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相模湖イルミリオン

 相模湖イルミリオン。改めて調べると正式名称はどうやら「さがみ湖イルミリオン」のようですが、何となく漢字で書いてきましたので、ここでは漢字で書いています。文章中では漢字の方が見易いし伝わり易いだろうとも思いますし。
 神奈川県の相模湖そばにある「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」という施設で、11月から4月まで開催されているイルミネーションです。
 実はこれまで知らなかったのですが、何でも関東三大イルミネーションに認定されているとのことで、2022年11月23日に行ってきました。(ちなみに関東三大の残る二つは、栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク」と神奈川県藤沢市の「江の島 湘南の宝石」だそうです)

 この日はあいにくの雨でしたが、そのおかげか、祝日であるにもかかわらず道路はまったく混まず。予定よりもだいぶ早く、午後4時頃には到着してしまいました。
 11月とはいえまだ明るく、イルミネーションの点灯は午後5時から。結果的に点灯前の様子も見てしまうことに……やっぱり舞台裏が見えてしまうような感じで、大丈夫かいな、と思ってしまいましたが……

相模湖イルミリオン入り口


相模湖イルミリオン
すっかり暗くなった午後5時、点灯するとやっぱり見事なものでした(^^)

点灯前の相模湖イルミリオン
明るいうちはこんな様子でしたが……

相模湖イルミリオン
点灯するとこんな感じ。

点灯前の相模湖イルミリオン
え、作りもの? と思った麦穂も……

相模湖イルミリオンの光る麦穂(?)
点灯するとなかなかのもの。

相模湖イルミリオンの虹のリフト
リフトは明るいうちから、虹色の帯の上を登り、まるで虹の橋を渡っていくような感じでした。雨が降っていたので乗るのはあきらめましたが、傘をさしてでも乗っていく人々も。しかもだいたい二人で……いいなあ……(笑)

相模湖イルミリオンの「光の動物園」
「光の動物園」と題されたコーナー。

相模湖イルミリオンの「光の動物園」


相模湖イルミリオン


相模湖イルミリオン
今年初登場という「ハートフルイルミネーション」。

TV取材のリポーターさんのようでしたが…
ふと気づくと、イルミネーションの前に傘をさして進み出る女性が。どうやらテレビ取材のリポーターさんのようです。

取材スタッフがどかどか割り込んできました(-_-;)
その時!
 でかいTVカメラを抱えたスタッフ数名が、人をかき分けてどかどかと前へ。おいおい、私らの脇を通り過ぎる時、傘を引っ掛けていったぞ……( ̄□ ̄;) 最後尾のおじさんが申し訳なさそうに頭を下げていきましたけどね……。
 TVカメラにはアルファベット3文字の略称が書いてあったので、後で調べてみると隣県の地方テレビ局。そりゃ取材も大変でしょうが、もう少し周りに気を遣ってもいいんじゃないですかねぇ(-_-;)
 何だかあのおじさんがガサツなスタッフの「後始末」をして回る役をしてるんじゃないか、とごく勝手な妄想が沸いてきたので、あのおじさんに免じてそれ以上は書きませんけどね……。

相模湖イルミリオン


相模湖イルミリオン


相模湖イルミリオン


相模湖イルミリオン

 雨の降る中ではありましたが、十分綺麗な、ステキなイルミネーションでした。できれば天気の良い日にまた見てみたいと思うものの、天気が良いと渋滞がものすごいんだろうなあ……。

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テーマ : 日帰りお出かけ
ジャンル : 旅行

デザインフェスタ vol.56

 「デザインフェスタ」、略称デザフェス。プロ・アマ問わずオリジナル作品であれば無審査で参加できる、「自由に表現できる場」であるアートイベントとして、1994年から始まったそうです。
 2022年は5月21、22日にvol.55、そして11月19、20日にvol.56が開催ということで、東京にいられる間に一度は行ってみたいと思っていましたので、11月20日に行ってきました。

 会場は東京ビッグサイト。そのため、かのコミケとどうしても比較してしまいそうになります。参加者数を見ると、5月のvol.55は約6万人。今年8月に開催されたコミケ100は約17万人だったそうです。だからどうということはありませんが、コミケに及ばずともデザフェスも相当でかいイベントであること、そしてコミケってやっぱり桁違いなんだなあ、と(ちなみにコミケの最高記録は2019年12月開催のコミケ97で、4日間で約75万人)。

デザフェス入り口

 特に下調べもせずに入ったためどこへ行こうかうろうろしていると、動物の絵や小物が並んでいるコーナーがありました。
 まず目についたのが、Lavca.m(ラブカ・ドット・エム)。

Lavca.mブース

ラブカってあの深海ザメですよね。

ラブカ剥製(静岡県・深層水ミュージアム)
静岡県の深層水ミュージアムに展示されていたラブカの剥製。2015年9月撮影。

 ラブカも魅力的ですが、ラインナップの中に私の好きなリュウグウノツカイが描かれた和紙フォルダがあったので、思わず手に取ってしまいました。

リュウグウノツカイ和紙フォルダ


魚津水族館のリュウグウノツカイ
リュウグウノツカイも博物館などでよく展示されていますが、だいたいは色の抜けた液浸標本です。写真は2017年5月、富山県の魚津水族館にて撮影。2009年12月に海岸に打ち上げられたもので、その体長はなんと396cm!

リュウグウノツカイフィギュア
しかし生きている時は、このフィギュアのように背びれ、胸びれ、腹びれは鮮やかな紅色という、なかなか神秘的な姿をしています。
 一説では、日本の人魚伝説はこのリュウグウノツカイに基づくものではないかとか……(伝説では白い肌に赤い髪という描写が多いらしい)。

 今回頂いた和紙フォルダ、リュウグウノツカイだけでなくいろんな近縁種も描かれているのがまたポイント。右上はアカマンボウですが、一度だけこれが近所のスーパーに売られていたのはびっくりした……。

スーパーで売られていたアカマンボウ(!)

 デザフェスの発表形式で面白いと思ったのは、ブースの壁にその場で絵などをどんどん描いていくというもの。撮影OKのブースを撮らせて頂き、実際に描いている方や関係者の方とお話したりできるのも楽しいものです。

デザフェスならではのブースに描かれた絵


デザフェスならではのブースに描かれた絵


デザフェスならではのブースに描かれた絵


すずきゆかさんのフクロウ画
すずきゆかさんのブースでは壁にでっかいフクロウを描かれておられました。
 ポストカードや名刺のクラゲの傘に銀河系というのは、なんだか宇宙の大構造や宇宙論を連想させます。

すずきゆかさんの幻想的な銀河クラゲ


かぴのぱんやさんチラシと絵葉書
かぴのぱんやさんでもゆうびん屋さんが空から「星」を届けるという、ほのぼのしながらもSFネタにもなりそうなストーリーのポストカードを頂きました。
 他にも癒される絵本をいろいろ作製しておられます。

うミうシさんぬいぐるみ
うミうシさん……なるほど、あのウミウシとかけているわけですね。一見簡単に思いつきそうですが、この引っ掛けは思いつかなかった……。

 会場が広いわりにあまり滞在できませんでしたが、最後にお邪魔したのはアトリエマリさんのブース。遠くからでもでかいアロワナが吊るされてるのが目に付きました(^^;)

アトリエマリさんブースのアロワナ

 昆虫や甲殻類や、様々な動物の革細工が並んでいます。
 その中で見つけたのが、ツノゼミの一種。ツノゼミの仲間は小さい種類が多いのですが、これはかなりでかい種類です。
 和名は「クロツヤナメクジツノゼミ」……だいぶ損する和名ですな。南米に生息し、鞘翅を閉じた状態だと確かにナメクジっぽい。でもこの細工の姿は、翅を一杯に広げて「人間からみた見た目なんて知るか!」と言ってるような気がします。


ツノゼミの精巧な革細工
 すみません、写真の方向がイマイチで翅を広げた様子が分かりにくいですね。頭のとげが面白いかと思ってこの方向で撮ってみたのですが……。
 購入時には壊れないようにプラスチックの容器に入れて頂きました。こちらの写真の方がまだ広げた翅が見えやすいかな?

ツノゼミの精巧な革細工

 3時間ぐらいしか滞在できなかったので会場のすべてを回れなかったのは残念でしたが、ここに挙げさせて頂いた他にもSF系、動物系、カワイ子ちゃん系(笑)と私の好きな分野の多くがどこかにあるといった状況でした。ちらとしか見られませんでしたが、昆虫標本そのものを販売していたり、御朱印帳製作体験とか……。
 次回は下調べもして、もう少しゆっくり参加してみたいものです。

テーマ : 創作・オリジナル
ジャンル : サブカル

生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展

 2022年3月、ツイッターでいろいろいじっている時、偶然発見しました「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」。

井上泰幸展ポスター

 井上泰幸氏(1922-2012)はかの円谷英二監督(1901-1970)のもと、『ゴジラ』『空の大怪獣ラドン』『海底軍艦』『ウルトラQ』『惑星大戦争』『日本沈没』『妖星ゴラス』『ノストラダムスの大予言』『連合艦隊』……およそ特撮映画として思い浮かぶ映画のかなりの作品に特撮美術のスタッフ・監督として関わった方で、その生誕100年記念として、東京都現代美術館にて2022年3月19日~6月19日に開催。
 見てみたいなあ、どうしようかなあ、と思っていましたが、敬愛する小松左京先生原作の映画『日本沈没』(1973)で使用された潜水艇“わだつみ”の復元模型が展示される、という記事を発見。この記事を見た瞬間、
「行く」
と決めたのでした(笑)

 初めてやってきました、東京都現代美術館。
東京都現代美術館入り口の構造物
入り口には何かが発進しそうな構造物が(笑)

 さて……予想通りではありますが、展示物などは基本撮影禁止。まぁそうだろうな、とは思いつつ、せめて“わだつみ”だけでも写真に撮りたかった……。顔を近づけて穴のあきそうなほど見つめて目に焼き付け、せめてネット上の写真を保存して我慢。
 展示の内容はパピヨン本田氏によるルポ漫画で結構詳しく紹介されています。

 ただ本展では2ヶ所だけ撮影可の展示がありまして、一つは入り口のロゴ。もう一つが……

岩田屋再現ミニチュアセット全景
『空の大怪獣ラドン』(1956)で製作された、福岡に実在する百貨店「岩田屋」を中心とした精巧な再現ミニチュア。
 ミニチュアと言っても、見学してる人と比べても全体としてかなりのサイズです。映画では上に浮かんでいるラドンが岩田屋の屋上に降り立つわけですが、そのラドンは中に人が入る着ぐるみなわけで、そのためラドンも含め全体のサイズが決まるわけですね。で、1956年当時に作られたミニチュアは映画撮影の中で壊されるので、これは今回の企画ため新たに再現されたものとなります。

岩田屋再現ミニチュアセット
これぐらいの構図で見るとリアリティが増しますかね(^^;)
ただバックの青空に照明が反射してしまうのが残念でしたが……。

鉄道の精巧なミニチュア
鉄道のミニチュアの精巧さもすごい。

看板なども精巧に再現
看板なども細かく再現されています。しかも企業名などもたぶん実在のものそのまま。

ショーウィンドウの中まで精巧に再現
岩田屋1階のショーウィンドウがこれまたすばらしく精緻。

記念撮影用?井上泰幸氏パネル
 記念撮影用? の井上泰幸氏(1956年当時)のパネル。どうせなら上空のラドンももう少しこちらを向いていても良かったのでは、とは思いますが、ラドンは当然映画撮影時の方向を向いていて、この井上泰幸氏のお姿も、岩田屋ミニチュアに対して実際にこの位置で撮影された写真を元にしているようです。
 まぁそういう理由も分かるのですが、井上氏のパネルをもう少し正面にするとか、そこは融通を利かせても良かったのでは、とも思います。

 ミニチュアセットの脇の方にはこのセットの再現プロジェクトの説明がありました。が、訊いてみるとミニチュア本体は撮影可なのに、この説明は撮影不可。
 いつも写真を撮る時は後から読めるように説明や看板なども撮るのですが、残念。こういうのを撮ろうという人は少ないのかも知れませんが……。

 さて最後の売店。
 本展覧会の図録は……4950円
 ううう、昔から気に入った展示の図録などはよく買ってきたのですが、これは手が出ません。これまでは高くても2000円台までだったのですが……。せめて分冊版とか廉価版とかを、というのは無理なのかなあ。『日本沈没』の内容があったら欲しくなってしまうので、結局中を見ずに我慢(T▽T)
 潜水艇“わだつみ”の絵葉書とかミニチュアとかがあれば……と思ったけど、なし。
 せめてもの記念にと、展示の中でも印象に残った一つ、『日本海大海戦』の絵葉書を購入(フネ好きなので ^^;)

『日本海大海戦』絵葉書

 今はCGが発達して、こうしたミニチュアによる特撮は減少していくのかも知れません。しかしこうした成果、技術は残っていってほしいですね。歴史的建造物の技術が「宮大工」として継承されていくみたいに、今後も活かされていってほしいものです。
(あ、ミニチュアといえば、昔だったら海洋堂などとのコラボフィギュアも作られても良さそうなのに。ラインナップはラドンと岩田屋、轟天号、わだつみは外さずにお願いします ^^;)

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

「太陽の塔」三部作

へろんです。
2018年11月24日早朝、2025年の万博が大阪に決定したことが伝えられました。
以前も書きましたように、1970年の大阪万博には個人的に非常に強い思い入れがありますので、2025年に再び万博が来る、というのはとても嬉しく思います。辛くとも2025年まで頑張って生き延びよう、という目標ができました(^^;)。一方では批判や問題もあるのでしょうが、これから盛り上がっていってほしいですね。

あ、でもカジノは絶対いりませんよ。

さて、表題は妻の命名なのですが、今年は「太陽の塔」にまつわる“イベント”が3つもありました。
まず一つ目は以前にも掲載しました「太陽の塔」内部公開
それから映画「カメラを止めるな!」を観に行った時に上映前の紹介で知ったのですが、映画「太陽の塔」というのも公開されると知り、2018年10月7日に行ってきました。これが二つ目。
そして天王寺のあべのハルカス美術館での、太陽の塔にまつわる特別展示(2018年9月15日~11月4日)には、終了直前の11月3日に行ってきました。
以上、名付けて「太陽の塔」三部作(^^)。

映画「太陽の塔」

さて、映画「太陽の塔」なのですが……(以下3枚の画像は映画「太陽の塔」予告編より拝借しました)

映画「太陽の塔」

最初の頃こそ当時の映像とかがちらちらと出てきてフンフンと見ていたのですが(大阪万博、太陽の塔といえば、世間的には岡本太郎ばかり注目されますが、ワタクシ的にはSF作家でテーマ館サブ・プロデューサーを務めた小松左京です。名前だけでも出てこないかとずっと見ていましたが、出なかった……。ただし最初の頃の映像にワンカットだけ映っていたと思います)、結局はいろんな人のインタビュー映像がほとんどでした。
しかも時々挿入される、走り回る女の子や、壁画の前で踊るダンサーや、謎の映像……

映画「太陽の塔」

ここは大阪やったんやー! 誰や、地球をこんなんにしてもうたんはー!!

……えっ、違うの? そういう映画じゃないの!?(爆)

映画「太陽の塔」

しかも原子力や3.11の話が絡みだして、だんだん妙な方向へと進んでいきます。
「人類は第二の太陽を手に入れた」というナレーションを聞いた瞬間、「これは危ない!」と思いました。思想が、では決してありません。原発反対は自由なことですし、私もどちらかといえば反対派です。
しかしこれは「太陽の塔」の映画です。
こういう描き方をすると、じゃあ「太陽の塔」の太陽は原子力をも意味してたんじゃないか、というトンデモない勘違いをする人が出てくる恐れはないでしょうか!?

まぁ確かに調べてみると、そんなことを言う人はいるようです。あくまでも後付けとして、そういう見方もできるんじゃないか、という意見なら良いでしょう。
しかしもしも岡本太郎がそういう意図をもって名付けた、などと言ったとすれば、それは間違いです。なぜなら、「太陽の塔」内部公開でも書きましたように、「太陽の塔」の名前は小松左京が「太陽の季節みたいだ」と言った言葉に岡本太郎がノッた、というのが真相なのですから。
この映画は太陽の塔の「ドキュメンタリー映画」とされているようです。しかし制作サイドの思想があまりにも前面に出過ぎていて、ドキュメンタリー映画ではなく、一種のプロパガンダ映画のような気がして、どうも釈然としませんでした。

続いて、大阪は天王寺のあべのハルカス美術館で催された「太陽の塔」展です。

あべのハルカス美術館「太陽の塔展」
開館時間より前に到着したのですが、すでにかなりの人が並んでいました。

「太陽の塔」の顔の親戚?
入るとさっそく、「太陽の塔」の親戚のようなオブジェが出迎えます。

「地底の太陽」保存用原型
「地底の太陽」保存用原型。地下展示にあった第4の顔は行方不明になり、2018年に復元されました。その復元の際の原型だそうです。

地下展示の様子
地下展示の様子。「地底の太陽」はこの奥にあるように、左右にコロナを放射し、全長13メートルもあったそうです。

ジオラマ風に再現された地下展示
こちらはジオラマ風に再現された地下展示。

太陽の塔の石膏原型を制作する岡本太郎
太陽の塔の石膏原型を制作する岡本太郎。
岡本太郎は1967年10月9日にアトリエの庭で「太陽の塔」の原型制作に着手。高さ1.5mほどの石膏原型で、上の「黄金の顔」は鍋のフタだったのだとか。ほとんど試行錯誤が見られないことから、頭の中でほぼ完全な立体造形がイメージできていたと考えられるそうです。

万博当時の様子の模型
万博当時の様子の模型。

「世界を支える無名の人々」
「太陽の塔」の脇には「世界を支える無名の人々」というタイトルで619枚の写真が展示されていたそうです。こういう視点はすばらしいですね。どのような基準で選ばれた写真か分かりませんが、もしもご存命の方がいらっしゃったら2025年に招待してはどうでしょう。

「太陽の塔」内覧模型
「太陽の塔」内覧模型。
……なんかちょっと学校の理科室にあったような人体模型を連想してしまいます。

「生命の樹」の模型
「太陽の塔」内部にそびえる「生命の樹」の模型。2011年の岡本太郎生誕百年事業の一環として制作されたものだそうです。

「生命の樹」の直角貝
隣にいたカップルが「この貝がいっぱいいる部分が好き」と言ってました。確かにたくさんいる直角貝が踊っているような戯れているような、良い雰囲気です。

初代〈黄金の顔〉
初代〈黄金の顔〉。
1992年から93年にかけて太陽の塔は大規模な改修メンテナンス工事が行われており、その時この〈黄金の顔〉が交換されたそうです。交換され倉庫に保管されていた鉄板169枚を当時のままに組み立てたもので、直径10.6m。ほんと大きさを実感しました。

お茶目な「太陽の塔」
会場出入り口付近のお茶目な「太陽の塔」。

入館者ほぼ200万人達成
垂れ幕には「祝 入館者ほぼ200万人達成!!」……ほぼ? ほぼって??
調べてみますと、2018年10月11日に来館200万人達成記念セレモニーが行われたそうです。
10月には「ほぼ」ではなくてきっちり200万人目のセレモニーが行われているのに、なんで「ほぼ」となってるんでしょう? カウントに何か数え間違いでもあって、きっちり200万人目が分からなくなったとか……!?
いや特に何も書いてなかったですが、どうやらお遊びで「ほぼ200万人目」入館者の気分で記念撮影してください、という意図のようです。
まぁ逆に言えば、こうした○人目ってどうやって特定の一人を決めてるんだろうっていつも思いますものね……。

美術館の入っているあべのハルカスには、地上約300mの展望台もあります。その展望台でも「太陽の塔」展との連動企画でなにやら展示しているらしい、ということで、展望台にも上ってみました。

展望台の連動企画

〈黄金の顔〉見参? どこに?

ガラスに貼られた〈黄金の顔〉
……どうやらこれのことのようです。ガラスにシールのようなものを貼り付けた〈黄金の顔〉でした……。

展望台から望む大阪市街
まぁ企画はともかく、この日は天気も良く、地上約300メートルの眺めは絶景でした。

展望台から望む大阪市街
難波から梅田方向を望みます。

展望台のEXPO'70 グッズコレクション
展望台の一角には、万博グッズ収集家・万博ミュージアム館長の白井達郎氏の「EXPO'70 グッズコレクション」が展示されていました。これは見ごたえありました。

近鉄百貨店内での「EXPO'70 写真展」
もう一つの連動企画として、近鉄百貨店内で「EXPO'70 写真展」もやっていました。

近鉄百貨店内での「EXPO'70 写真展」
こじんまりとした展示でしたが、グッズや写真パネルなどこれもなかなか面白かったです。

2018年は「太陽の塔」に関するイベントが重なり、しかも最後には第二の大阪万博が決定されるという、特筆すべき年となりました。
2025年まであと7年、1970年の万博で活躍した岡本太郎や小松左京のような “大物” が今の世にいるだろうか? と考えるとちょっと心配な気もしないではないですが……。できるだけ環境に優しく、無駄遣いはせず、カジノなんぞは作らず、健全で明るい万博になってほしいものです。


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クレマ・カタラーナと富山市ガラス美術館

しろです。
富山駅近くの「ブルチャート」、クレマ・カタラーナ(イタリア語、フランス語ではクレーム・ブリュレ)の専門店です。

クレマ・カタラーナ専門店「ブルチャート」


「ブルチャート」のクレマ・カタラーナ

抹茶やお米を使ったのもあり、富山を感じられます。表面を焦がすのに高い温度が必要だから、家では怖くて作れないんです。外で見つけるとついつい食べてしまいます。こんなにいろんなバリエーションあるんだ! と感激しました。見た目もきれい。もちろんおいしい。


その後、今回の富山旅行最後に向かったのは富山市ガラス美術館。2015年にオープンした新しい施設です。

富山市ガラス美術館の見事な吹き抜け
ここは中の造りで無数の木材があり、見上げると圧巻。素晴らしい建築です。この2Fから最上階の6Fまで続く、斜めらせん形の吹き抜けは日本を代表する建築家・隈研吾(くまけんご)氏の設計によるもので、富山県産の木材を用いた角度の違う羽板が使用されているそうです。

常設展のうち、6階の「グラス・アート・ガーデン」は撮影可でした。現代ガラス作家のデイル・チフーリ(Dale Chihuly)氏による作品が展示されていました。

デイル・チフーリ《シャンデリア》
デイル・チフーリ《シャンデリア》。

デイル・チフーリ《トヤマ・リーズ》
デイル・チフーリ《トヤマ・リーズ》。
氷柱みたい。へろんは「地獄の針山みたい」と言ってましたが。

デイル・チフーリ《トヤマ・ペルシャン・シーリング》
デイル・チフーリ《トヤマ・ペルシャン・シーリング》。

デイル・チフーリ《トヤマ・フロート・ボート》
デイル・チフーリ《トヤマ・フロート・ボート》。
船に大きな円球があり、ヨーヨーがたくさんあるようなイメージでした。

デイル・チフーリ《トヤマ・ミルフィオリ》
デイル・チフーリ《トヤマ・ミルフィオリ》。
イタリア語の Millefiori は直訳すると「千の花」になるそうです。へろんは星野之宣「ベムハンターソード」の「生物祭」のシーンを連想するそうですが、分かる人いないだろうな・・・

デイル・チフーリ《トヤマ・ミルフィオリ》

写真も自由に撮れるし、有難い。ここのおかげで富山の印象がきれいで洗練されていると大幅UPしました。階毎に展示されているものがあり、室内もデザイン力が高いです。
お土産もガラス工芸品がたくさんあり、少しずつ模様が違うんですよね。手作りの細かさ、温かさを感じました。


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手塚治虫展&今森光彦展

へろんです。
神戸ゆかりの美術館で8月31日まで開催の手塚治虫展に行ってきました。

神戸ゆかりの美術館
この、UFOか、あるいはUSSエンタープライズか!?(笑)と言ってしまいたくなる構造物のある建物に、神戸ゆかりの美術館があります。

手塚治虫展垂れ幕


記念撮影用セット
記念撮影用のセット。

鉄腕アトム


メガホンをとる手塚治虫先生


マンガ机とアニメ机の再現
撮影可のマンガ机(右)とアニメ机(左)の再現。

手塚治虫肖像パネル
手塚治虫先生のご尊顔のパネル。

マンガ机
マンガを描くときに座る、「マンガ机」。

マンガ机の机上
マンガ机の上にはブラックジャックの扉絵や鉄腕アトムの原稿が乗っていました。

アニメ机
アニメーション制作時に座る、「アニメ机(作画机)」。

アニメ机の机上
こちらも鉄腕アトムの絵コンテや設定資料のようですね。
机の上部にはガラス板がはめ込まれており、その下には蛍光灯が入っているそうです。この上に絵を乗せて、その上から新しい紙を乗せて下の絵を透かして見ることで、少し動かした次の画面を描いたのですね。

展示は数多くの作品の直筆原稿やアニメのセル画、絵コンテなどがあり、その他愛用のベレー帽やメガネ、1953年(昭和28年)交付の医師免許証の複製もありました。

手塚治虫は最後まであらゆることにチャレンジし続け、新しい世界を切り拓いてきたパイオニアであるという点で、私のもっとも尊敬する方です。
そんな偉人になぜ国民栄誉賞がなかったんだ!?ということで、昔HPにこんな文章を載せたこともありますが、今でもこうして展覧会が開かれ大勢の人が訪れているのを見ると、国民栄誉賞があろうがなかろうが、手塚治虫の残した偉業は今も色褪せることなく輝き続けていることを実感します。

神戸ゆかりの美術館の隣は、神戸ファッション美術館になっています。手塚治虫展に入る時、ふと横を見るとそちらでは特別展示「今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界 -里山のアトリエで生まれる命たち-」をやっているではありませんか。

今森光彦特別展示垂れ幕
これも良いね、と手塚治虫展の後でこちらも見てきました。JAF割引で一人500円のところ、400円に♪

展示は色とりどりの様々な昆虫や鳥が切り紙で見事に表現されていました。紙を細かく切って作った甲虫の脚の毛や、何色もの色紙を重ねて表現された蝶や蛾の翅の色は本物そっくりでした。

今森光彦特別展示絵葉書
感動したカメレオンやカワセミの絵を含む絵葉書20枚セットを購入。

神戸のチョウ
エントランスでは須磨離宮チョウの会の協力による「森の宝石と神戸のチョウ」展が催されていました。神戸には日本に生息する蝶の約3分の1にあたる約82種が生息しており、そのほとんどが展示されていました。
手塚治虫と昆虫のつながりは深く、手塚治虫展でも1943年に描かれた昆虫標本の写生が展示されていました。その隣でこうした展示があると、続きを見ているようでしたね。

美術館すぐ近くのホテルプラザ神戸の中にある、カフェ マメールでお茶にしました。

ケークパシオン
パッションフルーツのムースが美味しい、ケークパシオン。しろと半分こして食べました♪

お勧め「曜変天目茶碗」と「コスモスファンタジー」

しろです。
6月3日、大阪市都島区の藤田美術館へ行ってきました。藤田美術館は施設の全面的な建替えのため、2020年の開館を目指して、6月12日より長期休館に入るそうです。長期休館を前に展覧会「ザ・コレクション」が3月4日から6月11日まで開催されており、国宝の「曜変天目茶碗」も展示されているとのことで、ずっと見たかった「曜変天目茶碗」を目当てに見に行きました。
お屋敷のような建物。2階建てで茶道具・掛け軸が中心でした。すごく近くで見られるので有難いです。

曜変天目茶碗は外側が深い藍色、内側は宇宙を思わせるような図柄で、すごくバランスがいいと感じました。

国宝「曜変天目茶碗」
実物は撮影禁止なので、受付で買った絵葉書です。
群青色は茶道具では珍しい色なのですが、茶色が多い茶道具の中にあっても、よく馴染んで全く浮かない色に感じられます。人生の静かな流れを現わしているような壮大な印象でした。
実際見るのはいいものですね。後わずかの期間ですが、興味のある方はぜひ。

お昼ご飯の後、海を見に天保山へ向かいました。天保山マーケットプレース内の天保山ギャラリーで、偶然発見した荒木幸史コスモスファンタジー展を見学。

荒木幸史「コスモスファンタジー展」

荒木幸史先生は1937年長崎県諫早市生まれで、今年80才を迎え、今回が現役最後の個展なのだそうです。
これも著作権の関係で写真はありませんが、コスモスが月夜・河原などいろいろな背景で描かれています。私の拙い文章では分かりづらいのですが、これも宇宙を感じるようなすごい作品なんです。44年間もコスモスを主題に描いていて、特に夕日をバックにした絵はコスモスのはかなさも感じられ、素晴らしかったです。
来年(2018年)のカレンダーを買ったので、来年になったら部屋に飾るのが楽しみです。6月25日までやってるそうです。全て原画です。お勧めなので、是非どうぞ。


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へろん

Author:へろん
へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

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