祝・《はやぶさ2》着陸成功
へろんです。
2019年2月22日。探査機《はやぶさ2》が午前7時29分、地球より約3億4千万キロメートル離れた小惑星リュウグウに着陸したと発表されました。
《はやぶさ2》は2014年12月に鹿児島県の種子島宇宙センターより打ち上げられ、2018年6月にはリュウグウ周辺に到着。直径約900メートルのリュウグウ表面は予想以上に岩石が多く、着陸場所の選定も非常に困難でしたが、直径わずか6メートルの場所を狙って見事に着陸を果たしました。
地球から3億キロも離れた小惑星に送り込み、着陸させるなどどれほど困難なことか想像もつきませんが、こちらの記事によると「日本からブラジルにある6センチメートルの的を狙うくらいの精度が必要」なのだとか。いやそれ、普通に考えると「絶対ムリ!」と言ってしまいそうです。
小惑星への着陸は2005年の初代《はやぶさ》から世界でも2例目、世界的な偉業です。

昔、イベントで購入した1/72スケールの《はやぶさ》デスクトップフィギュア。
初代《はやぶさ》は2003年5月9日に鹿児島宇宙空間観測所より打ち上げられ、途中通信途絶などのトラブルに見舞われながらも、小惑星イトカワのサンプル採取に成功。2010年6月13日、自らはオーストラリア上空で燃え尽きながらも、採取したサンプルを無事持ち帰ったその旅路は、大きな感動を呼びました。

2011年1月27日~31日、神戸市立青少年科学館で開催された「おかえり『はやぶさ』帰還カプセル特別展示 in KOBE」のチラシ。会場は撮影禁止だったため、「見た」という記憶はあるものの、残念ながらあやふやになりつつありますが……(^^;)

また大阪市立科学館では「はやぶさ地球帰還1周年記念」として、2011年5月15日~29日にプラネタリウム「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 帰還バージョン」が上映されました。これは泣けましたね。
ただこれと前後して《はやぶさ》にまつわる映画が立て続けに複数公開されましたが、映画の方はどうだろうな、という気がして観に行きませんでした。

東京・上野の国立科学博物館に展示されている《はやぶさ》実物大模型。2015年7月5日撮影。実はこの模型は映画『はやぶさ はるかなる帰還』の撮影用に製作されたものだそうです。

国立科学博物館では何と、《はやぶさ》が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子が展示されていました。

といってもごく微小なもので、このようにモニターに映し出されるわけですが……うまく撮影できませんでしたね(T_T)

人気の《はやぶさ》は各地のいろんなイベントにも展示されました。これは2015年8月10日、神奈川県平塚市のラスカ平塚で催された「宇宙展」に展示されていた、《はやぶさ》着陸のジオラマ。
《はやぶさ2》地球帰還までの総事業費は約289億円と見込まれているそうです。これが高いか安いか、いろんな意見があって一概には言えないと思います。私個人は、安くはないけど極めて有意義だと思っています。
ただ……2023年に民間人初の月旅行をぶち上げた某社長の払う費用って、これよりはるかに高額と推定されていますよね。単純比較はできないかも知れませんが、どっちが有意義かって言ったらやっぱり……。
月への飛行という同じ土俵で論じるなら、アポロ計画は10兆円以上の費用がかかったそうです。それこそ1960年代と現代とを単純比較しても無意味かもしれませんし、着陸と周回の違いもあれば、アポロは何度も打ち上げられ、しかもそのうち計6回、着陸に成功しているという大きな違いはありますが。
アポロ11号が人類史上初の月面着陸を果たしたのは1969年7月20日。それから50周年の今年、アポロ11号の船長を務めたニール・アームストロングにフォーカスした映画『ファースト・マン』が公開されました。

2月10日、いつも一緒に映画に行く旧友と観てきました……しかし勝手にかの『プロジェクトX』的なノリを予想していた私としては、ちょっと印象薄くなってしまいました。不覚ながら前半うとうとしてしまったし(爆)
ところであの時代は現場からの飛行士の通信を家族も受信して聞くことが出来たんですかね。アームストロングが船体が猛烈に回転するというアクシデントに見舞われた時、それを自宅で受信機?で聞いていた奥さんが、管制室に飛んできて責任者を問い詰めます。
「心配ない、我々は事態をコントロールしている」となだめようとする責任者に、奥さんが叫びます。
「あなたたちは手順や規定を守ってるだけでコントロールしているつもりになってる!」
……うちの部署に聞かせてやりたいわ。と思った、印象の強かったシーンの一つです。
クライマックスの月面着陸、着陸船のハッチが開いたその瞬間から、セリフはもちろん効果音もBGMも何もない、まったくの無音状態で描いたのは感動しました。それこそが月面、リアリティのある月世界でした。
さて。2019年に偉業を成し遂げた《はやぶさ2》は、2020年12月には地球に帰還予定だそうです。ただし、実は本体は地球には帰還せず(《はやぶさ》のように燃え尽きるわけでもなく)カプセルを分離した後、再び地球を離れていくのだとか。その後の次なる目標はまだ未定のようです。
《はやぶさ2》が地球近傍にまで帰ってきた時には、また盛り上がってほしいものですね。

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2019年2月22日。探査機《はやぶさ2》が午前7時29分、地球より約3億4千万キロメートル離れた小惑星リュウグウに着陸したと発表されました。
《はやぶさ2》は2014年12月に鹿児島県の種子島宇宙センターより打ち上げられ、2018年6月にはリュウグウ周辺に到着。直径約900メートルのリュウグウ表面は予想以上に岩石が多く、着陸場所の選定も非常に困難でしたが、直径わずか6メートルの場所を狙って見事に着陸を果たしました。
地球から3億キロも離れた小惑星に送り込み、着陸させるなどどれほど困難なことか想像もつきませんが、こちらの記事によると「日本からブラジルにある6センチメートルの的を狙うくらいの精度が必要」なのだとか。いやそれ、普通に考えると「絶対ムリ!」と言ってしまいそうです。
小惑星への着陸は2005年の初代《はやぶさ》から世界でも2例目、世界的な偉業です。

昔、イベントで購入した1/72スケールの《はやぶさ》デスクトップフィギュア。
初代《はやぶさ》は2003年5月9日に鹿児島宇宙空間観測所より打ち上げられ、途中通信途絶などのトラブルに見舞われながらも、小惑星イトカワのサンプル採取に成功。2010年6月13日、自らはオーストラリア上空で燃え尽きながらも、採取したサンプルを無事持ち帰ったその旅路は、大きな感動を呼びました。

2011年1月27日~31日、神戸市立青少年科学館で開催された「おかえり『はやぶさ』帰還カプセル特別展示 in KOBE」のチラシ。会場は撮影禁止だったため、「見た」という記憶はあるものの、残念ながらあやふやになりつつありますが……(^^;)

また大阪市立科学館では「はやぶさ地球帰還1周年記念」として、2011年5月15日~29日にプラネタリウム「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 帰還バージョン」が上映されました。これは泣けましたね。
ただこれと前後して《はやぶさ》にまつわる映画が立て続けに複数公開されましたが、映画の方はどうだろうな、という気がして観に行きませんでした。

東京・上野の国立科学博物館に展示されている《はやぶさ》実物大模型。2015年7月5日撮影。実はこの模型は映画『はやぶさ はるかなる帰還』の撮影用に製作されたものだそうです。

国立科学博物館では何と、《はやぶさ》が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子が展示されていました。

といってもごく微小なもので、このようにモニターに映し出されるわけですが……うまく撮影できませんでしたね(T_T)

人気の《はやぶさ》は各地のいろんなイベントにも展示されました。これは2015年8月10日、神奈川県平塚市のラスカ平塚で催された「宇宙展」に展示されていた、《はやぶさ》着陸のジオラマ。
《はやぶさ2》地球帰還までの総事業費は約289億円と見込まれているそうです。これが高いか安いか、いろんな意見があって一概には言えないと思います。私個人は、安くはないけど極めて有意義だと思っています。
ただ……2023年に民間人初の月旅行をぶち上げた某社長の払う費用って、これよりはるかに高額と推定されていますよね。単純比較はできないかも知れませんが、どっちが有意義かって言ったらやっぱり……。
月への飛行という同じ土俵で論じるなら、アポロ計画は10兆円以上の費用がかかったそうです。それこそ1960年代と現代とを単純比較しても無意味かもしれませんし、着陸と周回の違いもあれば、アポロは何度も打ち上げられ、しかもそのうち計6回、着陸に成功しているという大きな違いはありますが。
アポロ11号が人類史上初の月面着陸を果たしたのは1969年7月20日。それから50周年の今年、アポロ11号の船長を務めたニール・アームストロングにフォーカスした映画『ファースト・マン』が公開されました。

2月10日、いつも一緒に映画に行く旧友と観てきました……しかし勝手にかの『プロジェクトX』的なノリを予想していた私としては、ちょっと印象薄くなってしまいました。不覚ながら前半うとうとしてしまったし(爆)
ところであの時代は現場からの飛行士の通信を家族も受信して聞くことが出来たんですかね。アームストロングが船体が猛烈に回転するというアクシデントに見舞われた時、それを自宅で受信機?で聞いていた奥さんが、管制室に飛んできて責任者を問い詰めます。
「心配ない、我々は事態をコントロールしている」となだめようとする責任者に、奥さんが叫びます。
「あなたたちは手順や規定を守ってるだけでコントロールしているつもりになってる!」
……うちの部署に聞かせてやりたいわ。と思った、印象の強かったシーンの一つです。
クライマックスの月面着陸、着陸船のハッチが開いたその瞬間から、セリフはもちろん効果音もBGMも何もない、まったくの無音状態で描いたのは感動しました。それこそが月面、リアリティのある月世界でした。
さて。2019年に偉業を成し遂げた《はやぶさ2》は、2020年12月には地球に帰還予定だそうです。ただし、実は本体は地球には帰還せず(《はやぶさ》のように燃え尽きるわけでもなく)カプセルを分離した後、再び地球を離れていくのだとか。その後の次なる目標はまだ未定のようです。
《はやぶさ2》が地球近傍にまで帰ってきた時には、また盛り上がってほしいものですね。

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