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京都舞鶴防災フェスタ2019

へろんです。
2019年3月9日、ミリオタな気のある友人2人の主導で「京都舞鶴防災フェスタ2019」に行ってきました。
私自身はミリオタの気はないつもりですが、船が大好きなので、護衛艦などの一般公開を期待して誘いに乗りました(^^)

護衛艦3隻が勢ぞろい
護衛艦が3隻整列。左から、
DE-232《せんだい》、名前は「仙台」ではなくて川内川(せんだいがわ)に由来します。
DD-130《まつゆき》、艦名は旧日本海軍にもあった名前を継いだものが多いですが、これは初の名前だそうです。
DD-151《あさぎり》。この3隻の中ではいちばん大きいようです。

護衛艦《せんだい》一般公開パンフ
さっそく《せんだい》一般公開に並びます。乗艦時に配られたパンフ。


対潜ミサイル74式「アスロック」ランチャ
対潜ミサイル74式「アスロック」ランチャ。
三菱重工業でライセンス生産したものを74式と呼ぶようです。ゴジラ映画の中で海中のゴジラに向けて発射されたこともあるのだとか(^^)

対艦ミサイル「ハープーン」発射装置
対艦ミサイル「ハープーン」の発射装置。
軍艦のスタイルって第二次大戦中の戦艦や『宇宙戦艦ヤマト』みたいに、でかい砲身を持った主砲や副砲が前後に並んだ姿を想像しますが、現代の兵装は多様なものがコンパクトに詰め込まれている感じですね。

ミサイル艇《はやぶさ》見学の列
ミサイル艇 PG-824《はやぶさ》では見学に長蛇の列が出来ていましたが、実は主砲(とは言わないのかな? 62口径76mm速射砲、だそうです)の前で……

62口径76mm速射砲の砲弾
乗員さんが持つ砲弾。一組ずつこの砲弾を手にして、記念撮影して下さってました。私らも調子に乗ってオッサン三人で並んで撮ってもらいました。友人二人が真ん中で砲弾を抱えて、私は端で手を添えただけでしたが(^^;)

護衛艦《みょうこう》のカレーブース
各護衛艦自慢のカレーや名物海軍カレーがずらりと並んでおり、その中から各自選んで昼食としました。私が選んだのは護衛艦《みょうこう》のカレー。友人が買った別のカレーとお互い一口ずつ味見してみると、意外と味が違いました。それぞれ独自色があるんですね。

警備犬の訓練展示
警備犬の「訓練展示」。犬種はジャーマン・シェパード。海上自衛隊ではいわゆる軍用犬を「警備犬」と呼称しているそうです。

《ひゅうが》に着艦するヘリ
居並ぶ艦艇の中でも最大のDDH-181《ひゅうが》。ヘリコプター搭載護衛艦だけあって、何度かヘリコプターの離着艦が行われていました。

迷彩塗装の自衛隊ヘリ
実は飛行機の中でもなぜかヘリコプターがいちばん好き♪
最初に飛んできたのは迷彩塗装の自衛隊のヘリですね。

海上保安庁のヘリ
海上保安庁のヘリは海難救助訓練?の紹介を行っているようでした。

京都府警のヘリ
続いて飛来したのは京都府警のヘリ。

《ひゅうが》搭載ヘリ
海自のヘリはおそらく《ひゅうが》搭載機ではないかと思われます。

京都市消防庁のヘリ「あたご」
さらに京都市消防庁の赤いヘリも。名前は「あたご」。それなら《ひゅうが》の向こうに停泊していた護衛艦《あたご》に着艦したらいいのに、などと思ったり。

護衛艦《あたご》一般公開パンフ
《あたご》一般公開のパンフ。
こうしてみると一般公開で配られるパンフって各艦で結構違うんですね。

タグボートより。逆光で見えません!
友人がタグボート航海体験に乗りたいってんで、他にも見たのがあったのに、海上から浮かぶ姿が見られるからって誘われて、整理券配布に1時間以上並んだんですがね……。いざ乗ってみると、タグボートの上に寒い中鈴なりで……しかも完全に逆光でした(--;)

《ひゅうが》一般公開の列
あらためてDDH-181《ひゅうが》の艦内公開の列に並びます。

ヘリコプター搭載護衛艦《ひゅうが》一般公開パンフ
2007年進水、全長197メートル。ちなみに最初に乗艦した《せんだい》は109メートル。倍近い違いがあるのか……(@o@)
《ひゅうが》は女性自衛官が乗員として初めて配備された護衛艦としても知られるそうです。

ヘリコプター搭載護衛艦《ひゅうが》
艦首から艦尾まで通じた全通甲板、さらにこうして前から見ても「空母」っぽいよなあ、と思いますが……ヘリの運用のみで固定翼機の運用は考えられていないこと、国会で空母は保持しないということになっている等々の「オトナの事情」で、あくまでも「ヘリコプター搭載護衛艦」なのだとか。
ちなみに艦名の「ひゅうが」は現在の宮崎県付近の旧国名に由来しますが、旧日本海軍の戦艦《日向》は後ろに飛行甲板を持つ航空戦艦に改装されています。やっぱ空母(っぽい)ことを意識してるんでは……。

《ひゅうが》の広い格納庫
乗艦して最初に、艦内のひろびろとした格納庫に案内されます。天井が開いた空間でしばらく待っていると……

見学者を満載した《ひゅうが》エレベーター
「ハイ、お待たせしました!」と艦載機用エレベーターがせりあがっていきます!(この写真は帰りに別のエレベーターで下降していくところ)

エレベーター下降時に手旗信号で見送って下さる乗組員さん
帰りにエレベーターが下降していく時、乗組員さんが手旗信号で見送って下さいました。感激~(T▽T)

《ひゅうが》甲板にあった謎のキャラのパネル
帰りのエレベーターのすぐ横に謎のキャラ??のパネルが。
友人の一人がミリオタのみならずそっちの方も詳しいようで、「艦コレ」?というゲームか何かのキャラだそうです。抱えている二連主砲(重くないのか!?)からすると、戦艦《日向》の擬人化? でも左手に持ってる甲板みたいのは「81」という数字からして護衛艦《ひゅうが》のそれっぽいし……

何にしても平和やなあ、としみじみ…… (´▽`)
いや、本心から平和がいちばんです。《ひゅうが》は2011年の東日本大震災でも人道支援に活躍していますし、こうした活動には頭が下がりますね。

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高知県室戸市・ドルフィンセンターと廃校水族館

へろんです。
8回にわたって書いてきました高知旅行編も、今回9回目で最後になります。
室戸ドルフィンセンターは室戸岬の西側にあり、以前書いた道の駅キラメッセ室戸の「鯨館」の後に立ち寄りました。

室戸ドルフィンセンター
小さなお子さんがイルカとのキャッチボール?を楽しんでいました、

室戸ドルフィンセンター
ドルフィンタッチを体験。ゴムのような不思議な感触でした。

室戸ドルフィンセンター
間近でジャンプ!

室戸ドルフィンセンター
限られたプールでもこの高さはすごいです。

室戸ドルフィンセンターの看板ネコ「とろ」ちゃん
イルカプールのすぐそばにいた猫、名前は「とろちゃん」だそうです。
丸っとした足先がカワイイ♪

室戸ドルフィンセンターの「カメ吉」
こちらのアカウミガメの名前は「カメ吉」。餌やりもできます。

室戸ドルフィンセンターの看板ネコ「とろ」ちゃん
土産物など選んでレジに向かうと……クッションか何かかと思ったら、よく見ると何ととろちゃんが!!
このとろちゃんもなかなかの見どころです。もしかしたらここの影のヌシかも……

と思ってたら、後から調べてみると新聞記事にもなるぐらい有名な「看板ネコ」でした!

さて室戸岬をぐるっと回り、アクアファームやジオパークセンターを見て北上します。
最後、寄るかどうかちょっと迷ったのですが、せっかくだから、と結局立ち寄ったのが「むろと廃校水族館」

むろと廃校水族館入り口

旧室戸市立椎名小学校は児童減少で2001年に閉校、2005年に廃校となりましたが、地域活性化を目指す室戸市が水族館への再利用を決定し、約5億円をかけて整備、2018年4月26日に水族館として開館したそうです。

むろと廃校水族館

当初の予想を上回る人気となり、7月には入館者3万人を達成、8月には初年度目標の4万人を突破。半年後には10万人を超えたのだとか。

むろと廃校水族館の円柱水槽
50種、1000匹以上の魚介類が展示されており、地元の漁師さんが獲ったり、職員さんが釣ったりしたものがほとんどだそうです。
いくつもの水槽が並んでいましたが、特に目立つのが大きな円柱形の水槽。

むろと廃校水族館のウミガメとコバンザメ
ウミガメもゆったりと泳いでいます。その背中にはコバンザメが!

むろと廃校水族館のホウボウ
ホウボウ。胸鰭の緑色が好きで水族館で見かけると狙うのですが、なかなかいいタイミングで撮れません。

むろと廃校水族館の「教室」
廃校だけあって、学校の設備も活かされています。

むろと廃校水族館の“跳び箱水槽”
跳び箱の中にまで水槽が設置されています。跳び箱は近隣の廃校になった中学校の体育館から、中の金魚はやはり廃校になった旧三高小学校の池から「転入」してきたのだそうです。

むろと廃校水族館のタカラガイ「生体展示」
タカラガイも生きた状態で「生体展示」されています。

むろと廃校水族館のゴンズイ玉
ゴンズイ玉は水族館でもよく見ますが……

むろと廃校水族館の“ウツボ”玉!?
ウツボ玉!? いろんな色柄のウツボが一緒にいるときれいですね。他の水族館ではなぜ玉にならないのか考えてみると、一般的には岩などが水槽の底にあって、その陰からウツボが顔を出している展示が多いように思います。こちらの展示は水槽の底に砂や砂利や岩などが少な目のものが多いような気がしました。

むろと廃校水族館のイセエビ
イセエビの色が他の水族館に比べてずいぶん良いように感じました。もしかして明るいせいですかね? だとすると、他より明るいことでイセエビ自身に影響がなければ良いのですが。

むろと廃校水族館のユメカサゴ
ユメカサゴ。
アクアファームでも見かけた、別名「ノドグロ」とも呼ばれる魚。室戸沖の水深300メートルにある海洋深層水取水口から吸い上げられて捕まったのだそうです。

むろと廃校水族館の手洗い場を泳ぐ金魚
手洗い場の中にまで金魚が泳いでいました。

むろと廃校水族館に展示されるウミガメ剥製
ウミガメの剥製。
かつてはお土産やお祝いの品として贈られることも多かったそうで、そういえば、うちなんぞと違って金持ちだった親戚の家の壁にあった記憶があります。その親戚もずっと昔に亡くなり、今となってはその剥製もどこへ行ったのやら、と思い出されます。せめて学術的価値が損なわれないように誰かの手元で保管されていればいいんですけどね。
現在は厳しい規制がかけられていますので、研究機関や博物館への譲渡が相次いでいるそうです。

むろと廃校水族館に展示されるいろいろな剥製
いろんな動物の剥製。
室戸は昔から漁業が栄えていただけあって、海外での漁で捕獲したり、お土産として購入した剥製がよくあるそうです。生きたペンギンを飼っていたという話もよく聞くのだとか……!!
こちらの剥製は室戸市内の廃校にあったもので、個人宅にはカンガルーやコアラ、トラまであるのだとか……!!(@O@)

むろと廃校水族館のムツエラエイ
ムツエラエイ。
SFに出てきそうな飛行艇か何かを思い出してしまうスタイルですね。
2015年2月17日に三津漁港の定置網で捕獲されたものだそうです。有名なダイオウイカやリュウグウノツカイなどよりも遥かに珍しく、捕獲当時は日本で6例目だったそうです。

むろと廃校水族館のプール水槽
目玉の一つ、25メートルプールを水槽にしてしまっています。

むろと廃校水族館のプール水槽を泳ぐシュモクザメ
大きなカメや、シュモクザメまで泳いでいました。ただ水面がゆらゆらして、きれいに撮るのが難しかったですね。

廃校水族館は紹介記事などを見ると、何となく軽い雰囲気のような気がしてどうしようかと思ったのですが、行ってみると意外としっかりした水族館で、展示も充実していました。

この高知旅行で回ったのは、動物園2ヶ所、水族館3ヶ所(ドルフィンも含む)、博物館4ヶ所、御朱印は3ヶ所と、趣味全開の3日間でした。これほどいろんな施設があり、しかもいくつかは無料というのもありがたいですね。
3日間の走行距離、780キロ。それでもまだ見逃したポイントがありますし、妻はできればもう一日ぐらい泊まりたかったと言ってます。いずれまた再訪したいものですね。


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映画『宇宙戦艦ヤマト2202 第七章 新星篇』感想

へろんです。
2019年3月2日、よく映画を一緒に観に行く旧友と『宇宙戦艦ヤマト2202 第七章 新星篇』を観てきました。

「宇宙戦艦ヤマト2202 第七章」ポスター

まだ公開中ではありますが、さすがにこれはラストに触れずしてあまり大したことは書けません。今回はネタバレ全開になりますので、ご了承いただける方のみ、下の「続きを読む」から、または以下の文章にお進み頂きますよう、お願いいたします。

続きを読む

24時間働けますか・・・!?

へろんです。
この土日の間に一つ記事をアップしようとしていたのですが、これまで使っていなかったブログの機能を使おうとして、どうしてもうまくいかず、結局ヘルプに問い合わせることになってしまいました(T_T)
というわけで今日は別の話題を……



タイトルの「24時間働けますか」ってのは1989年頃に流行語となった、某栄養ドリンクのCMで流れたフレーズ「24時間戦えますか」をもじったものですが、現実問題として、24時間働ける人なんて昔も今もいません。
ところが24時間営業している店というのは存在しています。

ここしばらくで気になったニュースの一つが、コンビニの営業時間の問題。今世論の流れとしては、すべて24時間営業する必要はないという方向が強いと思います。確かに深夜でも利用客はあるでしょうが、すべてを24時間営業にする必要はないと思われます。
ところがコンビニ本部は頑なに営業短縮を拒否。ようやくごく一部の店舗で営業短縮の「実験」をすることにしたそうですが、まだまだ紆余曲折がありそうです。

本部の主張としては、夜中でも売り上げがあってプラスなのだから、と言ってますが……しかし報道されたところでは、100円でも売り上げがあれば本部としてはプラス、現場が負担する光熱費や人件費は一切考慮されていないという……100円売り上げるためにそれ以上の費用がかかるならそれはアカンやろう、と常識的には思われるのですが、そこが通らないというのは構造的な問題と考えざるを得ません。

しかし考えてみると、営業時間の問題はコンビニに限ったことではないと思われます。
私の友人が勤めている家電量販店は、いつの頃からか元旦も営業しています。それはやりすぎやろう、と何度か言ったことがありますが、「子供がお年玉を握りしめてやってくるので閉められない」と言っていました。
また1月2日に友人と大阪市内に出かけてみると、「どこもかしこも店が開いてて、普段とまったくかわらんなあ」と呆れたこともありました。
私が小さい頃は、正月の間はほとんどの店が閉まっていました。だからこそ、各家庭はおせち料理を作っておいて、それを正月の間皆で食べていました。ところが今や1月1日製造の食べ物が店先に溢れています。

正月に限らず、大手百貨店でさえ、昔は週一回の定休日がありました。近所のスーパーは大体8時か9時には閉店していました。それで特に重大な問題はなかったのではないでしょうか。
ところが今や百貨店に定休日はなく、スーパーは24時まで営業しています。それが「当たり前」になって、社会の他の部分がその「当たり前」に寄りかかって甘えすぎているような気もします。
いや、そうは言っても俺は夜遅くに働いてるんだ、という方も大勢いることは承知していますが、すべての店舗をあけておく必要もないと思われます。コンビニの時短「実験」は7時から11時、と画一的にやるらしいですが、店によって客層やその利用時間は大きく異なるのですから、もっと柔軟な、臨機応変な形を考えてもらいたいものです。

コンビニの営業時間問題で我々一般市民ができることは何かないだろうか、と考えているのですが、なかなか難しいですね。不買運動のようなものを訴える輩もいますが、それだと困るのは現場の店舗ですし。せめて昼間に買ってあげて、よほどのことがない限り夜中には利用しない、ことぐらいでしょうか……?

高知県・鯨館、アクアファーム、ジオパークセンター

へろんです。
高知旅行3日目、今回は比較的知名度が低いと思われる室戸の博物館施設、3ヶ所を一気に行きます。

道の駅キラメッセ室戸の「鯨館」
まずは室戸岬の西側、道の駅キラメッセ室戸にある「鯨館」

「鯨館」入館券
入館券にも見られる、クジラのシルエットを描いたイラストが随所に使われていて素敵です。

「鯨館」中央のメイン展示
入ってすぐ、館内中央には勢子舟(古式捕鯨に用いられた手漕ぎの舟)とクジラの模型が。
このメイン展示を見て、和歌山県の太地町立くじらの博物館を思い出しました。

太地町立くじらの博物館の展示
太地町立くじらの博物館の展示。2014年1月3日撮影。
決して似てるのが悪いというわけではないですよ。同じテーマの博物館で展示が似てくるのは、ごく自然なことです。ちなみに捕鯨自身も室戸と太地で深いつながりがあるそうです。
和歌山の博物館では、クジラも勢子舟も宙に浮いており、実際の位置関係も近いですよね。
室戸では勢子舟は下にいて、クジラが宙を飛んでいますが、これにはちゃんと理由があります。

「鯨館」入館時に渡されるヘッドセット
入館した時に渡されたヘッドセット。勢子舟に乗ってこれを装着すれば、360°パノラマオーシャンビューのVR(仮想現実)を見ることが出来ます。

VR(仮想現実)イメージ画像
その画像は当然写真に撮ることはできませんので、パンフレットに掲載されているイメージ画像です。
船上に乗った視点から、下を向けば海中の光景まで見ることができ、これは面白かったです。実は勢子舟に乗らずとも、どこでもこれを装着すれば見れるのですが、人の行き来する通路などでこれを装着してうろうろすると危険ですので、勢子舟に乗って装着する、と決められているようですね。

もう一つ見所??とされているのが、何やらアプリをダウンロードして展望デッキで写真を撮ると、合成写真が撮れるらしい。

「鯨館」でできる合成写真のイメージ画像
これもパンフレットに掲載されている写真。
上の勢子舟はいかにも「絵」なので何ですが、クジラは上手く撮れるのなら良いかもしれませんね。でもスマホの操作がまだまだ分からんですので、今回は挑戦しませんでしたが(^^;)

クジラ一千頭の位牌
室戸市の中道寺に祀られる「クジラ一千頭の位牌」
正徳年間のある夜、クジラの化身であるという娘が寺を訪れ、自分は捕獲される運命にあるので来世で浮かばれるよう祈ってほしい、と嘆願したそうです。この大位牌は1837年(天保8年)、クジラ捕獲数が千頭に達したのを機に祀られたものそうです。事前に中道寺にお願いすれば位牌を拝見できる、とのこと。いつかお参りしてみたいものです。

アクアファームに掲げられたC.W.ニコルの言葉
かのC.W.ニコルが名誉館長を務めているそうです(このパネルは後述のアクアファームのもの)。
この鯨館は2017年にリニューアルオープンしたそうで、そのため今時のデジタル展示に力を入れいているようですね。

室戸岬で見られるタービダイト
海岸沿いでは、黒っぽい縞々の岩をところどころで見かけました。タービダイト(turbidite;砂岩泥岩互層)と呼ばれる、深海底で重い砂と軽い泥が交互に堆積してできあがったものだそうです。
この黒い岩というのも、和歌山の南端付近ととてもよく似てるんですよね。

続いて、室戸岬の西側にある室戸海洋深層水アクアファーム。ちょっと地味な感じで一度通り過ぎてしまい、引き返して入ったのですが(^^;)

室戸海洋深層水アクアファーム
海洋深層水の研究と事業化を目指して、2000年4月に設立。室戸岬沖から海洋深層水を取水している施設で、パネル展示やビデオ、取水管のジオラマなどが展示されています。
室戸岬沖は急激に深くなっていることから海洋深層水を採取しやすいとされ、水深374メートルの深海から1日に4000トンもの海洋深層水を取水しているそうです。その取水過程で深海の生物を吸い込んできてしまうこともあるようで、そうして採取されたらしい生物が展示されていました。

アクアファームのユメカサゴ
ユメカサゴ
水深100~500メートルに棲む深海魚。胸鰭が何だか手のように見えます。じっと動かない魚ですが、もしかするとこの“手”を使って海底を歩いているのかもしれませんね。

アクアファームのユメカサゴ
別名「ノドグロ」と呼ばれますが、いわゆるノドグロ(アカムツ)とは別種。しかしこのユメカサゴも食べると美味しい、のだそうです。

アクアファームのコツノガニ
コツノガニ
水深200~820メートルに棲む小型のカニ。「タカアシガニを小型化したような姿」と説明されていました。

ミニ水族館入り口……ではありません
吊るされた札に「海洋深層水 ミニ水族館」とあったので開けようとしましたが、開きませんでした。すると係員さんが飛んできて「そっちには何もありませんよ」。どうやら今見ていたユメカサゴなどの水槽が「ミニ水族館」だったようです。

アクアファームで展示されている海洋深層水関連商品
海洋深層水関連商品もいっぱい展示されていました。

  
そして3つ目、アクアファームから北へ数キロのところにある室戸世界ジオパークセンター

室戸世界ジオパークセンター


日本ジオパーク再認定の横断幕
2018年9月に日本ジオパーク再認定審査で「再認定」、2019年には世界認定の審査があるそうです。「再認定」というと一度ダメだったのが返り咲いた、という意味かと思ったのですが、どうやら前回に引き続きOKだった、という意味のようです。

室戸で確認されている迷蝶の標本
個人的には蝶が好きなので、これがいちばん興味をひかれた展示だったりします。
室戸は日本でも有数の迷蝶(本来はその土地にいない蝶が、台風や偏西風に乗って飛来するもの)が多い場所とされているそうで、沖縄以南に生息する蝶がこうして採集されることがあります。

室戸世界ジオパークセンターのプレートテクトニクス解説
ジオパークだけあって、プレートテクトニクスの解説なども充実していましたが、さすがにゆっくり読む時間と余力がありませんでした。
プレートテクトニクスは私のもっとも敬愛するSF作家、小松左京先生の『日本沈没』で重要なキーワードになっています。

高知コア研究所の説明
2005年(平成17年)10月に設立された高知コア研究所の解説。
「コア」とは地中や海底から採取された地層サンプルで、西太平洋とインド洋から採取された深海掘削コア試料はここで保管されているそうです。アメリカのテキサスM&A大学、ドイツのブレーメン大学と並ぶ「世界3大コア保管施設」の一つ。
こんな重要施設があったとは知りませんでした。もしも『日本沈没』現代版が描かれるとしたら、この施設も絶対登場するのでは。

室戸世界ジオパークセンターで食べた青のりアイス
休憩に売店で買って食べた「高知県室戸名産・青のりの香るアイス」。海苔とアイスって合うのかと思いましたが、塩味が程よく、予想以上に美味しかったです。

高知旅行最終日ということで、室戸の施設を一気に回ったため(実はこの3ヶ所だけでなく、もう2ヶ所まわってます。次回にでもアップ予定)ほんとに急ぎ足でしたが、それぞれ小さいながらも頑張っておられる施設で、入って良かったです。願わくばもっと賑わって、充実していってほしいですね。


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Author:へろん
へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

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