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ウクライナ語入り御朱印

 すでに各所で報道されて有名になっていますが、埼玉県の上里菅原神社にはウクライナ出身の神職さんがおられ、ウクライナ語入りの御朱印があります。
 実はウクライナ語入りの御朱印というのは以前から知っていたのですが、このご時世になってから行くのはミーハーっぽい感じもしてちょっと気が引けたのですが……。公式HPを見ると、やはりお詣りする人が増えて御朱印に2時間待ちという日も出ているのだとか。これは神職さんも大変でしょうから土日に行くのはやめようと思っていましたが、たまたま平日に休みが取れて埼玉方面に行くことになったので、足を延ばしてお詣りさせて頂くことにしました。

上里菅原神社鳥居


上里菅原神社手水舎
 左右に2頭の龍というのも珍しいかも。

上里菅原神社の梅
 梅の満開は過ぎていましたが、まだ花が残っていました。

上里菅原神社の「子育て三猿」の像
「子育て三猿」の像。足下にはお食い初めの歯固めの石がありました。

上里菅原神社の境内にて


上里菅原神社の境内にて


上里菅原神社拝殿
 拝殿に至る左右の手すり、左には青、右には黄色のリボンが結ばれています。

上里菅原神社社務所
 ウクライナの平和を願って結ばれたものですね。

上里菅原神社の御朱印ラインナップ
 御朱印はウクライナ語と英語が併記された見開き、季節の御朱印、ウクライナ語版の3種類でした。

上里菅原神社近くから見えた富士山
 上里菅原神社から少し走ったところから見えた富士山。この辺りからでも見えるんですね。鉄塔付け根付近の左なのですが、曇り空に白い山頂では、この写真でも分かりにくくなってますが……。

ウクライナ語版御朱印と挟み紙
 頂いたウクライナ語版御朱印(右)。キリル文字による仮名表記は昔かじったことがあるので、直書きいただいたウクライナ語の部分のうち「Су…」はスガワラではないかと想像がついたのですが、それ以外は分かりません。そこでうかがってみると、挟み紙として頂いた左の紙が「訳」になっているとのこと。
 帰宅後に調べてみて、おそらく以下のように書かれているのだと思います。


  Слава Україні!
   ウクライナに栄光あれ!

 Сугавара
  スガワラ(菅原)
 Джінджя
  ジンジャ(神社)

  Сайтама
   サイタマ(埼玉)
  Камісато
   カミサト(上里)


 キリル文字の筆記体は英語とはまた違っていて、調べてみると「m」は英語の「u」、「t」は英語の「m」に似た形になるようです。
 「神社」はGoogle翻訳では「святиня」となるのでどうも違うな? と悩みましたが、筆記体を調べて「ж」(ジェー)が2つあることが分かり、ピンと来て「ジンジャ」をGoogle翻訳にかけると、近いスペルが表示されました。

 なお公式HPにもありますが、御朱印を頂くことがウクライナへの寄付になるという誤った報道がされたそうです。なんでそういう間違った報道がされてしまうんですかねえ?
 御朱印とは別に、ウクライナへの人道支援の寄付を社務所で受け付けておられます。幸い他に待っている人もいなかったので少しだけお話させて頂き、ほんのささやかながら寄付させて頂きました。

      *      *      *

 2022年3月23日、ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会でオンライン形式による演説を行いました。それまでアメリカでは真珠湾攻撃に触れ、ドイツでは経済的な結びつきを批判したりしていたのでハラハラして見ていましたが、かなり穏便な内容と感じました。
 演説内容も、そしておそらくは服装も相手国によって考えているあたり、相当に優秀なブレーンがいるのだろうな、と見受けられます(一説によるとアメリカ人の補佐がいるという話も)。
 ロシアによる侵略は100%非難されるべきこととして、一方で外交政策としてウクライナ政府側に落ち度はなかったか、という声もあるにはありますが、現時点で「情報戦争」としてはウクライナ側が優勢のようです。
 むろん「情報戦争」で勝っても国民に多大な犠牲が出ては元も子もない。だから単純に武器や資金を送って戦争を続けさせるだけで良いのか、という声もありますが……ならば降伏してロシアの目的を果たさせるのが良いのか、というとそうわけにもいきません。さらに核戦争の危機まで取り沙汰され、大国どうしが全世界を人質に探り合い、睨み合いを続けているわけで……。
 以前も書きましたように、この情勢下で日本の野党や護憲論者などは重大な危機感を持っているのではないかと思いますが(持ってなきゃもう終わりです)、そうした単純な理想論を批判する与党や改憲論者も、単純な感情論や善悪二元論だけでは方向が違うだけで同じことです。

 つい先日まで、世界では新型コロナへの対策を「戦争」に例えていました。新型コロナに対しては、感染拡大に任せる「降伏」でもなければ非現実的な「ゼロコロナ」でもない、ほどほどのバランスを取る必要があったと思います。
 しかし今や本当の戦争が始まり、日本は昔から振り子が大きく振れ過ぎる、と時々書いてきましたが、今また一つの振り子がすさまじく大きく振れようとしている気がします。この世界情勢下では仕方ないことですが、単純な理想論でも感情論でも善悪二元論でもない、「建て前」と「本音」を直視して認め合った、現実的な議論が必要なところに来ていると感じます。



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テーマ : 御朱印めぐり
ジャンル : 旅行

3月14日…って何の日?

 えっと……3月14日って何かありましたっけ?……って、もてないヤローのお約束ネタは一ヶ月前にやってしまいましたが(爆)

 お菓子業界が1970年代に制定したと言われる例の日は置いといて……

 3月14日が何の日か調べてみますと、「元禄赤穂事件の日」なんですね。赤穂藩主・浅野内匠頭が江戸城で吉良上野介に切りかかったのが、1701年(元禄14年)3月14日(ただし旧暦。新暦では4月21日)。

赤穂大石神社前の大石内蔵助像

 これって歴史的・文化的には結構大きな事件ですね。写真は兵庫県の赤穂神社にある大石内蔵助像。
 もう少し3月14日が何の日か調べてみますと……

 円周率の日。

 ああ、なるほど、円周率って概数としてよく「3.14」と表記されるからですね!
 そして円周率はギリシャ文字のπ(パイ)で表記されることから、食べ物の「パイの日」にもなってるのだとか。うーむ。

 その他、かの大阪万博が開幕したのが1970年(昭和45年)3月14日。

万博記念公園の太陽の塔
 写真は大阪万博のシンボル、万博記念公園に今もそびえる太陽の塔。

 新幹線<のぞみ>の運転開始が1992年(平成4年)年3月14日。
 1873年(明治6年)3月14日に日本で初めて国際結婚が認められたということで「国際結婚の日」
 日本史で有名な「五箇条の御誓文」宣布が、1868年(慶応4年)3月14日(旧暦)であることから「国民融和日」
 どの日も何かしらあるとはいえ、この日は結構いろいろあるようです。

      *      *      *

 さて。円周率はご存知のようにどこまでいっても割り切れない「無理数」です。
 何万桁も暗記した人が話題になったり、スーパーコンピュータでは何兆桁も計算されていたり。
 若い頃、

 3.1415926535897932384626433…

と小数点以下25桁までは暗記したのを思い出しました。たしか数学の教科書で、この25桁まで紹介されていたんですよね。
 カール・セーガン博士(1934~1996)のSF『コンタクト』、1997年の映画では何となく曖昧な終わり方になっていましたが、原作小説では円周率にちなんだ驚きの結末が描かれます。

      *      *      *

 暗記したといえば、大きな数字の漢字表記。一般的によく知られているのは

 一、十、百、千、万、億、兆、京

ぐらいですかね。
 はるかな昔、学研の科学だったか学習だったかに載っていた漫画でさらにその上が紹介されており、面白がって暗記していました。

 一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、(がい)、𥝱(じょ)、(じょう)、(こう)、(かん)、(せい)、(さい)、(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)

 いちばん大きな「1無量大数」とは10の68乗(1の後ろに0が68個並ぶ!)という途方もない数字(諸説あり)。上でも触れたC.セーガン博士が監修されたテレビ番組『コスモス』(1980)で流れていたCMでも、この数字が紹介されていたと記憶しています。
 当時、「1無量大数」は「宇宙の星の数より多い」みたいに紹介されていたと思いますが、調べてみると最近は「銀河系の原子の数ぐらい」とも言われているようです。
 現実にはないほどと思われていた巨大数でも実は存在すると思いきや、「無量大数」よりもさらに大きな途方もない数字も定義されているのだとか。その一方、ご存知のように宇宙は銀河系だけでなく、無数の銀河団やグレートアトラクター、多元宇宙論まで議論されていますから、数字も宇宙もどこまで広がっていくのやら……。

 かたや「食パンの価格が10円上がった!」とショックを受けている、己がスケールの小ささよ……(戦争、何とか良い方向へ解決しないとさらに大変ですよね……)
 敬愛するカール・セーガン博士や小松左京先生が今おられたら、昨今の世情にももっと良い提言をして下さったんじゃないかなあ……。

テーマ : 今日は何の日
ジャンル : その他

新型コロナ以上に大変なこと

 2022年も3月に入り、新型コロナはピークを過ぎつつある一方、その減り方はやや鈍化しているともいわれ、最近は報道される「予測」がこれまでより比較的当たっているように思われます。
 良く言えば初めの頃よりも知見が蓄積されてきたから、かも知れませんが、むしろマスコミが過度の恐怖を煽ることを控えはじめたのではないか、と感じます。控えはじめた理由としては、これまでやり過ぎたことを反省したから、だったら良いのですが……(だいたいワクチン3回目の接種が進まないのは、マスコミが副反応を強調しすぎたからだと思ってるんですけどね)
 なぜ控えはじめたか。
 個人的には、新型コロナよりもっと?大変なことが起こったから、と考えています。

 2022年2月24日、ロシアがウクライナへ侵攻を開始しました。
 まずこの侵略行為には一片の正当性も認められません。むろん戦争というものはすべて100%善と悪に色分けできるものではないことは確かですが、戦争によって解決しようという行為自身は、100%非難されるべきです。
 しかし現実に戦争が始まった現在、これまで新型コロナの恐怖を煽ってきた連中は「しまった」と思ったのではないでしょうか。戦争が与える影響は計り知れません。一部の軍需産業などは儲けるかもしれませんが、庶民にとってはマイナスの影響が確実に出るでしょう。すでに経済的な影響が懸念され、首相が「省エネ」を求めたり……(ちょっと違うような気もするんですが)。
 こんなことになるなら、新型コロナの恐怖を煽って経済を締め上げるよりも、もっと経済の足腰を強くしておくべきだった……と思ってくれればいいのですが。

 新型コロナについては、これまでもこれからも、必要なことははっきりしています。医療などの体制整備と経済を両立させること。個人レベルでは過度に恐れず油断せず、ほどほどの感染予防のうえ、粛々と日常生活を営んでいくこと。
 しかしこのたびの戦争で個人ができること、と考えるとなかなか答えが出ません。少なくとも、新型コロナと同様、あまり一方的な情報に惑わされることはないよう気をつける必要はあると思われます。
 すでに軍拡や改憲の議論も出始めているようです。与党や改憲論者はこの事態を有利と捉えているかもしれません。一方の野党や護憲論者はちゃんと危機感をもって、これまでの単純な理想論・精神論ではなく、現実的な議論で立ち向かわなければ、それこそ「いつか来た道」でしょう。
 個人的には、これまでの理想論、「タテマエ」を掲げつつ、必要に応じて拡大解釈したり例外的措置で対処したりというのは、結果的にはかなり現実的でバランスの取れた形であったと思っています。与党と野党、「右」と「左」、どちらかに傾きすぎることなく、全体としてほどほどのところに落ち着いてきた……というのは、新型コロナを過剰に恐れたりあるいは油断したりせず、ほどほどのバランスを取って社会を維持していくことと通じるような気がします。結果的に、政府の無為無策により集団的免疫が獲得され、日本の被害が少なく済んだ、という説に似ているような気もします。

 現実問題として「withコロナ」は避けられません。しかし「with war」だけは何としても避けなければならない。その「意志」だけは持ち続けなければならないと考えています。

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Author:へろん
へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

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