
まず間違いなくこの水族館の目玉の一つと思われ、Wikipediaを見ますと、以前は手塚プロダクションのキャラクターデザインによるマスコットキャラ「パパメコン」がいたそうです。2008年の岐阜新聞の記事によると、こんな感じ。しかし、今はグッズもなく紹介もされていないそうです。何かあった? それとも単に契約期間か何かの関係? 手塚ファンとしてはちょっと気になりますね。

アクア・トトぎふのメコンオオナマズ
巨体が一列に並ぶこの様子、実は宇宙船団を連想しました(^^;)

アクア・トトぎふのトランスルーセントグラスキャット
トランスルーセントグラスキャット Kryptopterus bicirrhis
東南アジアに分布する、身体が透明のナマズの仲間。観賞魚として結構ポピュラーですね。私もずっと昔に飼ってました。あの頃が懐かしい(T▽T)

アクア・トトぎふのコリドラス
コリドラスの仲間も、昔好きでよく飼ってました。難易度の高い種や希少種などは手は出しませんでしたが。コリドラスって可愛いですよね。ああ、懐かしい……(T▽T)

アクア・トトぎふで泳ぐ大型魚
大型魚も結構な密度で群れています。

アクア・トトぎふのアシカショー
アシカの「マリン」によるアシカショー。

アクア・トトぎふのアシカショー
観客席そばまで来てくれます。

そしていよいよ企画展「美しきカエルの世界」。

フライシュマンアマガエルモドキ
フライシュマンアマガエルモドキ Hyalinobatrachium fleischmanni
葉っぱの裏に隠れるようにとまってる姿しか見られませんでしたが、体は半透明の緑色で、腹側からは内臓が透けて見え、グラスフロッグとも呼ばれるのだとか(@o@) しかしちょっとネットで検索すると、こういうのもペット用に売ってるんですね。うーん……

アイゾメヤドクガエル
アイゾメヤドクガエル Dendrobates tinctorius
地域によって体の大きさや色、模様が大きく異なるそうです。「ヤドク(矢毒)」というからにはこの種も毒を持っているようですが、長期間飼育した個体は毒を持たないとも言われているのだとか。しかし、「ペット用の採取等により生息数は減少している」とも。うーん……。

モウドクフキヤガエル
モウドクフキヤガエル Phyllobates terribilis
何とも不思議な体色ですが、名前にストレートに「猛毒」というのもすごい。種小名の「terribilis」も英語の「terrible(恐ろしい)」と同義でしょうね。この種を現地人が矢毒に使用したそうです。

ファンタスティカヤドクガエル(ズアカヤドクガエル)
ファンタスティカヤドクガエル Ranitomeya fantastica
別名「ズアカヤドクガエル」ともいうように頭部が赤いのですが、葉陰から出てきてくれませんでした。

アクア・トトぎふの清流ふれあいプール
清流ふれあいプールは餌やりが人気だそうです。

アクア・トトぎふ近くの観覧車
水族館のすぐ近くには観覧車があり、天気も良いので乗ってきました。

観覧車から見たアクア・トトぎふ
観覧車から見るアクア・トトぎふの全景。真ん中付近の魚のマークはおそらくメコンオオナマズですね。

観覧車から見た木曽川流域の風景
木曽川流域には趣ある街並みが広がっていました。

アクア・トトぎふ近くのモニュメント
近くにそびえるモニュメント。1999年(平成11年)に「宝くじの普及宣伝事業として整備されたもの」と記されていましたが。

モニュメントを取り巻くお魚たち
塔を螺旋状に取り巻いているのはお魚たちでした!

なかなか見応えのある充実した水族館でしたが、いかんせん人の波が……GWでは仕方ないですね。いつかまたゆっくり訪れてみたいものです。


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高知県室戸市・ドルフィンセンターと廃校水族館

へろんです。
8回にわたって書いてきました高知旅行編も、今回9回目で最後になります。
室戸ドルフィンセンターは室戸岬の西側にあり、以前書いた道の駅キラメッセ室戸の「鯨館」の後に立ち寄りました。

室戸ドルフィンセンター
小さなお子さんがイルカとのキャッチボール?を楽しんでいました、

室戸ドルフィンセンター
ドルフィンタッチを体験。ゴムのような不思議な感触でした。

室戸ドルフィンセンター
間近でジャンプ!

室戸ドルフィンセンター
限られたプールでもこの高さはすごいです。

室戸ドルフィンセンターの看板ネコ「とろ」ちゃん
イルカプールのすぐそばにいた猫、名前は「とろちゃん」だそうです。
丸っとした足先がカワイイ♪

室戸ドルフィンセンターの「カメ吉」
こちらのアカウミガメの名前は「カメ吉」。餌やりもできます。

室戸ドルフィンセンターの看板ネコ「とろ」ちゃん
土産物など選んでレジに向かうと……クッションか何かかと思ったら、よく見ると何ととろちゃんが!!
このとろちゃんもなかなかの見どころです。もしかしたらここの影のヌシかも……

と思ってたら、後から調べてみると新聞記事にもなるぐらい有名な「看板ネコ」でした!

さて室戸岬をぐるっと回り、アクアファームやジオパークセンターを見て北上します。
最後、寄るかどうかちょっと迷ったのですが、せっかくだから、と結局立ち寄ったのが「むろと廃校水族館」

むろと廃校水族館入り口

旧室戸市立椎名小学校は児童減少で2001年に閉校、2005年に廃校となりましたが、地域活性化を目指す室戸市が水族館への再利用を決定し、約5億円をかけて整備、2018年4月26日に水族館として開館したそうです。

むろと廃校水族館

当初の予想を上回る人気となり、7月には入館者3万人を達成、8月には初年度目標の4万人を突破。半年後には10万人を超えたのだとか。

むろと廃校水族館の円柱水槽
50種、1000匹以上の魚介類が展示されており、地元の漁師さんが獲ったり、職員さんが釣ったりしたものがほとんどだそうです。
いくつもの水槽が並んでいましたが、特に目立つのが大きな円柱形の水槽。

むろと廃校水族館のウミガメとコバンザメ
ウミガメもゆったりと泳いでいます。その背中にはコバンザメが!

むろと廃校水族館のホウボウ
ホウボウ。胸鰭の緑色が好きで水族館で見かけると狙うのですが、なかなかいいタイミングで撮れません。

むろと廃校水族館の「教室」
廃校だけあって、学校の設備も活かされています。

むろと廃校水族館の“跳び箱水槽”
跳び箱の中にまで水槽が設置されています。跳び箱は近隣の廃校になった中学校の体育館から、中の金魚はやはり廃校になった旧三高小学校の池から「転入」してきたのだそうです。

むろと廃校水族館のタカラガイ「生体展示」
タカラガイも生きた状態で「生体展示」されています。

むろと廃校水族館のゴンズイ玉
ゴンズイ玉は水族館でもよく見ますが……

むろと廃校水族館の“ウツボ”玉!?
ウツボ玉!? いろんな色柄のウツボが一緒にいるときれいですね。他の水族館ではなぜ玉にならないのか考えてみると、一般的には岩などが水槽の底にあって、その陰からウツボが顔を出している展示が多いように思います。こちらの展示は水槽の底に砂や砂利や岩などが少な目のものが多いような気がしました。

むろと廃校水族館のイセエビ
イセエビの色が他の水族館に比べてずいぶん良いように感じました。もしかして明るいせいですかね? だとすると、他より明るいことでイセエビ自身に影響がなければ良いのですが。

むろと廃校水族館のユメカサゴ
ユメカサゴ。
アクアファームでも見かけた、別名「ノドグロ」とも呼ばれる魚。室戸沖の水深300メートルにある海洋深層水取水口から吸い上げられて捕まったのだそうです。

むろと廃校水族館の手洗い場を泳ぐ金魚
手洗い場の中にまで金魚が泳いでいました。

むろと廃校水族館に展示されるウミガメ剥製
ウミガメの剥製。
かつてはお土産やお祝いの品として贈られることも多かったそうで、そういえば、うちなんぞと違って金持ちだった親戚の家の壁にあった記憶があります。その親戚もずっと昔に亡くなり、今となってはその剥製もどこへ行ったのやら、と思い出されます。せめて学術的価値が損なわれないように誰かの手元で保管されていればいいんですけどね。
現在は厳しい規制がかけられていますので、研究機関や博物館への譲渡が相次いでいるそうです。

むろと廃校水族館に展示されるいろいろな剥製
いろんな動物の剥製。
室戸は昔から漁業が栄えていただけあって、海外での漁で捕獲したり、お土産として購入した剥製がよくあるそうです。生きたペンギンを飼っていたという話もよく聞くのだとか……!!
こちらの剥製は室戸市内の廃校にあったもので、個人宅にはカンガルーやコアラ、トラまであるのだとか……!!(@O@)

むろと廃校水族館のムツエラエイ
ムツエラエイ。
SFに出てきそうな飛行艇か何かを思い出してしまうスタイルですね。
2015年2月17日に三津漁港の定置網で捕獲されたものだそうです。有名なダイオウイカやリュウグウノツカイなどよりも遥かに珍しく、捕獲当時は日本で6例目だったそうです。

むろと廃校水族館のプール水槽
目玉の一つ、25メートルプールを水槽にしてしまっています。

むろと廃校水族館のプール水槽を泳ぐシュモクザメ
大きなカメや、シュモクザメまで泳いでいました。ただ水面がゆらゆらして、きれいに撮るのが難しかったですね。

廃校水族館は紹介記事などを見ると、何となく軽い雰囲気のような気がしてどうしようかと思ったのですが、行ってみると意外としっかりした水族館で、展示も充実していました。

この高知旅行で回ったのは、動物園2ヶ所、水族館3ヶ所(ドルフィンも含む)、博物館4ヶ所、御朱印は3ヶ所と、趣味全開の3日間でした。これほどいろんな施設があり、しかもいくつかは無料というのもありがたいですね。
3日間の走行距離、780キロ。それでもまだ見逃したポイントがありますし、妻はできればもう一日ぐらい泊まりたかったと言ってます。いずれまた再訪したいものですね。


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高知県高知市・桂浜水族館

へろんです。
いよいよやってきました、桂浜

桂浜の坂本龍馬像
桂浜といえば、まずは坂本龍馬像

桂浜の坂本龍馬像
……気のせいかちょっとふっくらしているような……?

風頭公園の坂本龍馬像
以前撮影した、長崎の風頭公園に立つ龍馬像。
んー、どうでしょう? 単純な比較論は怒られてしまいそうですが、長崎の方がスラっとしていて精悍なような気がしてしまうのですが……撮影の角度とか方向の関係でしょうか??

桂浜から見る太平洋
龍馬も見つめる美しい太平洋。

海津見神社は通行止め
桂浜を西へ歩いていくと、やがて岩場の上に海津見神社が見えてきました。ここにお詣りして、若宮八幡宮でここの御朱印を頂きたかったのですが……若宮八幡宮でうかがった通り、手前の赤い柵から向こうは残念ながら立入禁止になっていました(T_T)

桂浜水族館
引き返して桂浜水族館に向かいます。1931年4月に創立され、今年で87年目を迎える歴史ある水族館です。
ん? 入り口付近に何やら不気味なものが……?

桂浜水族館の「おとどちゃん」
ぐああ、何じゃこりゃあ~。
って桂浜水族館の公式マスコットキャラクター「おとどちゃん」だそうです。
この着ぐるみはまだしも、公式HPにはさらに不気味な顔が……。
何でもトドをモチーフにしており、2016年に桂浜水族館の設立85周年を記念し、高知市出身のフィギュアイラストレーター、デハラユキノリ氏が考案したのだとか。
桂浜水族館は他にもぶっ飛んだ自虐ネタやアピールで話題になっているそうですが……水族館好きとしては、ここまで奇をてらったことをするのはあまり好きではないんですけどね……。こういうの好きな人いるのかな……??

入ってすぐ、間もなくトドショー開始のアナウンスがあり、トドのプールに向かいました。

ショー開始前にあくびをするトド
ショー開始前、トドがでかいあくびをしていました。

桂浜水族館のトドショー
トドと飼育員さんのペアが2組、この互いの掛け合いが笑えます。

桂浜水族館のトドショー


桂浜水族館のトドショー
しまいにはプールの外まで出て、観客のすぐそばにまで来てくれます。

トドショーでの見事なジャンプ
写真に撮ると何かよく分からん物体に見えてしまいますが(笑)、ショー最後の見せ場、トドのジャンプ! これはすごいです。

アカメ Lates japonicus
高知を代表する魚の一つ、アカメ Lates japonicus
西日本の太平洋沿岸だけに分布する日本の固有種で、成魚は全長1mを超える大型魚です。

アカメ水槽前の「ピカ目ライト」
アカメの水槽前にある「ピカ目ライト」。これをアカメに向けて点灯すると……

「ピカ目ライト」で光るアカメの目
その名の通り、目が赤く光ります(@o@)

アカメは環境省レッドリストでは1991年版で「希少種」、1999年版では「準絶滅危惧(NT)」だったものが、2007年版では2段階上がり「絶滅危惧IB類(EN)」、しかし2017年の「高知県レッドデータブック」改訂では「普通種」として登録。
2006年には宮崎県が指定希少野生動植物の一種としてアカメを指定し、捕獲を禁止。高知県も指定しようとしたものの釣り人らの反発により、指定には至っていないのだとか。
一方で、高知県ホームページによると、2018年には「注目種」に指定。

注目されるのは良いことですが、いろんな意見や呼び方が入り乱れてますね。
今回見た展示の中にも、当初よりも広く分布しているので「アカメはもはや幻の魚ではない」と掲げたパネルもありましたが、意見が分かれる場合はより慎重な方向で保護してほしいものです。

ちなみに1993年と2018年には大阪湾で捕獲されたことがあるそうです。

NHKで紹介された魚の解説プレート
魚の解説プレートは土佐弁の紹介が面白いということでNHKで紹介されたのだとか。

土佐弁の紹介が面白い魚の解説プレート
例えばこんな感じ。

ハオコゼ Hypodytes rubripinnis
ハオコゼ Hypodytes rubripinnis
丸っとした身体が愛嬌ありますが、背中に並んだトゲには毒があるそうです。

オトメベラ Thalassoma lunare
オトメベラ Thalassoma lunare
水族館でよく見る魚ですが、結構速く泳ぐのでなかなかきれいに撮れません。

桂浜水族館のアジアアロワナ
アジアアロワナ Scleropages formosus
「マフィアのペットでおなじみ!」って……なんか一言多い……。

桂浜水族館のリュウグウノツカイ標本
リュウグウノツカイ Regalecus glesne
たまに打ち上げられる深海魚として、各地の水族館でよく展示されています。これは1991年11月11日、高知県の仁淀川河口付近の沖合で捕獲されたものだそうです。

桂浜水族館のサケガシラ標本
さらにでかい深海魚サケガシラ Trachipterus ishikawae も展示されていました。深海魚らしく目もでかいです。

桂浜水族館のカピバラ
館外に出ると、カピバラもいました。

「カピバラタイム」案内
「カピバラタイム」のポスターには「エサよこせ!」と書いてあります(笑)
そういえばこれを見て思い出しましたが、昨年流行ったらしい言葉のなかに「もぐもぐタイム」なんぞというヘンな言葉があったそうですね。ニュースで聞いた時、
「なんじゃそりゃ、カピバラの餌やりか!?」
と思ったもんです。なんかスポーツ関係の言葉らしいですが、どうして本質とは離れたつまらない言葉が流行るんでしょうね。
そういえば将棋だったか囲碁だったかでも試合の途中だかに食べる出前メニューを取り上げてませんでしたっけ。どうしてそういうくだらないことばっかりネタにするんだ、マスコミは!

桂浜水族館のコツメカワウソ
コツメカワウソの「テン」(2004年9月7日生)と「ミズホ」(2006年1月18日生)。

桂浜水族館のアシカショー
アシカショーも始まりました。
今度は観客が多かったのでちょっと離れた場所から斜めからしか見ることが出来ませんでしたが、トドに負けず劣らず芸達者でした。

桂浜水族館は小規模だとか苦戦してるとかの噂も聞きますが、展示の説明も充実しており、ショーも見応えがあって、正統派の水族館として充分楽しめました。ぶっ飛んだキャラや自虐ネタでアピールしてるようですけど、そこまでしなくても大丈夫だと思うけどなあ。世間の皆さんはそういうのがお好きなんですかね??

      *       *       *

さて。以前もちらと触れましたが、桂浜に行きたかった理由の一つは、かつて行ったことのある施設のことを確認したかったから。
1993年5月、実に26年も前のことです。大学時代の友人と二人で、当時あったフェリーとJRで高知を旅行しました。その時桂浜も訪れ、私の希望で入館した施設がこれ。

桂浜にあった「シェルパレス」入館券

当時はもちろんデジカメなどなく銀塩写真のため、今のように何百枚も写真を撮ることなどなく、一回の旅行でせいぜいフィルム1~2本分程度でした。そのためこの施設の外観写真などもなく、今あるのはタカラガイの成長を示した展示が面白いと思って撮った写真が2枚と、この入館券のみ。
近年、旅行先候補に高知が出始めた時、その時にはこの「シェルパレス」にも行きたいと思ったのですが……ネットでいくら調べても出てこない。たとえ今はないにしても何らかの記録はありそうなものですが、ここまで何も出てこないのも珍しい。
当時、同じエリアには闘犬センターのようなものがあり、これは友人の希望で入館しました。ただ、むやみに犬同士を闘わせる闘犬というものは当時から嫌いでしたが……。この闘犬センターは近年まであったらしく、今は土産物屋になっていることはネットで出てきます。
どうやら一緒にあった闘犬センターがなくなったのと関連はありそうですが……。

今回こうして桂浜を訪れてみましたが、手がかりも当時の面影も何一つ見当たりませんでした。水族館でちょっと聞いてみましたが、特に関連もなく、どうやら高知市の管轄らしいとか?
はたして「世界の貝 4,200種 100,000点常時展示 日本随一の貝類博物館」はどうなったのでしょうか。せめて移転したとかどこかに統合されたのなら良いのですが……。


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東京都・東京タワー水族館

へろんです。
またまた台風が突っ込んできますね。皆様どうぞお気を付けください。

2018年7月、たまたま見かけたネットニュースで「東京タワー水族館が閉館の危機」という記事を見かけました。
ええっ、東京タワー水族館はこれまでに2回訪れた思い出の場所なのですが、それが閉館……!?

報道によると、東京タワーは日本電波塔(株)が運営しており、そこに入るテナントとして営業していたそうです。しかしここ数年、賃料の未払いが続いたことから、電波塔が物件明け渡しと賃料支払いを求めて東京地裁に提訴していたのだとか。
そして2018年9月1日、東京タワー水族館は9月30日で閉館することが発表されました。

東京といえば東京タワー。スカイツリーもありますが、様々な作品にも登場してきたシンボリックな存在、戦後日本とともに歩んできた長い歴史、特徴的で温かい外観、などなどから東京タワーの方がずっとお気に入りです。
その一階に水族館があるというのも大きなポイントだったのですが、それが閉館とはとても残念なことです。

前回東京タワー水族館に行ったのは、2013年12月28日。東京に所用があって一泊した際、仕事が終わってホテルに行くまでの時間に訪れました。

増上寺と東京タワー
増上寺と東京タワー。この頃はまだ御朱印も知らず神社仏閣巡りに目覚めていなかったので、通り過ぎていましたが……(苦笑)

東京タワー展望台からの夕景
日が沈む前に、夕景を期待して東京タワー展望台に上りました。この日は富士山もよく見えました。地平線近く、写真左方から右へ横にまっすぐ伸びた雲が、富士山を目指す生き物のように見えます。外国人の方が「ドラゴン」と言いながら指さしてました。

東京タワー水族館パンフレット
東京タワー水族館は世界初の観賞魚専門の水族館として1978年に開館、今年は40周年にあたります。900種類、5万匹の観賞魚が生息地別に分類・展示されています。

東京タワー水族館
最近流行りの巨大な水槽をドンと置くタイプではなく、小さな水槽がたくさん置かれています。それだけ多数の種類を展示しているということでしょうか。ちょうどペットショップの展示に似ているかも知れません。

東京タワー水族館の東京タワーオブジェ
年末で正月も近いということで、門松付きのディスプレイもありました。手前にはディスカスが泳いでいます。

東京タワー水族館の魚たち


東京タワー水族館の魚たち


東京タワー水族館の魚たち


ジャウー Zungaro jahu
ジャウー Zungaro jahu
ちょうどシールで顔が隠れてしまっていますが(^^;)ゞ
アマゾン河に生息する大型ナマズ。大きさ1.5メートルとありましたが、調べてみると2メートルと書いてある資料もあります。「人食いナマズ」の異名を持ち、現地では胃の中から人骨が出てきたという話もあるとか……(資料によっては信憑性は定かでない、とされていますが)

ムブ(淡水フグ)
ムブと呼ばれる、中央アフリカに生息する世界一大きな淡水フグ、とこれも大型魚の一つです。自然下では70センチ以上にもなるのだとか。体の唐草模様は成長するにしたがって複雑になっていくのだそうです。

東京タワー水族館の魚たち
撮った写真は見栄えのせいか撮りやすかったのか、なぜか大型魚の写真が多いのですが、小さな魚もたくさんいました。本当は小さく可愛らしい魚も大好きなのですが、なかなかきれいに撮れません。これはシクリッドの水槽ですね。

東京タワー水族館のスッポンモドキ
なんとカメ(スッポンモドキ)も泳いでいました。

東京タワー水族館のヒレナガゴイ(ヒレナガニシキゴイ?)
「ヒレナガゴイ」という名前で、「日本のニシキゴイとインドネシアのヒレナガゴイを交配させた改良品種」と説明されていました。ニシキゴイ×ヒレナガゴイ=ヒレナガゴイ?? 調べてみるとヒレナガニシキゴイというのもいるそうなので、正しくは「ヒレナガニシキゴイ」なのかもしれませんね。

水槽をメンテ中の従業員さん
ちょうど水槽のメンテ中の従業員さんがいらっしゃいました。

東京タワー水族館
でもねー、確かにちょっと人が少ないかなあ、という気もしましたよ……。

東京タワーのイメージキャラクター、ノッポン
水族館のすぐ外ではタワーに上る人や記念写真を撮る人や、結構にぎやかだったんですが……。東京タワーのイメージキャラクター、ノッポンとの記念撮影で列ができていました。

西暦が電飾された東京タワー
水族館を後にして振り返ると、東京タワーの展望台の部分に「2013」の電飾が。西暦表示は2000年以降、年末年始にのみ行われているそうです。

水族館に入館する時、受付の方と「20年ぐらい前にも一度来たことがあるんですよー」などとお話しさせて頂いていましたが、今回閉館と聞いて、最初に行ったのはいつだったのだろう? と断片的な日記をずっと遡ってみると……
ありました。1995年5月5日に東京タワー水族館を訪れたという記述が。
この時写真も撮ったよなー、と押入れを探して、ようやく当時のポケットアルバム(DPEに現像を頼むとついてきた小さなもの)に入った写真を見つけました。
そうです、まだデジカメが普及していなかった時代の銀塩写真です。

当時はフィルム代+現像代でそれなりの費用がかかりましたから、今のように一回の旅行で何百枚も写真を撮るのとはまるっきり違います。
そんな中で撮っていた水族館での写真。

1995年当時の東京タワー水族館の魚たち


1995年当時の東京タワー水族館の魚たち


1995年当時の東京タワー水族館の魚たち


1995年当時の東京タワー水族館の魚たち

やっぱり当時も大型魚ばかり撮っていたようです……(^^;)
この頃は自宅で熱帯魚を飼っていましたので、好きなコリドラスの雑誌を2冊ほど売店で買って帰った記憶があります。この時の本もどこかにあるはずなんだけど……。

思いがけず20年以上前のまだ平和だった時代(苦笑)の思い出まで掘り起こすことになりました。
そんな思い出の地が今月いっぱいでなくなってしまうのは悲しいものです。東京近郊にでも住んでいたらもう一回訪れたかったところです。にしても最後の土日に台風が来るというのも意地が悪い……。
せめて閉館後に魚たちがちゃんと引き取ってもらえるように祈りたいものです。いつかどこかの水族館で「東京タワー水族館出身」なんて書いてあったら嬉しいですね。


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三重県・イルカ島(日向島)

へろんです。
三重の水族館第三弾は……二見シーパラダイスなどが来そうなところですが(^^;)残念ながらまだ訪問できていませんので、今回は2016年に訪れたイルカ島です。
鳥羽駅近くの乗り場から出航し、途中でイルカ島に立ち寄るクルージングは「鳥羽湾めぐりとイルカ島」として観光名所の一つになっています。イルカやアシカショーもやっており、「超ミニ水族館 アクアマリン」もありましたので、水族館カテゴリーでのアップです。

鳥羽湾めぐりのクルージング船《フラワーマーメイド》
鳥羽湾めぐりのクルージング船《フラワーマーメイド》

《フラワーマーメイド》上の巨大カモメ
船上には巨大なカモメが……

クルージング船に群がるカモメ
でも驚くのは、船に追随してくるたくさんのカモメの群れ! 乗客の中には手から餌をあげている人もいます。

イルカ島の展望リフト
イルカ島の高台部分は展望台になっており、クルージング船乗り場からリフトで上ることが出来ます。

イルカ島展望台からの眺め
展望台からの鳥羽湾の眺め。天気も良く絶景でした。行き交う船も多いですね。

超ミニ水族館 アクアマリン
超ミニ水族館、アクアマリン。入場無料。

アクアマリンの魚たち


アクアマリンの魚たち


コビレゴンドウの骨格標本
天井からはコビレゴンドウの骨格標本が。

キタオットセイ剥製
キタオットセイのライプ君(? 説明文そのまま)。1975年から1994年までショーで活躍したそうです。

アシカショーのジュン君
アシカのジュン君。2002年7月に入園したそうです。


アシカショーのジュン君


アシカショーのジュン君


アシカショーのジュン君


アシカショーのジュン君
ごほうび♪

アシカショーのジュン君


「イルカ島」のイルカ
施設工事中?だったか何だったかでイルカたちは比較的狭いところにいたのですが、その分間近で見ることが出来ました。

「イルカ島」のイルカ
ショーの合間でもボールで遊んでいます。

「イルカ島」のイルカ
狭いところでも元気にジャンプ!

「イルカ島」のイルカ

イルカ島は正式には日向島(ひなたじま)という名前で、この通称はイルカがイルカら(^^;)ではなくて、島の形がイルカに似ているからなんだとか。
実際に行くまで知らなかったのですが、近隣の超有名スポットほどではないにしても、観光スポットとして結構紹介されているようですね。最近のネット上の情報を見てると、アクアマリンの展示数がちょっと減っているようにも見えたので、頑張ってほしいですね。


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三重県・鳥羽水族館

へろんです。
三重の水族館第二弾、鳥羽水族館です。ここには2008年(平成20年)と今からちょうど10年前に訪れました。

鳥羽水族館入り口で記念撮影
入り口での記念撮影。10年前か……(遠い目 ^^;)

鳥羽水族館は日本で唯一ジュゴンを飼育していることで有名です。ただなぜかこの時はジュゴンを見た記憶がない……。

受付のジュゴン(笑)
……で、なぜかこういうジュゴンの写真はあったりするのですが(爆)

受付のジュゴンその2
こちらのジュゴンは頭にカメが乗っていたりします。

2013年に鳥羽水族館が日本動物園水族館協会に確認したところ、鳥羽水族館の飼育する生き物の種類が約1,200種というのは日本一だったそうです。ちなみに葛西臨海水族園は935種、沖縄美ら海水族館は928種だったとか。ここらへんの原典は現在アクセスできないものもありますが、「入場者数減に歯止めをかけた水族館再生の情報戦略」(2015)にも「現在約1,200種、30,000点もの生物を展示する同館は、“飼育種類数”で断トツの日本一を誇る」と記されています。

まさか10年後にブログに載せるなんて夢にも思っていなかったので種類などは記録していませんでしたが、水槽を泳ぐ魚たちの写真を何枚か……

鳥羽水族館の魚


鳥羽水族館の魚


鳥羽水族館の魚


鳥羽水族館の水槽を泳ぐカメ


鳥羽水族館アシカショー
アシカショーは今でも目玉のイベントのようですね。ずいぶん芸達者なアシカたちが楽しませてくれました。

鳥羽水族館アシカショー


鳥羽水族館アシカショー


鳥羽水族館アシカショーのオタリア
アシカの仲間、オタリア。いわゆるアシカとは体形がだいぶ違います。

鳥羽水族館のセイウチ
セイウチは写真で見ると実感しにくいですが、実物を見た時は「でかい!」と思ったことを記憶しています。

当時、三重に行くなら鳥羽水族館に行きたいと思った目的は、実はたくさんの貝殻の展示も行っていることを知ったからです。
鳥羽水族館は約13000種という世界有数の貝のコレクションを所蔵しており、鳥羽水族館マリンギャラリーには約1000種2000点の貝が展示されています。

鳥羽水族館の寺町コレクション
この鳥羽水族館所蔵コレクションの中心となっているのが寺町コレクションで、京都の画家で貝類の収集家であった寺町昭文氏(1898~1978)が50年の歳月をかけて約7000種類の世界の貝類を収集したそうです。このコレクションは量・質共に世界第一級のコレクションで、鳥羽水族館が永久保存することを条件にゆずり受けたものだそうです。

鳥羽水族館のリュウグウオキナエビス
リュウグウオキナエビス Entemnotrochus rumphii
オキナエビス類の中では最大種。かつてはめったに採れず、1969年に鳥羽水族館が1万ドル(当時360万円)で購入したもので、当時は世界に4個しかなく、日本では2個目ということで大変話題になったそうです。
世界一高価な貝としてギネスブックに登録されているとの記述も見られます。

鳥羽水族館のリュウグウダカラ
リュウグウダカラ Cypraea fultoni
ドル立てでは世界一高価な貝として紹介。アフリカの深海魚の胃の中から採取されたもので、1987年に1万1千ドル(当時約150万円)で鳥羽水族館が購入したものだそうです。
1万1千ドルということは、リュウグウダカラが世界一高価な貝ということになるのでしょうか。為替レートの違いから円に換算するとリュウグウオキナエビスの方が高くなるわけですが……。あるいは、1969年と1987年の貨幣価値の違いも考慮して換算しなければならないんでしょうか? うーむ、分かりません。
それにしても、どちらも鳥羽水族館とは。すごいですな。

飼育種類数日本一に認定されたのは2013年ですが、2008年当時も結構大きく感じ、人も混んでいました。決められた順序がないそうですが、大きいだけにどこを回ったか分からなくなってくる印象でした。この頃はまだ予習していくことはあまりなかったのですが、次に行く機会があったら予習して、できるだけ見逃しがないようにしたいものですね。


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三重県・志摩マリンランド

へろんです。
諸手続きはお役所関係がようやく山を越えて、あとはこれとこれ……と思っていたら新しい書類が送られてきて、なかなかゴールが見えないものですね(>_<)

そんな状態ですが、そろそろ昔の写真からブログ更新を再開したいと思います。
まずは2016年2月に訪れた、三重県志摩市の賢島にある水族館、志摩マリンランドです。

志摩マリンランド
入り口方向から見ると鋭角的な建物ですが、アンモナイトをイメージしているそうです。上から見た感じがアンモナイトなんですかね。

Wikipediaによると、近畿日本鉄道が親会社で、1970年の大阪万博開催に合わせて大阪難波-賢島間の直通運転を開始するにあたり、観光客誘致のために、また近鉄が創業60周年を迎えることから、その記念事業の一つとして、志摩線終点の賢島に設置したそうです。

志摩マリンランド
ここに載せた写真はすべて2016年2月26日のものですので、今はいない生き物や変わっている施設などがあるかも知れませんが、ご了承下さいませ。

志摩マリンランドのアンモナイト化石
水族館本館と古代水族館からなり、古代水族館の方には本物の化石や「生きた化石」などが展示されています。

志摩マリンランドのパラオオウムガイ
パラオオウムガイ Nautilus belauensis
「生きた化石」といえばオウムガイもその一つですね。パラオオウムガイは世界に5種類いるオウムガイ類の中でも大型の種で、ここ志摩マリンランドが1988年12月に世界で初めて飼育下の繁殖に成功したそうです。
なお、同じ三重県にある鳥羽水族館のHPには、2017年10月より国内で唯一、パラオオウムガイの展示を開始したとの記事があります。ということは2017年には志摩マリンランドにはいなかったということになりそうですね。

志摩マリンランドのサンゴ礁水槽
水族館本館の色鮮やかなサンゴ礁水槽。

黄金色のオニオコゼ
黄金色のオニオコゼ。写真を携帯の待ち受け画面にしておくと金運が良くなるといううわさまであるのだとか。

イセエビのフィロソーマ幼生
イセエビのフィロソーマ幼生。卵から孵化した幼生はこのように親とは似ても似つかない形をしており、300日ほどこの姿で浮遊生活を送るそうです。ごく小さい上に透明の体ですから、なかなか上手く撮れません……

ウコンハネガイ
ウコンハネガイ Ctenoides ales
外套膜(触手の根元の赤い部分)の外側に沿った白く細いラインが、青白く稲妻のように明滅する「光る二枚貝」として知られています。俗に「ディスコ二枚貝」とも言われるのだとか。しかし志摩マリンランドの研究で、外套膜の先端を素早く巻き込んだり伸ばしたりすることで、光を反射する白いラインが見えたり隠れたりするため、肉眼では閃光のように見えているということが分かったそうです。発光しているわけではなかったんですね。

腕が96本もあるマダコ
腕が96本もあるマダコ。1998年12月に的矢湾で捕獲されたもので、2006年現在の国内最多腕記録。このタコは飼育中に産卵までしましたが、その子供は普通の8本脚だったのだそうです。

海女さんによる餌付けの実演
サメ、ブリなどおよそ50種約2500匹の魚が泳ぐドーナツ型の回遊水槽では、海女さんによる餌付けの実演も行われています。

志摩マリンランドのマンボウ
志摩マリンランドは「マンボウの泳ぐ水族館」を標榜しており、それに違わず、何頭もの大きなマンボウがゆったりと泳いでいました。

志摩マリンランドのペンギン島
屋外にあるペンギン島での餌やり風景。異なる種類のペンギンがいるようですね?

志摩マリンランドのケヅメリクガメ
ケヅメリクガメ Geochelone sulcata
サハラ砂漠周辺のサバンナに生息する大型の陸ガメ。

映画に出演したケヅメリクガメ
何とここにいるケヅメリクガメはガメラの赤ちゃんとして映画に出演したそうです。
2006年の映画公開の頃は甲長10センチ……10年でここまで大きくなったんですね。

志摩マリンランドで検索すると、大きなマンボウのモニュメントの画像がたくさん出てきます。行った時は気付かなかったなぁ? と調べてみると、何と私たちが行ってからわずか4日後に除幕式が行われたものだそうです。高さ、幅ともに3.3メートルで、国内で見つかった最大級のマンボウと同じ大きさなのだとか。見たかったなあ……。

同じ三重県の鳥羽水族館には2008年に訪れたことがあります。「飼育種類数日本一」をうたう鳥羽水族館に比べるとややこじんまりとした感じですが、特徴的なものが多く見所の多い水族館でした。


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和歌山県・串本海中公園

へろんです。
和歌山旅行の帰りは海沿いに西へと進み、締めくくりに串本海中公園へ立ち寄りました。
実は串本海中公園はもう何度も来ているお気に入りのスポットです。

串本海中公園水族館の入館記念カード
串本海中公園水族館の入り口では記念写真撮影があり、カードにプリントされた小さめの写真は無料でもらえます。大きな写真は1200円ですが、実は来るたびに記念にこの写真を買っており、並べてみると自分の変遷が白日のものに……(◎_◎;)

水族館では約500種、5000点の生き物たちが展示されています。

串本の海 大水槽
入り口近くにある「串本の海 大水槽」。大小色とりどりの魚が泳いでいます。

串本の海 大水槽


串本海中公園水族館のサクラダイ
サクラダイ Sacura margaritacea
生まれたときは全てメスですが、成長するとオスになる、性転換する魚。主に南日本沿岸に分布し、長い間日本の固有種と考えられていましたが、近年パラオ近海などでも確認されているのだとか。

串本海中公園水族館のモンハナシャコ
モンハナシャコ Odontodactylus scyllarus
正面から見た写真。全身を撮れれば良かったのですが、全身カラフルな綺麗な色をしています。ハンマー状の捕脚から繰り出されるパンチの威力は強力で、アサリの貝殻などは簡単に割ってしまうそうです。水槽に入れておくと、その水槽のガラスを叩き割ってしまうという話も聞きます。

串本海中公園水族館のニセゴイシウツボ
ニセゴイシウツボ Gymnothorax isingteena
約2メートルにも成長する、ウツボの中でも最大級の種類だそうです。碁石状の斑点が特徴ですが、この斑点、口の中にもあるんですね。

串本海中公園水族館のショウグンエビ
ショウグンエビ Enoplometopus occidentalis
全身に長い毛が生えているのが特徴。採取されることが少ない珍しいエビだそうです。


串本沿岸海域には約120種類ものサンゴが生息しており、熱帯魚類をはじめ多くのサンゴ礁性動物が見られます。北緯33度30分という北にありながら、熱帯性生物群集が豊富にみられる貴重な場所であることから、2005年11月ラムサール条約に登録されました。

串本海中公園で見られるサンゴ
串本で多く見られるサンゴの標本。クシハダミドリイシ Acropora hyacinthus というサンゴ(写真中央左)がいちばん多いそうです。

串本海中公園ではウミガメの保護にも力を入れており、産卵・飼育・生態研究に取り組んでいます。1995年8月、世界で初めて飼育下でアカウミガメの繁殖に成功。2010年9月には世界初の飼育下での繁殖によるアカウミガメ孫世代(F2)が誕生しています。

串本海中公園で生まれたアカウミガメの赤ちゃん
2017年8月に人工産卵場で生まれたアカウミガメの赤ちゃん。生まれた時の甲羅の長さは4.5センチ、体重は20グラムしかないそうです。

串本海中公園で生まれたアオウミガメの赤ちゃん
こちらは同じく2017年8月に生まれたアオウミガメの赤ちゃん。生まれた時の甲羅の長さは4センチ、体重は30グラム。アカウミガメよりも一回り大きいんですね。

串本海中公園のウミガメプール
屋外のウミガメプールには大きな成体のウミガメが悠然と泳いでいます。餌やりもできます。

串本海中公園水族館のバックヤード
水族館の裏側(バックヤード)が覗けるコーナーもあります。こんな風に餌を準備しているんですね。

そして今回の特別展はアーケロンプロジェクトで製作された、アーケロンの実物大彫刻模型。

アーケロンの実物大彫刻模型
アーケロン Archelon sp.は中生代白亜紀後期に北米に棲息していた史上最大のウミガメ。やはりでかい!

アーケロンの実物大彫刻模型
2019年12月29日まで展示されているそうです。

実物大彫刻模型の説明板


アーケロン生体模型
こちらは海洋堂専属造形師の古田悟郎氏が制作したアーケロン生体模型。

串本海中公園水族館の水中トンネル
1250トンの水槽を通る、長さ24メートルの水中トンネル。1988年、日本で2番目にできたものだそうです。

半潜水型海中観光船ステラマリス
半潜水型海中観光船ステラマリス
船内には水面下の展望窓があり、海中を観察することができます。この船にも何度か乗っているのですが、手持ちのデジカメではきれいな写真がなかなか撮れません(泣)

串本海中公園20170104
海中展望塔
140メートル沖合にあり、水深6.3メートルの海底の光景が観察できます。

海中展望塔からの光景


海中展望塔から見えるグレの大群
メジナ(グレ)の大群が間近に観察できます。グレは本来は警戒心の強い魚なので、こうして大群を間近で見ることができるのは珍しい光景だそうです。

海中展望塔の窓によって来る魚
窓のすぐそばまで魚が寄ってくることもあります。

この串本海中公園は本州の最南端にあって、やはり海の景色の違いが感じられます。来るたびに新しい展示もあり、飽きることのない施設です。


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鹿児島県・いおワールドかごしま水族館

へろんです。
九州ツアーの自由時間、他の人々は天文館や仙巌園へと向かう中、私たち二人はいおワールドかごしま水族館へと飛んでいきました。
1997年5月30日に開館。20周年なんですね。名物はジンベエザメとサツマハオリムシ、とのことですが……

ジンベエザメ展示休止のお知らせ
チケット売り場に掲げられていた、ジンベエザメ展示休止のお知らせ。
こちらの記事によると、2017年8月17日に大水槽から搬出し、南さつま市笠沙町片浦港沖の海面いけすに収容し、海の環境に慣れさせ、8月25日に海に帰したそうです。
かごしま水族館では「海からの預かり物として一定期間黒潮大水槽で展示し、全長が5.5mになる前に海に帰す方法で取り組んでいる」そうです。

かごしま水族館の歴代ユウユウ
かごしま水族館では2000年以降ジンベエザメ飼育展示を行っており、愛称は一般公募で決まった「ユウユウ」を代々襲名しています。

かごしま水族館の黒潮大水槽
黒潮の海を再現した、水量1500トンの大水槽。ジンベエザメがいないとちょっと寂しい?

かごしま水族館のハナヒゲウツボ
奥の黒い細長いヤツはハナヒゲウツボ Rhinomuraena quaesita 。幼魚や未成熟魚では体色は黒色ですが、成魚になると体色が鮮やかな青色と、ウツボ類の中でも特に鮮やかな体色に変化します。
手前の魚はコスジイシモチ Ostorhinchus endekataenia ?

かごしま水族館の海水魚水槽


かごしま水族館のトラフザメ
トラフザメ Stegostoma fasciatum
薩摩半島南端の開聞岳ふもとの定置網で捕獲。おそらく鹿児島本土での確認は初めてだそうです。2016年2月2日より展示開始。全長185cmのオス。

かごしま水族館のタマカイ
タマカイ Epinephelus lanceolatus
ハタ科に属する最大の魚で、サンゴ礁に生息する最も大きい硬骨魚類。その風貌から、漢字では魂が交わる魚という意味で、「魂交」と書くそうです。

エイを踏んづけるカニ!?
エイを踏んづけるカニ!?

かごしま水族館のサツマハオリムシ
サツマハオリムシ Lamellibrachia satsuma
1993年2月、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船「かいよう」により、錦江湾奥部の海底82m、海底火山のすぐ近くで発見された、化学合成共生生物(太陽の光の届かない深海底などで、海底から湧き出す熱水や冷湧水に含まれる硫化水素やメタンに依存する生物)。ハオリムシ(いわゆるチューブワーム)の一種で、新種としてサツマハオリムシと名付けられました(種小名も「satsuma」)。
かごしま水族館では、1997年に世界で初めて生きたサツマハオリムシの展示に成功。
2016年12月よりクジラの骨を使ったサツマハオリムシの“種苗採取”に取り組んでいるそうです。クジラの骨はハオリムシの「すみか」と「エサ」の両方になるため、クジラの骨を使うことで、繁殖を担う成体だけでなく、新たに生まれた幼体を採取・飼育できるそうです。

かごしま水族館のリュウグウノツカイ
リュウグウノツカイ Regalecus glesne
展示されている個体は2015年6月13日に南さつま市笠沙町の定置網で捕獲されたものだそうです。

かごしま水族館のヒメセンジュエビ
ヒメセンジュエビ。展示の学名は「Leptostomias multifilis」となっていますが、この学名はかごしま水族館HPの特別企画展特設ページ(深海生物図鑑)ではヤリホソエソの学名になってます。このページでのヒメセンジュエビの学名は「Stereomastis nana」。ん……??

かごしま水族館のタコクラゲ
タコクラゲ Mastigias papua の大群。

デンキウナギのデンジロウ
デンキウナギのデンジロウ(苦笑)。Youtubeにも動画がアップされています。

かごしま水族館のウミガメの赤ちゃん
2017年7月に屋久島で生まれたウミガメの赤ちゃん。ここで1年間成長してから、2018年夏には屋久島の海に帰るそうです。ウミガメの調査・研究のため、マイクロチップを体に入れて放流するのだとか。

かごしま水族館のイルカプール
残念ながらイルカショーの時間までは滞在できませんでしたが、プールでは2頭のイルカが元気よく泳ぎまわっていました。
自由時間が限られていたためあまりゆっくり見ることはできませんでしたが、いろいろと特徴のある水族館でした。後から調べると見逃した珍しい生き物もありましたし、イルカやアザラシのイベント時間にあわせて、いつかまた訪れたいものです。


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富山県・魚津水族館

へろんです。
富山旅行2日目は、まず最初に魚津水族館へ向かいました。

国内に現存する水族館では最も古いとされ、初代の魚津水族館は、1913年(大正2年)9月に日本海側初の水族館として創設されたそうです。当時は日本海側最大で日本の水族館の5指に入るほど有名だったとか。1944年(昭和19年)3月、電力やその他資材の欠乏と町の財政負担が大きく、やむなく閉館。
二代目魚津水族館は1954年(昭和29年)4月に開館。1980年(昭和55年)11月には老朽化のため閉館しました。
現在の三代目魚津水族館は、日本海側最大級の水族館として1981年(昭和56年)4月にオープン。2013年(平成25年)創立100周年を迎えたそうです。

魚津水族館全景
魚津水族館の全景。水族館の前にはミラージュランドという遊園地があり、そこの観覧車からこのようによく見えました。

魚津水族館入り口
入り口の両サイドのキャラはホタルイカとマツカサウオですかね? 入り口のガラスにはちょうどミラージュランドの観覧車が映ってます。

淡水魚水槽
淡水魚コーナーでは「国内外来種」問題が大きく取り上げられていました。「外来種」というとブラックバスに代表されるような海外から入り込んだ種がよく取り上げられますが、これらは「国外外来種」というようです。一方、元々はその土地にいなかったものの、アユ種苗などに混じって入って来た国内種を「国内外来種」というのだそうです。オイカワは西日本に分布していて、もともと富山県にはいなかったのだそうです。
ということで水槽にはオイカワも泳いでいましたが、素早すぎてうまく撮れませんでした(泣)

なお、水槽の展示では上記のように書かれていましたが、国立環境研究所の侵入生物データベースのオイカワのページでは、富山県は在来分布になっていました。

日本にいる2種類のメダカ
また、メダカでも日本にはキタノメダカとミナミメダカの2種類がおり、もともと富山県にはキタノメダカのみが分布していましたが、ミナミメダカが放流されていることが分かったそうです。生き物を不用意に逃がしてはいけませんね。

越中鰤
富山のブリは「越中鰤」として有名ですね。ブリといえば出世魚。あやかりたい……(切実 T_T)

マツカサウオ
マツカサウオ。発光する魚として有名ですが、そのことが世界で初めて見つかったのはここ魚津水族館だそうです。1914年(大正3年)に水族館が暴風雨で停電した時、マツカサウオが発光しているのが偶然発見されたのだそうです。

魚津水族館のリュウグウノツカイ
リュウグウノツカイ。2009年12月15日に黒部市の海岸に打ち上げられたもので、その体長は396cmもあります。長い! 液浸標本のため色が抜けていますが、生きている時は体は銀色で、背鰭・胸鰭・腹鰭の鰭条は鮮やかな紅色を呈しています。そんな姿も見てみたいものです。

日本で最初の全面アクリル製トンネル

富山湾大水槽にある、日本で最初の全面アクリル製トンネル。1981年(昭和56年)三代目魚津水族館の建設時に造られたそうです。

日本で最初の全面アクリル製トンネル


ダイバーによる餌付け
富山湾大水槽ではダイバーによる餌付けも行われていました。

ダイバーによる餌付け
エイの口に直接餌を与えているようです。

ハタタテハゼとチンアナゴ
ハタタテハゼとチンアナゴ。水族館の人気者ですね。

ロクセンヤッコ幼魚
ロクセンヤッコ幼魚。幼魚期は紺地にいくつもの細い白い線が入りますが、成魚になると薄いグレー地に黒の太い縞模様が現れるそうです。その黒い縞が6本あることから、ロクセンヤッコと名付けられたのだとか。

魚津水族館バックヤードコーナー
水族館の裏側を覗けるバックヤードコーナーもありました。

魚津水族館展望フロアより望む立山連峰
展望フロアからは立山連峰の絶景が望めました。

日本の水族館では2番目に長生きのアオウミガメ
こちらのアオウミガメは、1970年(昭和45年)にやってきてから47年間飼育されているそうです。日本の水族館では2番目に長生きだとか。

魚津水族館のホタルイカ
富山といえばやはりホタルイカ。ホタルイカの発光実験もここでやっていたのですが……この日は午後から近くのほたるいかミュージアムにも行くつもりだったので、見送ってしまったのです。ところがほたるいかミュージアムに行くととんでもない人出で、そちらでの発光実験も見られず……こんなことなら魚津水族館で見ておくべきだった、とこの富山旅行最大の痛恨事となったのでした(T▽T)。


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Author:へろん
へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

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