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おみくじの話。

2021年の正月はコロナ禍もあり、初詣もいつも通りとはいかない状況でしたが、皆様いかがでしたでしょうか。
神社仏閣ではおみくじを引かれる方も多いと思います。私は以前は初詣で行った時に引いて、良い結果だったら 「よし、今年の運はこれで確定」 と都合良く解釈して、その後は引きませんでした。しかし近年よくお詣りさせて頂くようになってから、御朱印だけでなくその他の授与品も気になるようになってきました。

動物モチーフのおみくじいろいろ
特に、もともとバードウオッチングや動物園が好きなため、こうした鳥や動物がモチーフのおみくじをよく頂くようになっています。

2020年末はコロナ下にあって初詣の混雑分散のため、年が開ける前でも初詣として有効、ということが言われるようになっていました。
それに乗ったわけではないのですが、年末に所用で出かけた際、その近くの神社にお詣りし、動物モチーフのおみくじがあったので頂いてきました。

運勢は「大吉」。やっぱりうれしいものです。

そして2021年正月。さすがに三が日は避けて、4日に近所の神社に行ってみました。こちらの神社、それほど有名ではないのですが、三が日はこの世情にあっても結構な行列が出来ていたものの、4日ともなると空いていました。
お詣りを済ませて、おみくじを見ます。
例年はあるであろう、おみくじの筒はありませんでした。おそらくは不特定多数の人が触るので、感染対策で避けたのでしょう。代わりに、手を差し込んでおみくじをつまみあげる形になっていました。
本来の初詣ということで、引いてみます。

おお、「大吉」! 2回連続ということで、今年は期待できそうです。

……ん? この文面、どこかで見たような気も……

帰宅して、持ち帰ったおみくじをしげしげとながめます。そして年末に引いたおみくじを取り出してみると……

30キロ離れた別の神社で別々の日に引いたおみくじ
2020年12月30日に引いた動物モチーフのおみくじ(右)と、2021年1月4日に引いたおみくじ(左)が……まったく同じ文章!! デザインや改行位置は違いますが、内容は一語一句同じ!!
ちなみにこの2つの神社は、直線距離で30キロ以上離れています。
いや、これはびっくりした……(@o@)

おみくじを制作している会社というのもあって、トップの会社は7割ぐらいのシェアを持っているそうなので、ありうることなんでしょうが、こうなる確率はかなり低いと思われます。
よっぽどこの内容に縁があるというか、当たってるということなんですかね(^^;)


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東京都品川区・蛇窪神社

2020年2月4日。
その前年、2019年5月より本格的に始めた転職活動もすでに10ヶ月目。書類選考で何十社も落ちまくり、やっと書類選考を通過した数少ないうちの一社の面接が、東京でありました。
面接は午前中で終了し、今回お世話になっている転職エージェントの方にも電話報告して、あとはすぐに帰っても良かったのですが、せっかく東京まで来たのだから、と気分転換もかねて途中の何ヶ所かに寄り道することにしました。
そうしてお詣りさせて頂いた一つが、この蛇窪神社です。

もともとの名称は「天祖神社」で「蛇窪神社」は別称でしたが、2019年(令和元年)、「蛇窪神社」を通称表記に格上げされたそうです。

蛇窪神社大鳥居
大正時代初期に檜の大鳥居が建立され、1945年(昭和20年)の大空襲で本殿や樹々も焼失する中、大鳥居のみが戦禍を免れたそうです。1974年(昭和49年)には銅で修復されましたが、2018年(平成30年)に安全性を考慮して惜しまれつつも解体。現在の新檜の大鳥居は、蛇窪神社鎮座七百年記念事業の一環として、2019年(令和元年)に建立されたものだそうです。

蛇窪神社手水舎(2020年2月)
2月はまだ新型コロナの影響が深刻化する前で、手水舎も普通に使えました。

蛇窪神社拝殿

1322年(元享2年)、武蔵国一帯が大旱魃に見舞われた際、龍神社に雨乞いの祈願を行ったところ大雨が降り注ぎ、危機を免れたことから、蛇窪の地に神社を勧請したのだそうです。

蛇窪神社弁天社
七福神のうちの弁財天をお祀りする、弁天社の祠。白蛇様と龍神様もお祀りしており、「巳が辰」(身が立つ)とかけて立身出世など仕事運のご神徳があるとのこと。「立身出世」の幟がひるがえっています。仕事運ということで転職の成功をお祈りさせていただきました。

撫で白蛇様
「撫で白蛇」様。2016年に奉納されたそうです。

撫で白蛇様
可愛らしいお顔でらっしゃいます。左の大きな方が雌なのだとか。蛇はどうだったか分かりませんが、一般に生物界ではメスの方が大きい例が多いですよね。

荏原七福神の絵馬
荏原七福神の絵馬。「荏原という地名を盛り上げていきたい」との思いから、実は1991年と比較的最近始められたそうです。

荏原七福神の絵馬
もう一種類、今どきのキャラで描かれた荏原七福神の絵馬が。2015年に行われた「荏原七福神キャラクターコンテスト」で誕生したキャラだそうです。

蛇窪神社大鳥居建立記念御朱印
頂いた御朱印。2019年の大鳥居建立記念で、2020年6月30日までの授与とのこと。

蛇窪神社御朱印
節分祭御朱印。そういえば節分の季節だったことを思い出しました。

街の街灯も白蛇
この辺りの街の街灯も白蛇様なんですね(^^)

さて夕方までに新幹線で帰阪し、ふと携帯を見ると、新幹線乗車中に着信が。昼にも話した転職エージェントの方からです。
……これまでの経験上、多少なりとも見込みがある場合は結果が出るまで結構時間がかかるけど、ダメな場合はダメ、と早く結果がもたらされることが多い。
まさか……でもいくらなんでも当日に結果が来るなんてことは……
きっと、何かの確認とかそんな程度の電話に違いない……

緊張しながら折り返しの電話をかけますと……

ええっ、合格!? こんなに早く!?

あれよあれよという間に2月中に二次面接を受け、無事転職が決まったのでした。
それから以降はコロナ禍もあって紆余曲折ありましたが、仕事も生活も世の中もやっと落ち着き始めた7月。
お礼詣りで、もう一度蛇窪神社にやってきました。

蛇窪神社手水舎(2020年7月)
この時はすでにコロナ対策で手水舎に水はなく、消毒液が設置されていました。

蛇窪神社御朱印(2020年7月)
やはりというか、御朱印も書き置き対応。

蛇窪神社夏詣御朱印
7月1日から15日までの夏詣御朱印を頂きました。

社殿にはお詣りできたものの、御鎮座七百年記念事業の一環として4月より弁天社改修工事が始まっており、弁天社と撫で白蛇さまにはお詣りできませんでした(御神体は本殿内にお遷りいただいているとのこと)。

この冬は折しも再度の緊急事態宣言もありなかなか行けませんが、世の中が落ち着いて工事も無事済んだ頃には、もう一度お礼詣りにおうかがいしたいものです。


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テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

謹賀新年 - 2021年 火星、遥かなり

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m

2020年は世界ではコロナ禍、個人的にもこの歳にして初めての転職という、激動の一年でした。2021年はどうか平和な年でありますように……
公私ともに相変わらずバタバタでブログ更新ペースが低下していますが、お見捨てなきよう引き続きよろしくお願いいたします。

      *      *      *

ついに2021年。21世紀になってから実に20年です。この2021年を舞台としたSFをちょっと調べてみましたが、意外と(?)少ないですね。
アメリカ映画『ミッション・トゥ・マーズ』(2000)は、2020年6月の第一次火星探査計画のクルーたちの送別会から始まります。その13ヶ月後、といいますから2021年7月、火星で事故に逢う第一次調査隊。そこで第二次火星探査隊を救出隊として派遣します。ということは、そこからまた半年以上かかると、2022年? まあ大体2021年あたりを舞台にした作品、ということで……
公開当時の評価は低かったようで、たしかTVで観た記憶がありますが、あまり印象に残りませんでした。
かつて話題になった火星の人面岩とか、パンスペルミア説(地球の生命は宇宙からもたらされた、というやつ)とか面白いネタは散りばめてあるのですが、全体的に既視感というか意外性がないというか、目新しさが少なかったという感じだったでしょうか……。

火星と探査機《マルス3号》フィギュア
かの海洋堂からラインナップされた、火星と探査機《マルス3号》(1971年旧ソ連)のフィギュア。

火星は数あるSFの舞台の中でも、もっとも多く登場したものの一つと言っていいでしょう。そのため、火星を描いてもなかなか目新しさがないのも仕方ないのかもしれません。

火星にまつわるSFといえば、まずはH.G.ウェルズの『宇宙戦争』(1898)でしょう。火星人が未来でも過去でもない(作品発表時の)「現代」に襲いかかってくるという迫真さ。それが地球のウィルスによって全滅するという、なかなか科学的なエンディング。あのタコ型火星人は、長い間宇宙人の代名詞でした。
1938年にはアメリカで、この「宇宙戦争」をラジオドラマとして放送したところ、あまりに迫真の放送だったので、これを現実の報道だと思った人々が大勢いたのだとか。
それだけ、当時は火星に本当に生命がいるのではないか、と考えられていたのでしょう。

海外の古典SFでは、レイ・ブラッドベリの『火星年代記』(1950)が有名でしょうか。小説は出だしが馴染めず読んでないのですが、映画版ではラストでこれから「火星人」として生きようと誓った主人公が、ロケットを爆破するシーンが印象に残っています。
フレドリック・ブラウンの『火星人ゴー・ホーム』(1955年)では、火星人と称する緑色の小人が世界中に出現し、国家機密も個人のプライバシーもおかまいなしに、あらゆることをばらしてしまうので、世界中がどうしようもない混乱に陥ります。
そこで、世界中で火星人を「撃退」する方法が考えられます。ある人は、今後人類は火星に手を出さないことを約束しよう、と世界中に放送します。またある人は火星人を消し去る科学装置を作りだします。魔術がとりおこなわれたり、あるいは要するにこれは自分の妄想なのだ、という結論に達する人もいます。
結局火星人は消え去りますが、そのうちの誰が正解だったのかは明かされません(蛇足を承知で後書きに明かされてはいますが、むしろ明かされないままの方が面白いと思います)。

日本の火星SFというと、まずは光瀬龍と萩尾望都のお二人が思い出されます。
光瀬龍の代表作『百億の昼と千億の夜』(1965~1966)を萩尾望都が漫画化されており(1977~1978)、縁の深いお二人です。

「萩尾望都SF原画展」ポスター
北九州市漫画ミュージアムで2018年3月17日から5月20日まで開催された「萩尾望都SF原画展」ポスター。
ポスターの左が『百億の昼と千億の夜』の阿修羅王、右が『スター・レッド』の徳永星(セイ)ですね。

光瀬龍作品には、火星第一の都市「東キャナル市」が何度も登場します。人々の間では火星人にまつわる伝説が語り継がれるものの、人類は火星人と遭遇せず、そして人類もまた、伝説の火星人と同様に衰退の道を……という、何とも不思議で哀愁漂う火星世界が描かれています。

萩尾望都『スター・レッド』(1979)では、火星に順応して超能力を獲得し、「火星人」となった人類と、その後入植してきた地球人との争いから始まり、後半は銀河系規模の話へと拡大します。ゼスヌセルという異星人は、過去にも滅んだ種族がいるということで「火星人」の超能力を邪悪な存在として敵視しますが、実は邪悪なだけではない、扱う者次第ではないか、という考えさせられる示唆が提示されています。

川又千秋『火星人先史』(1981)も非常に特徴的な火星SFです。遺伝子改造で知能を持ったカンガルーを労働力として火星に連れていった結果、カンガルーたちが「火星人」を名乗って人類に反旗を翻すという、驚くべきストーリーです。

      *      *      *

最初に書きましたように、今年は21世紀に入って20年です。子どもの頃は21世紀とは遥かなる未来の代名詞でした。21世紀初頭には火星は開発され、何ならもうコロニーの一つもできてるんじゃないか、とさえ思っていました。
現実にはやっと無人探査機が送り込まれる段階ではありますが、それでも夢に向かって、未来に向かって着実に歩を進めていることには違いありません。

日本はまだ20世紀の1998年に火星探査機《のぞみ》を打ち上げました。《のぞみ》は残念ながら火星軌道投入に失敗しましたが、この時の知見は《はやぶさ》に活かされています。
2020年は地球と火星の軌道の関係が適切だったため、アメリカの《Mars 2020》、中国の《天問1号(Tianwen 1)》、アラブ首長国連邦の《HOPE》と3機もの探査機が打ち上げられ、それぞれ火星を目指しています。さらに欧州・ロシア共同の《EXO MARS》も計画されていましたが、これは2022年に延期されたそうです。
ちなみにアラブの《HOPE》は日本のH2Aロケットに搭載され、2020年7月20日、種子島宇宙センターから打ち上げられました。

今年、2021年にはこれらの探査機が火星に到着する予定です。遥かなる火星にもまた一歩、人類が近づく年になってほしいものです。


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へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

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