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東京都大田区・磐井神社

 2021年12月5日。
 所用で品川区を訪れた際、その近くの神社にもお詣りさせて頂こうと、スマフォのマップで見て立ち寄らせて頂きました。

磐井神社鳥居
 第一京浜に面した立派な鳥居。この辺りってもう太田区だったんですね(東京の区割りが実感としてまだ分かってない ^^;)
 磐井神社(いわいじんじゃ)公式HPのご由緒によれば、「『三代実録』によれば貞観元年(859)「武蔵国従五位磐井神社官社に列す」とあり、この神社を武蔵国の八幡社の総社に定めたといわれ、また平安時代(十世紀)に編纂された『延喜式』の神名帳に記載されています」とのこと。

磐井神社手水舎
 手水舎では水は出ず、代わりに消毒液が置いてありました。

磐井神社拝殿


来年の干支の絵馬も準備済み
 すでに来年の干支の絵馬が設置されています。

磐井神社・参拝記念看板
 その手前の「参拝記念」看板には何か可愛らしいキャラが……。こちらは後から調べるとそれぞれ3匹の子供がいる「子だくさん狛犬」が有名だそうで、おそらくその狛犬のキャラだと思われます。

磐井神社絵馬
 絵馬にも狛犬キャラ。

磐井神社・師走御朱印のご案内
 御朱印は月替わりで、祭典や御祈祷などでお忙しい時以外は直書きして頂けるとのこと。

磐井神社・千代紙御朱印
 他にも書き置きの千代紙御朱印(9月~12月末まで)や……

磐井神社・幸先詣御朱印のご案内
「幸先詣(さいさきもうで)」の御朱印(12月いっぱい、限定300体)など、いろいろあります。

 やはり初めてのところはまずベーシックで、かつ貴重な手書き御朱印をお願いすることにしました。
 お願いした御朱印が仕上がる頃、横から妻が「あの幸先詣御朱印がいい」と言いだしました。
 えっ、と思って後ろを見ると、私の後にすでに2名ほど並んでおられましたので、その後ろに並び直し、改めて頂くことにしました。
 幸先詣御朱印のご案内をよく見ますと、「御朱印・御守りセット」となっています。実は、妻は御守りの方がご希望だったようです(苦笑)。ということで御守りは妻に渡し、御朱印は私の手元に、と相成りました。

磐井神社・12月御朱印
頂いた12月御朱印。とても縁起がいいです。

磐井神社・12月御朱印
もう一枚の12月御朱印。「狛犬」キャラが可愛いですね。

磐井神社・幸先詣限定御朱印
そして幸先詣御朱印。豪華な見開き御朱印と御守りとのセットで初穂料1000円というのは「お得」(?)ですね。

 近年はいろんな季節にいろんな〇○詣がうたわれていますが、「幸先よく新年を迎えるよう正月よりも前倒しで年末にお詣りする」という「幸先詣」、Wikipediaなどによると、新型コロナ対策として2021年正月の初詣の混雑を回避すべく、2020年末に分散参拝するよう提唱したものだとか。
 こちらの記事には幸先詣が「誕生」と書いてますけど、昔から、この1年無事に過ごせたことを感謝して年末にお詣りするというのも聞いたことがあります。新しく生み出したというよりは、そうした古くからの慣習に新たに名前を付けたということなんでしょうね。
 新型コロナの問題とは別に、日本では初詣だけでなく大型連休やお盆など、特定の時期に誰もかれもが一斉に集中してしまうことがよくあります。気持ちは分かるけど、毎年のゴールデンウイークの無茶苦茶な渋滞など、そこまで集中しなくとも、と思っていましたが……過度な集中を分散させるきっかけとなるのであれば、新型コロナ禍にもごくわずかでも「災い転じて福と成す」側面があったといえるかも知れません。


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テーマ : 御朱印めぐり
ジャンル : 旅行

『日本沈没』2021

 本ブログでもよく取り上げております小松左京先生(1931~2011)、今年は没後10年、生誕90年という節目の年になります。そのこと自身はあまり話題になっていませんが、新型コロナで話題となった『復活の日』、そして『日本沈没』のドラマ化でお名前が再び知られるようになるのは嬉しい限りです。

『日本沈没』原作小説と映画(1973)
 今回のドラマで初めて『日本沈没』に触れたという方は、原作小説や1973年版映画もぜひご覧になることをお勧めします。

 さてこのドラマ、すでにネット上で数多く指摘されているように、ちょっと原作から離れすぎですね ┐(´ー`)┌
 もちろん原作そのままである必要はないとはいえ、変えるなら変えるで、何を描きたいのかが重要になってくると思うのですが……。

 まずは主人公をヒーローに仕立て上げるような、特定の個人にフォーカスしすぎ。このドラマを良しとするのは俳優推しだからじゃないか、とネットで指摘されてますが、そうかもな、と感じてしまいます。
 それに原作と共通する唯一のキャラ、田所博士の描き方がクセが強すぎる。原作でいう「変人」とか「異端」とかは、そういうことじゃあないと思う。
 一方で、次から次へと「敵」役が登場するRPGもどきの展開も何だかなぁ。その「敵」が後には味方になるのもドラマではお約束らしい。
 原作はそんなヒーローや悪者を登場させなくとも、組織の上部から末端まですべての人々が、それぞれの立場で奮闘する物語でした。組織を、人々を、日本人を、全世界を信じる物語でした。

 第3回の「命か経済か」というTV欄のタイトルでピンと来たけど、里城副総理が「経済を回さないと」と叫ぶのは近年の新型コロナの議論を意識してますね。
 現実の新型コロナは、マスコミは明らかに恐怖を煽り過ぎた。まるでそれを『日本沈没』というフィクションを利用して弁解しているかのように感じてしまいます。

 極めつけは第5回、地震の後で、公衆電話にすがりつく子供を責める大人どもを描いてました。そりゃ現実にはあるかもしれないけど、わざわざそれをこれでもか、と描いて楽しいか? 人間の暗い面、悪い面を描いて、楽しいか? 
 『復活の日』では、診察を待って並ぶ人々の後ろに赤ん坊を抱いた人が並ぶと、みんな黙って前へ前へと譲っていった。『日本沈没』でも、避難地に人々が集まる中、自分はいいから、と若い人に譲る人々も描かれていたのですが……。
 一方で田所博士も教授のオファーだの給料だのと俗っぽくなって……そんなことを意に介さない人だったのに、そこも残念。
 この辺りから何か見る気が激減したものの、どんなストーリーか大雑把に追っていたのですが……

 そして最終回。「沈没する」という割にはいつまでも自然災害が起こらず、移民枠だの申請だの抽選だの、ずいぶん呑気だなあ……あと数ヶ月しかない状況では、呑気な「移民」ではなく、一刻の猶予も無い「避難」しかないと思いますが。
 このあたりおそらくは新型コロナのワクチン接種騒動を模しているな、と思ってると、今度は新型感染症!? たちまちパンデミックって、短時間に盛り込みすぎ。何でもネタをぶち込めば良いってもんじゃないですよ。

 これ見てて、「あ、分かった、これで常盤医療が特効薬でも開発して、移民交渉のカードにするんだ」とつぶやいたのですが……あ、ほぼ当たっちゃいましたよ('∀')

 ついに始まったと思ったらたった一日で本州が沈んで……おいおい速すぎるって! しかも地震も津浪もなく、なんか地盤沈下みたいにスーッと街が沈んで……?
 田所博士が突然「青森を写せ!」とか叫んで……
「おいおい、次は止まったって言うんじゃ……」
と思ったら、本当に「止まった!」って……また当たっちゃいましたよ。

 結局は北海道や九州が残ったって……そのことが「何を描きたかったのか」につながれば良いのですが、ただ「ヨカッタヨカッタ」で終わってしまうと、どうなんでしょう?

 原作のラスト付近、沈みゆく日本列島の片隅で、田所博士に渡老人が語りかける言葉。

「日本人はな……これから苦労するよ……」
「いわばこれは、日本民族が、否応なしに大人にならなければならないチャンスかも知れん……」
「これからはな……帰る家を失った日本民族が、世界の中で、ほかの長年苦労した、海千山千の、あるいは蒙昧でなにもわからん民族と立ちあって……(中略)未来へかけて、本当に、新しい意味での、明日の世界の、“おとな民族”に大きく育っていけるか……」
「これからが賭じゃな……。
 そう思ったら田所さん。 惚れた女の最期を看取るのもええが……焼け落ちる家から逃れていった弟妹たちの未来をも、祝福してやんなされ……」


 いわば島国の “引きこもり” だった日本人が否応なく引っ張り出され、本当の“おとな民族”に育っていく最初の1ページ、それこそが『日本沈没』の描きたかったものだと思っています。
 それが、一部だけでも残って「ヨカッタヨカッタ」だと、“引きこもり” していた家が焼け落ちるかと思ったら一部焼け残ったので、そこでこのまま “引きこもり” 続けまーす、と言ってるように感じてしまうのですよ。

 これだったらこのドラマは『日本沈没』ではなく、新しい話にすべきだったでしょうね。作中で日本が沈むというネタを使った作品は山ほどあるし、原作と比べられてあまりの粗さを指摘されることもなかっただろうし……。


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