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京都市中京区・本䏻寺(本能寺)

京都市役所の近く、寺町商店街に面した本能寺はあの「本能寺の変」があったことで、日本のお寺の中でもおそらくトップクラスの知名度ではないでしょうか。特に今年、2020年はNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(見てないけど…… ^^;)で相当盛り上がっていたのではないかと思います。
ところでこの『麒麟がくる』、コロナ禍で放送休止になった間の特番タイトルが『麒麟がくるまでお待ちください』だったのはなかなか良いセンスでしたね(^^)

タイトルのようにこちらでは「本䏻寺」という文字を使っていますが、これは戦乱や災難によって5度の焼失、7度の再建を繰り返してきたため、「ヒ(火)」が去るように、と「能」の右側の二つの「ヒ」を「去」に替えた文字を使用しているのだそうです。

本能寺表門
本能寺はかれこれ二十年ほど昔に行ったことがあるのですが、2020年1月12日に友人と京都に出かけた際、私が御朱印巡りをしているのを知っていて、その友人の提案でお参りすることになりました。

本能寺本堂
織田信長の墓や、本能寺の変の前夜に突然鳴き出して異変を知らせたという「三足の蛙」を模した香炉が展示される宝物館など、いろいろと見所があるのですが、この後行くところがあって本堂にお参りしただけで、滞在時間はごくわずか(T▽T)

本能寺寺務所
御朱印を頂きに寺務所へ向かいます。若い女性の方が多いなあ、と思っていると、寺務所入り口の左右にイケメンキャラのパネルが。何かのゲームとかですかね?

寺務所近くに貼られてあった墨絵
寺務所近くに掲げられていた、こちらはシブい御姿。その場におられた関係者の方に許可を頂いて撮影させて頂きました。

本能寺の日蓮聖人像
表門そばの日蓮聖人像。

本能寺御朱印

頂いた御朱印。左下の「本能寺」が、「能」のつくりが「去」になってますね。

      *      *      *

さて。
本能寺といえば、初めに書きましたように「本能寺の変」。
これに関連して話題になったのが、兵庫県福知山市が作成した「謀反に関するお知らせ」ハガキ(!)。

「謀反に関するお知らせ」ハガキ

明智光秀が謀反を告げるのが、銀行やお役所などの「大切なお知らせ」ハガキのパロディになってます。
表には「必ずご開封の上、内容をご確認ください」と書いてあるのですが、裏返すと「開封されますと謀反に同意したと見なされますのでご注意ください」……うう、同意しないと内容を確認できないなんて……(T▽T)

で、開封しますと「平素は当家への格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」「記載されている内容をご確認いただき、謀反へのご準備ならびにお心構えをお済ましの上、当日のご参戦をお願いいたします」とあり、準備するものとして武器や防具の他に松明や軽食まで挙げている芸の細かさ。

「謀反に関するお知らせ」ハガキ

さらに注意として「怪我、討ち死にされた場合について、当家では責任を負いかねます」とか「長期政権を保証するものではございません」とか……極めつけは「謀反コード」!
いや、これは笑えました。
このハガキは2020年5月に福知山市と福知山光秀プロジェクト推進協議会が実施したオンライン投票「本能寺の変・原因説50総選挙」に投票した人の中から抽選で送られました。その後、福知山市へのふるさと納税の返礼品にもなり、私はこちらで入手しました(^^;)
こういうパロディ、遊び心はこれからももっと生み出されていってほしいものです。

ところでその「本能寺の変・原因説50総選挙」ですが、こちらの記事によると、怨恨や野望ではなく、信長の非道を許せず正義のために討ったとする「暴君討伐説」が1位になったそうです。個人的には何らかの陰謀が背後にあったのでは、という気がしますが、大河ドラマの中でも珍しく見ていた『軍師官兵衛』などを見ますと、「暴君討伐説」もありそうな気もしますね。
タイムマシンでもない限りおそらく真相は分からないでしょうが、それだけにいつまでも人を惹きつける題材であり続けそうです。


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祝・《はやぶさ2》地球帰還

へろんです。
2020年12月6日、小惑星探査機《はやぶさ2》から分離されたカプセルが午前4時47分頃(日本時間)にオーストラリアの砂漠で確認されました。
報道によれば、《はやぶさ2》は5日午後2時半に高度22万キロでカプセルを分離。午前2時28分頃にカプセルは大気圏に突入し、オーストラリア上空では火球が観測されたそうです。
何かと暗い世の中で久々の明るいニュースです。

《はやぶさ2》模型
《はやぶさ2》模型。岐阜かがみがはら航空宇宙博物館、2019年5月2日撮影。

《はやぶさ2》は2014年12月3日、H-IIAロケット26号機に搭載され、種子島宇宙センターより打ち上げられました。

H-ⅡA 204型ロケット1/10スケール模型
H-ⅡA 204型ロケット1/10スケール模型。岐阜市科学館、2019年6月30日撮影。

2018年6月には小惑星リュウグウ近傍に到着し、2019年2月22日に第1回目の着陸成功。各種活動の後、2019年11月にリュウグウから離脱しました。
そして2020年12月、6年ぶりに地球へと帰ってきたのです。

ところで行きは3年半もかかって帰りは1年って? って思いますよね。
理由としては、

①地球とリュウグウの位置関係(ともに公転しているので、互いの位置と距離は変わっていく)
②最初の1年は太陽の周りをぐるっと回っていったん地球に近づき、地球の引力を利用して加速するスイングバイに費やした(燃料が大幅に節約できる)
③リュウグウ接近には同じスピードに減速調整するのに時間がかかるが、地球にはカプセル分離だけなのでそこまで厳密な調整は必要ない

といったことが挙げられるそうです。

      *      *      *

2010年6月に地球に帰還、探査機ごと大気圏に突入して燃え尽きた初代《はやぶさ》の時に比べて、どうでしょう? 最近はTVをほとんど観なくなってしまっていますので定かではないですが、あの時と同じように盛り上がってほしいものです。

《はやぶさ2》は初代《はやぶさ》に比べれば比較的順調な行程でしたが、初代《はやぶさ》の場合はトラブル続きで行方不明にまでなってしまったにも関わらず、それを乗り越えてミッションを成功させたところ、何となく日本人の「判官びいき」(ちょっと用法が違う?)的な部分で盛り上がったのかも知れません。
また初代《はやぶさ》は大気圏で燃え尽きましたが、《はやぶさ2》はカプセル分離後、11年かけて小惑星1998KY26へと次のミッションへのスタートを切っています。初代《はやぶさ》だけで盛り上がるのであれば、なんかこう自己犠牲を美談と捉えてしまう日本人の悪癖に通じるような気もします。
どうも日本人は苦労するやつほどエライ、みたいな感じがあって、トラブルなく進んでしまうと軽んじてしまう傾向があるような気がします。

初代《はやぶさ》(と携わった人々)は確かに偉い。素晴らしい。
「はじめて」の記録、実績を打ち立てたものに対しては、どれほどの称賛が送られても多過ぎるということはない。
初代《はやぶさ》が偉いのは、むろんトラブルがあったからでも燃え尽きたからでもない。
初代《はやぶさ》の成果があったからこそ《はやぶさ2》の成功があったわけで、初代《はやぶさ》最大の偉業は《はやぶさ2》を成功へと導いたことでしょう。
そして大きなトラブルなく《はやぶさ2》が無事帰還したことについても、同じだけの称賛が送られるべきでしょう。

初代《はやぶさ》で有名なエピソードの一つ、2010年6月13日に地球への大気圏再突入をする直前、最後のミッションとして地球を撮影しています。数枚撮影されたうち、地球が写っていたのは最後の1枚だけ。しかも写真の下部が欠けており、それは写真を送信中に大気圏突入で通信途絶となったためでした。

《はやぶさ》最後の写真のクリアフォルダ
《はやぶさ》最後の写真のクリアフォルダ。

こういうエピソードはやはりマスメディアの取り上げ方が大きいでしょうね。こういうエピソードも交えつつ、《はやぶさ2》無事帰還を称賛し、盛り上がっていってほしいものです。


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