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高知旅行2019 ウェルカムホテルと高知城

しろです。
高知市内到着!
宿泊先はウェルカムホテル高知。

ウェルカムホテル高知


ウェルカムホテル高知の玄関
翌朝撮った写真ですが、正面玄関にはお正月らしく角松がありました。左には何気に坂本龍馬の等身大パネルも。

ウェルカムホテル高知の玉子サンド
チェックインすると、ウェルカムドリンクと玉子サンドが無償で出ました。そんなに宿泊料かかってないので、申し訳ないです。

高知市内の居酒屋「うめ丸」
夕食は近くにあった飲食店で、カツオのたたきを2種類頼みました。

「うめ丸」のカツオたたき
オーソドックスにポン酢で食べるタイプと。

「うめ丸」の塩たたき
近年流行の塩たたき。
どちらももう、おいしくて今までで食べた中で一番おいしいカツオ、と言い切れます。

「うめ丸」で見つけた服部天神宮の福箕
すごく混んできたので早々に出ましたが、入り口には大阪府豊中市にある服部天神宮で行われる「豊中えびす」の福箕が。レジでうかがうと、大阪にいるお客さんが毎年送ってくださるのだそうです。

高知市の「ラーメン麺王」


「ラーメン麺王」の徳島ラーメン
隣の「ラーメン麺王」に入って徳島ラーメンを食べました。

高知追手前高校の時計台
高知城に向かう途中にあった時計台。後で調べると、高知追手前高校の時計台で、この学校は1993年スタジオジブリ映画『海がきこえる』のモデルになったんだそうです。

チームラボ 高知城 光の祭
高知城で行われていたイルミネーション、チームラボ 高知城 光の祭にでかけましたが、すごい人の混雑。

チームラボ 高知城 光の祭


チームラボ 高知城 光の祭


チームラボ 高知城 光の祭


ライトアップされた高知城
広い場所なので何とかなりましたが、もう天守閣内には制限がかかって入れませんでした。悲しい~

ウェルカムホテル高知の朝食バイキング
ホテルの朝食でバイキング。

高知市のはりまや橋


高知市のはりまや橋
有名なはりまや橋。絵になりますね。こんなにきれいなんです。

いかにも南国な高知市の風景
ほんと南国です。

JR高知駅に再現された坂本龍馬の生家
JR高知駅内では、NHK大河ドラマ「龍馬伝」 の撮影で使われた、坂本龍馬さんの生家セットを忠実に再現したものが復元されてました。大きさは、人が入れるんです。ジオラマみたいなきれいさですね。

JR高知駅に再現された坂本龍馬の生家


JR高知駅に再現された坂本龍馬の生家


高知出身の三偉人像
高知出身の三偉人像の記念撮影。左から武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の各先生像。地元の方の強い愛があるから、現代で何回もドラマ化されたり時代を超えた物語があるから、高視聴率なんですね。

たった1日高知にいるだけで先人の偉業、食材への熱い思い、丁寧にもてなすこととこれからの生き方を教えてもらいました。

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高知県高知市・桂浜水族館

へろんです。
いよいよやってきました、桂浜

桂浜の坂本龍馬像
桂浜といえば、まずは坂本龍馬像

桂浜の坂本龍馬像
……気のせいかちょっとふっくらしているような……?

風頭公園の坂本龍馬像
以前撮影した、長崎の風頭公園に立つ龍馬像。
んー、どうでしょう? 単純な比較論は怒られてしまいそうですが、長崎の方がスラっとしていて精悍なような気がしてしまうのですが……撮影の角度とか方向の関係でしょうか??

桂浜から見る太平洋
龍馬も見つめる美しい太平洋。

海津見神社は通行止め
桂浜を西へ歩いていくと、やがて岩場の上に海津見神社が見えてきました。ここにお詣りして、若宮八幡宮でここの御朱印を頂きたかったのですが……若宮八幡宮でうかがった通り、手前の赤い柵から向こうは残念ながら立入禁止になっていました(T_T)

桂浜水族館
引き返して桂浜水族館に向かいます。1931年4月に創立され、今年で87年目を迎える歴史ある水族館です。
ん? 入り口付近に何やら不気味なものが……?

桂浜水族館の「おとどちゃん」
ぐああ、何じゃこりゃあ~。
って桂浜水族館の公式マスコットキャラクター「おとどちゃん」だそうです。
この着ぐるみはまだしも、公式HPにはさらに不気味な顔が……。
何でもトドをモチーフにしており、2016年に桂浜水族館の設立85周年を記念し、高知市出身のフィギュアイラストレーター、デハラユキノリ氏が考案したのだとか。
桂浜水族館は他にもぶっ飛んだ自虐ネタやアピールで話題になっているそうですが……水族館好きとしては、ここまで奇をてらったことをするのはあまり好きではないんですけどね……。こういうの好きな人いるのかな……??

入ってすぐ、間もなくトドショー開始のアナウンスがあり、トドのプールに向かいました。

ショー開始前にあくびをするトド
ショー開始前、トドがでかいあくびをしていました。

桂浜水族館のトドショー
トドと飼育員さんのペアが2組、この互いの掛け合いが笑えます。

桂浜水族館のトドショー


桂浜水族館のトドショー
しまいにはプールの外まで出て、観客のすぐそばにまで来てくれます。

トドショーでの見事なジャンプ
写真に撮ると何かよく分からん物体に見えてしまいますが(笑)、ショー最後の見せ場、トドのジャンプ! これはすごいです。

アカメ Lates japonicus
高知を代表する魚の一つ、アカメ Lates japonicus
西日本の太平洋沿岸だけに分布する日本の固有種で、成魚は全長1mを超える大型魚です。

アカメ水槽前の「ピカ目ライト」
アカメの水槽前にある「ピカ目ライト」。これをアカメに向けて点灯すると……

「ピカ目ライト」で光るアカメの目
その名の通り、目が赤く光ります(@o@)

アカメは環境省レッドリストでは1991年版で「希少種」、1999年版では「準絶滅危惧(NT)」だったものが、2007年版では2段階上がり「絶滅危惧IB類(EN)」、しかし2017年の「高知県レッドデータブック」改訂では「普通種」として登録。
2006年には宮崎県が指定希少野生動植物の一種としてアカメを指定し、捕獲を禁止。高知県も指定しようとしたものの釣り人らの反発により、指定には至っていないのだとか。
一方で、高知県ホームページによると、2018年には「注目種」に指定。

注目されるのは良いことですが、いろんな意見や呼び方が入り乱れてますね。
今回見た展示の中にも、当初よりも広く分布しているので「アカメはもはや幻の魚ではない」と掲げたパネルもありましたが、意見が分かれる場合はより慎重な方向で保護してほしいものです。

ちなみに1993年と2018年には大阪湾で捕獲されたことがあるそうです。

NHKで紹介された魚の解説プレート
魚の解説プレートは土佐弁の紹介が面白いということでNHKで紹介されたのだとか。

土佐弁の紹介が面白い魚の解説プレート
例えばこんな感じ。

ハオコゼ Hypodytes rubripinnis
ハオコゼ Hypodytes rubripinnis
丸っとした身体が愛嬌ありますが、背中に並んだトゲには毒があるそうです。

オトメベラ Thalassoma lunare
オトメベラ Thalassoma lunare
水族館でよく見る魚ですが、結構速く泳ぐのでなかなかきれいに撮れません。

桂浜水族館のアジアアロワナ
アジアアロワナ Scleropages formosus
「マフィアのペットでおなじみ!」って……なんか一言多い……。

桂浜水族館のリュウグウノツカイ標本
リュウグウノツカイ Regalecus glesne
たまに打ち上げられる深海魚として、各地の水族館でよく展示されています。これは1991年11月11日、高知県の仁淀川河口付近の沖合で捕獲されたものだそうです。

桂浜水族館のサケガシラ標本
さらにでかい深海魚サケガシラ Trachipterus ishikawae も展示されていました。深海魚らしく目もでかいです。

桂浜水族館のカピバラ
館外に出ると、カピバラもいました。

「カピバラタイム」案内
「カピバラタイム」のポスターには「エサよこせ!」と書いてあります(笑)
そういえばこれを見て思い出しましたが、昨年流行ったらしい言葉のなかに「もぐもぐタイム」なんぞというヘンな言葉があったそうですね。ニュースで聞いた時、
「なんじゃそりゃ、カピバラの餌やりか!?」
と思ったもんです。なんかスポーツ関係の言葉らしいですが、どうして本質とは離れたつまらない言葉が流行るんでしょうね。
そういえば将棋だったか囲碁だったかでも試合の途中だかに食べる出前メニューを取り上げてませんでしたっけ。どうしてそういうくだらないことばっかりネタにするんだ、マスコミは!

桂浜水族館のコツメカワウソ
コツメカワウソの「テン」(2004年9月7日生)と「ミズホ」(2006年1月18日生)。

桂浜水族館のアシカショー
アシカショーも始まりました。
今度は観客が多かったのでちょっと離れた場所から斜めからしか見ることが出来ませんでしたが、トドに負けず劣らず芸達者でした。

桂浜水族館は小規模だとか苦戦してるとかの噂も聞きますが、展示の説明も充実しており、ショーも見応えがあって、正統派の水族館として充分楽しめました。ぶっ飛んだキャラや自虐ネタでアピールしてるようですけど、そこまでしなくても大丈夫だと思うけどなあ。世間の皆さんはそういうのがお好きなんですかね??

      *       *       *

さて。以前もちらと触れましたが、桂浜に行きたかった理由の一つは、かつて行ったことのある施設のことを確認したかったから。
1993年5月、実に26年も前のことです。大学時代の友人と二人で、当時あったフェリーとJRで高知を旅行しました。その時桂浜も訪れ、私の希望で入館した施設がこれ。

桂浜にあった「シェルパレス」入館券

当時はもちろんデジカメなどなく銀塩写真のため、今のように何百枚も写真を撮ることなどなく、一回の旅行でせいぜいフィルム1~2本分程度でした。そのためこの施設の外観写真などもなく、今あるのはタカラガイの成長を示した展示が面白いと思って撮った写真が2枚と、この入館券のみ。
近年、旅行先候補に高知が出始めた時、その時にはこの「シェルパレス」にも行きたいと思ったのですが……ネットでいくら調べても出てこない。たとえ今はないにしても何らかの記録はありそうなものですが、ここまで何も出てこないのも珍しい。
当時、同じエリアには闘犬センターのようなものがあり、これは友人の希望で入館しました。ただ、むやみに犬同士を闘わせる闘犬というものは当時から嫌いでしたが……。この闘犬センターは近年まであったらしく、今は土産物屋になっていることはネットで出てきます。
どうやら一緒にあった闘犬センターがなくなったのと関連はありそうですが……。

今回こうして桂浜を訪れてみましたが、手がかりも当時の面影も何一つ見当たりませんでした。水族館でちょっと聞いてみましたが、特に関連もなく、どうやら高知市の管轄らしいとか?
はたして「世界の貝 4,200種 100,000点常時展示 日本随一の貝類博物館」はどうなったのでしょうか。せめて移転したとかどこかに統合されたのなら良いのですが……。


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高知県高知市・若宮八幡宮

へろんです。
前回更新時にはうっかり失念していましたが、そういえば2019年1月9日はこのブログを立ち上げてから2周年でした。この2年の間にいろいろあり、今後さらにいろんなことが押し寄せてきそうですが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m

      *       *       *

さて、わんぱーくこうちを後にして、高知最初のお詣りは若宮八幡宮に行くことにしました。

鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』によると、1185年(文治元年)源頼朝が京都六条に石清水八幡宮を勧請して六條若宮八幡宮を創建、その際この地にも若宮八幡宮を分祀したそうです。
1560年(永禄3年)、土佐の戦国武将、長宗我部元親が22歳の初陣の際に戦勝を祈願したところ、見事に勝利。以後、戦勝祈願の社として特別に崇敬していたそうです。

若宮八幡宮鳥居
鳥居の傍には「鳥居のいわれ」という看板がありましたが、その説明にびっくり。
1586年(天正14年)、九州征伐に向かう際にも戦勝祈願が行われましたが、出陣の折り軍旗が鳥居の笠木に引っかかって墜落してしてしまいました。衆人はこれを不吉としましたが、元親は「敵を笠にかけて討つの吉祥前兆である」と出陣しました。ところが戦いでは惨敗。
帰郷後、憤慨した元親はこの鳥居を不祥のものとして解体し、海に流してしまったのだとか。

えええ~、そこまでしますか。
私のような小心者はバチでも当たりはしないかと恐ろしくなってしまいますが (((( ;゚Д゚)))

以来280年以上、鳥居のない神社として有名でしたが、1865年(慶応元年)に地震があった際、鳥居の基礎が浮き出たそうです。これは神意であると、1870年(明治3年)木製の鳥居を再建。1980年(昭和55年)には鉄筋コンクリート製に建て替えられたそうです。

若宮八幡宮手水舎
手水舎。

若宮八幡宮拝殿
社殿は「出蜻蛉(でとんぼ)式建築」として有名だそうです。正面からは分かりませんが、トンボが飛び立とうとしている姿になっている、のだそうです。

若宮八幡宮境内図
公式HPより拝借しました境内案内図。おそらく、拝殿の左右に横に伸びる部分がトンボの翅、向拝の部分が頭、弊殿の部分がしっぽ、に見立てられるということではないかと思います。
「本殿をしっぽに見立て」という説明をよく見かけますが、本殿はしっぽにしては大き過ぎるように思います。むしろ、本殿から出てくるトンボを模している、だから「出蜻蛉式建築」なのではないでしょうか。
トンボは「勝虫」とも呼ばれ、後ろ向きには進めないことから、不退転を表すシンボルとして戦国武将にも好まれたそうです。

若宮八幡宮の御神酒振る舞い
御神酒が振る舞われていました……が、車なので頂けません(T_T)

若宮八幡宮社務所
社務所には「御朱印」の文字は見当たりませんでしたが、お願いできるかうかがってみると、こちらで大丈夫です、と頂くことができました。

若宮八幡宮御朱印
頂いた御朱印。

若宮八幡宮年間祭事暦
当て紙代わりに挟んでいただいた年間祭事暦。緑の社紋「まり巴」が映えます。カラーというのはちょっと珍しいですね。

若宮八幡宮どろんこ祭り神田
参道の途中で見かけた「どろんこ祭り・神田」の看板。これはもしや、TVなどで報道される人々の顔に泥を塗るお祭りでは? と後から調べてみると、やはりそうでした。
4月第一土曜日から3日間行われる、400年以上の伝統をもつ豊作祈願の春祭りで、公式HPの説明を引用させて頂きますと、

「起源には諸説ありますが、一般的には土佐の二代藩主、山内忠義公がお忍びで領地検分のため長浜のあぜ道を歩いているうち、あやまってお百姓さんのはねた泥が袴の裾を汚してしまいました。これを見た供侍が無礼討ちにしようとしたのを殿様がおしとどめ、「田植え時にこうした所を歩いている我々の方が悪い。田植えにいっそう励むように」とお褒めの言葉を賜りました。これを見ていた周囲のお百姓さんたちは、互いに泥を掛け合って喜んだ、というものです」

一部創作もあるのかも知れませんが、上に立つ者、真に度量のある者はかくあるべし、という基準は昔からそんなに変わらないように思います。それなのに、どうして現実はこうなんでしょうねえ……。


神社の南には長宗我部元親公銅像があるのはチェックしていたので、ぜひ見たいと思っていました。しかし、神社を後にして南に歩き始めても、なかなか見当たらない。車を置いてきた駐車場も大混雑しているし、これ以上車を置いておくのも申し訳ない、と諦めて車に戻りました。
出口の案内に従って南へ走り始めた時……
「あった!」
歩けなくはないですがやはりちょっと離れた場所に、元親公銅像がちらと見えました。
出口を出て左に回り込めば立ち寄ることができるのではないか?
という期待とともに、県道34号線に出ます。すると県道沿いに、神社の駐車場とは別に、ちゃんと銅像前の駐車場がありました。

長曾我部元親公銅像駐車場入り口


長曾我部元親公銅像
この銅像は元親公没後400年にあたる1999年(平成11年)に建立。銅像の高さは台座も含め約7メートル、槍の長さは5.7メートルもあり、1560年(永禄3年)、22歳での初陣の姿を表しているのだそうです。

長曾我部元親公銅像
前に伸ばされた左手は「足下に広がる四国をつかみ取ろうとしている形に作られている」のだそうです。

長曾我部元親公銅像
何か迫力がすごくて心臓を鷲掴みにされそうな……。こういう手のポーズはSF映画か何かで見たような気もするのですが……。
怖いぐらいの迫力がある姿でしたが、不思議と惹きつけられるカッコいい銅像でした。今回の高知旅行で見たいくつかの像の中で、いちばんカッコよかったです。

元親公への手紙……!?
「元親公への手紙」……!? 無事届くかな?(^^;) 感想ノートのようなものらしいですね。

さて、若宮八幡宮をお詣りしたらぜひお願いしたかったことの一つが、桂浜にある海津見神社の御朱印。今回の高知旅行の目的の一つが昔も訪れたことのある桂浜再訪で、そこにある海津見神社の御朱印はここ若宮八幡宮で頂けることは調べていました。ところが2018年9月の台風24号の被害で海津見神社に行けなくなり、御朱印授与も中止されているとの情報が……。
2019年1月時点でもまだそうなのか分からなかったため、社務所でうかがってみると、残念ながらまだ復旧していないとのことでした。復旧予定は今年4月だとか……。これはもう一度おいで、というご神意ですかね。


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訃報 - 国内最高齢チンパンジー

へろんです。
こちらの記事によると、神戸市立動物園の国内最高齢のチンパンジー「ジョニー」が死亡したそうです。1955年に推定5歳で来園、推定69歳。チンパンジーの平均寿命は50歳ほどといわれ、「考えられないほどの長生きだった」のだそうです。「世界でも5本の指に入る長寿では」とも言われていたのだとか。

先日アップしたわんぱーくこうちアニマルランドにも掲載しましたが、同園のチンパンジー「タロ」は1963年生まれで、国内で2番目に長生きと紹介されています。

国内の雄チンパンジーでは2番目に長生きの「タロー」
わんぱーくこうちアニマルランドの「タロ」、2019年1月2日撮影

おそらくは今後「タロ」が国内最高齢ということになるのではないかと思います。チンパンジーの老後ってどんなものか分からないですが、穏やかな「猿生」を過ごしてほしいものですね。


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高知県高知市・わんぱーくこうちアニマルランド

へろんです。
2019年の正月休みは高知方面に行ってきました。真冬は雪の心配が少ないところとして、これまで和歌山によく行っていましたが、今回は私自身が20年以上前に行ったことのある桂浜エリアにもう一度行きたいと思ったことと、まだ二人とも行ったことのない室戸エリアに行ってみよう、ということで高知行きを決定。1月2日から4日まで、自家用車でまわってきました。

行き先を考えるにあたって、まずはその土地の動物園、水族館、博物館、神社仏閣を調べます。「わんぱーくこうち」という施設があるのを知った時、最初は遊園地の一種かと思ったものですが、公式HPを見ると、動物園も併設されているらしい。しかも99種566点(2017年3月末)もの動物たちを飼育しているという、意外と大きな動物園ではないですか!
ということで、ルートの関係からまずここへ寄ることにしました。

わんぱーくこうちアニマルランド


わんぱーくこうちアニマルランド
2019年は亥年です。

わんぱーくこうちアニマルランドの前身として、実は高知市には高知市立動物園がありました。1950年(昭和25年)に高知城の御台所屋敷跡に開園しましたが、1992年には閉園。これを移転する形で、1993年(平成5年)に開園したものだそうです。

サーバル展示お休みの掲示
入ってそうそう、サーバル Leptailurus serval の展示お休みの掲示。主にアフリカのサハラ砂漠以南に分布するヤマネコの一種ですが、あまり知名度が高いイメージはありませんでした。今は人気なのかな? と後から調べてみると、「けものフレンズ」というテレビアニメで、サーバルを擬人化したキャラが登場しているのだそうです。へぇ、「けものフレンズ」って知りませんでしたが、何にせよそういうのがきっかけでも動物や動物園に目を向けてもらえるのは嬉しいことですね。
ちなみにこちらの記事によると、2017年2月現在、四国四県にはすべてサーバルがいるのだとか。

わんぱーくこうちのホンドタヌキ
白と茶色のまだらになった、ちょっと珍しい色の動物。実はこれ、ホンドタヌキ Nyctereutes procyonoides viverrinus です。光の加減かも知れませんが、左右の目の感じも違うような気がしました。

わんぱーくこうちのホンドタヌキ
通常の色のタヌキと一緒に飼われています。

わんぱーくこうちのフラミンゴ
フラミンゴは温かいところの鳥だと思うのですが、この寒さの中でも元気に鳴いていました。

わんぱーくこうちのインドクジャク
インドクジャク Pavo cristatus が飾羽を広げてしきりにアピールしています。

わんぱーくこうちのスマトラトラ「アカラ」
スマトラトラ Panthera tigris sumatrae はトラの中でも最も小型の亜種で、現生亜種の中では最も南に生息しています。こちらで飼われているのは雄の「アカラ」、2013年5月21日に仙台の八木山動物園で生まれたそうです。

日本のスマトラトラ
日本には8施設に16頭のスマトラトラがいるのだとか。このように日本のどこに何頭いるかという資料が掲示されているのが、ここの動物園の特徴ですね。

わんぱーくこうちのワオキツネザル
ワオキツネザル Lemur catta はしっぽが特徴的ですね。

わんぱーくこうちのヤイロチョウ
ガラスのすぐ向こうにいたのはヤイロチョウ Pitta nympha。高知県の県鳥でもある美しい鳥ですが、自然ではなかなか見ることができない鳥です。ガラス越しであってもこれほど間近に見られるとは感激です。

わんぱーくこうちのアカショウビン
アカショウビン Halcyon coromanda。カワセミの仲間ですが、山中の渓流にいるので、これも簡単には見られない鳥です。

わんぱーくこうちのアビシニアコロブス
アビシニアコロブス Colobus guereza はアフリカ大陸中央部に生息するサル。毛の豊かな長い尾が筆みたいですね。

国内の雄チンパンジーでは2番目に長生きの「タロー」
チンパンジー Pan troglodytes 「タロー」は1963年生まれ。ということは今年で56歳!(ただネット上では推定○歳、と書いてあるページもありますが)国内の雄チンパンジーでは2番目に長生きだそうです。

亥年のイノシシ展
亥年ということで、イノシシ展。

日本の動物園で飼育されているイノシシ
日本では22の動物園でイノシシが飼育されているそうです。

わんぱーくこうちの雄ライオン「キズナ」
雄ライオンの「キズナ」は2011年7月15日、秋吉台自然動物公園の生まれ。

わんぱーくこうちの雄ジャガー「ルモ」
雄ジャガーの「ルモ」は2007年9月2日、ドイツ・ミュンヘンのヘラブルン動物園生まれ。おお、海外から来たんですな!

日本のジャガーたち
日本のジャガーは9施設に13頭。ここわんぱーくがいちばん多いんですね。

わんぱーくこうちの遊園地エリア
動物園に隣接する形で、遊園地エリアもありました。右の車両はオハ50型式客車。四国では1978年(昭和53年)から1992年(平成4年)まで活躍。同年、ここに贈られたそうです。

わんぱーくこうちの観覧車からの眺め
観覧車に乗ってみると、意外と海に近く、良い景色が楽しめました。

わんぱーくこうちのバードハウス
遊園地エリアから駐車場に戻る途中に大きなバードハウスがありました。

わんぱーくこうちのシュバシコウとショウジョウトキ
中央の木の上に止まる大きな鳥がシュバシコウ Ciconia ciconia、ヨーロッパや北米に分布しているコウノトリの仲間。周りの赤い鳥がショウジョウトキ Eudocimus ruber、南米大陸の北部海岸地方に分布する、鮮やかな赤い羽根を持つトキの仲間。他にもカモやサギなどいろんな種類がいました。

高知市立動物園は1950年(昭和25年)の南国高知産業大博覧会で建設され、博覧会後も「お城の森の動物園」として親しまれたそうです。わんぱーくこうちは1993年(平成5年)に高知市制100周年記念施設として開園、同時に動物園も併設されました。城の中の動物園、というのは珍しいと思うのですが、高知城にあった動物園を閉園したのはなぜなんでしょうね。お城の中ではいろいろと制限も多かったのでしょうか。
高知城にあった頃は、ゾウがいた時期もあったそうです。現在はいませんが、それでもなかなか充実した動物園でした。しかも、これだけの動物がいて入園料は無料! 入り口には「動物のエサ代になります」と募金箱もありましたので、ささやかながら募金してまいりました。


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2019年はブレードランナーの夢を見るか?

へろんです。
喪中のため新年のご挨拶は控えさせていただきますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m

さて2019年といえば、映画「ブレードランナー」(1982年、アメリカ)の設定年。
この作品では、環境破壊により人類の大半は宇宙の植民地に移住し、酸性雨が降りしきる荒廃したロサンゼルスが舞台になっています。
作品制作時の現在(1982年当時)よりも外国文化が流入することの象徴なのでしょう、あちこちに日本語の看板があったりしましたが、これは監督のリドリー・スコットが来日した際に、新宿・歌舞伎町の街並みが印象深かったからだそうです。特にインパクトがあったのが、高層ビルに映し出される巨大な広告スクリーンに「強力わかもと」! 何でも実在するわかもと製薬には無許可だったのだとか……。

この荒廃した未来都市のイメージはいろいろな作品に影響を与えており、麻宮騎亜「サイレントメビウス」でもよく似たイメージの東京が描かれています。「ブレードランナーにはリスペクトがある」と作者ご本人も語っているのだとか。
中でも思い出すのが、NHKが1985年に放送した単発ドラマ「オアシスを求めて」。2087年を舞台にした重厚なSFで、かのNHKがここまで真正面にSFを取り上げたという点で、私にとっては特筆に価すべき作品です。荒廃した地球環境からスペースコロニーへの移住を進めようとする設定で、スペースコロニーと聞くとすぐ「ガンダムの影響か?」なんて言う失礼な感想も見かけましたが、それは逆でしょう! ガンダムというアニメファン以外は認知度の低いものを持ち出してこずとも、スペースコロニーは現実的な可能性のあるものとして、すでに様々に議論されています。

なお、「ブレードランナー」の当初の時代設定は2020年であったとも言われており、Wikipediaには「英語において「Twenty-Twenty」が視力検査で両目とも2.0であることを表す言葉でもあるため、混同を避けるため、2019年に舞台が変更された」とあります。ただここには注釈がないので、出所は分からないですね。

原作はフィリップ・K・ディック(Philip Kindred Dick, 1928~1982)のSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(Do Androids Dream of Electric Sheep?、1968)。
このタイトルは非常に有名で、「○○は○○の夢を見るか」という文があれば、SFファンならまず誰でも「ああ、あれのもじりだな」とピンときます。
実は本文のタイトルもそのパターンです(^^)

原作の舞台は1992年のサンフランシスコ。1992年! もう27年前のことですね。映画「ブレードランナー」はこの原作とは時代設定だけでなく展開や結末が大きく異なり、ほとんど別物のようです。ちなみにディックは「ブレードランナー」公開直前に亡くなり、完成版を観ることはなかったのだそうです。

現実の2019年は地球環境がまだそこまで壊滅してはいないと言えるかも知れませんが、年々ひどくなる異常気象や自然災害の多発など、いつどうなるか分かったものではありません。環境対策や温暖化対策がより進んでいくよう願わずにはいられません。

「ブレードランナー」で登場するレプリカント(原作のアンドロイド)は人間とほとんど区別ができず、人工の記憶によって自身を人間だと信じ込んでいる者もいます。しかし唯一、感情移入だけができず、「フォークト=カンプフ検査」という一種の嘘発見器のようなテストによって判別されるのですが……。
ある基準があって、その基準から外れると有無を言わせず抹殺される世界。実際には基準には例外も曖昧さもあり、いわゆるグレーゾーンもあるはずなのに、出される結論は全か無かの二者択一。現実社会でもそんな不条理は掃いて捨てるほどあります。
そしてもう一つ気になるのが、共感能力がないというレプリカントの特徴。21世紀の現代、レプリカントはいませんが、共感能力がないレプリカントのような人間が増えているような気がします。
(今の職場って、ある意味で他社や他部署や他人の批判を繰り広げることが仕事のような側面があるんですけどね……他者を平然と批判する連中って、共感能力がないんじゃなかろうか、と思うことがよくあるんですね)
現実の2019年、酸性雨は降っていませんが、人間はレプリカントっぽくならないよう、より人間らしくありたいものですね。

原作者ディックについてのWikipediaのページによると、彼の死後にファンにより彼の姿に似せたアンドロイドが作製されましたが、2006年に頭部を紛失、未だに見つかっていないのだとか。うああ、これだけで何か作品が一つできそうなエピソード……。

プロフィール

へろん

Author:へろん
へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

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