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参院選2022

 2022年7月10日は、ご存知のように第26回参議院議員通常選挙の投票日です。このブログでも2017年10月、2019年7月、2021年10月に選挙について取り上げてきました。
 今回の選挙では、2022年2月に始まったウクライナ戦争が、与党や改憲派には極めて大きな追い風となるでしょう。
 一方で、戦争や円安に絡む物価高騰が国民生活を直撃しています。しっかりとした議論、成果に持ち込むことができれば、野党に大きな追い風となることも考えられます。
(それにしても、戦争にしろ物価高騰にしろ「誰かの不幸」をネタにしてしか戦えんのかい、という気もしますが……(-_-;)

 これまでにも書いてきましたように、個人的には明確にこの政党を支持、というのはなく、基本的に(特定の政党ではなく)「野党」を支持しています。そして与党が強いのはひとえに野党が分散しているからであり、肥大化した与党に対抗するためには何らかの「野党連合」的なものが必要だと考えています。

野党共闘も必要と思うけど
 6月19日には、いくつかの野党が一緒になって活動しているのを見かけましたが……しかしウクライナ戦争に象徴される野党の対応はあまりにも不甲斐ないため、今回は(も?)難しいですね……。

 なので、普段はあまり気に留めないのですが、たまたま見かけた「政党との相性診断」というのを試してみました。
 簡単に言いますと、以下の10項目について、賛成・やや賛成・中立・やや反対・反対の中から選び、各政党のマニフェストと比較して、傾向が近い政党はどれか、というもの。

・医療機関に対する国の権限強化
・消費税減税
・補助金拡充などの物価対策
・憲法9条への自衛隊明記
・敵基地攻撃能力の保有
・ウクライナへのさらなる支援
・公的年金支給開始の引き上げ
・高等教育無償化
・原発再稼働
・同性婚容認

で、やってみますと……

 ええっ! 「政教分離」は非常に大切と考えているゆえ個人的にもっとも支持しない政党との相性が第一位になってしまった!!
 回答の傾向が一致するのはそんなに多くないと思うのですが、消費税減税(私は賛成、この党は反対)のような明確な逆方向は少ない(つまり中立が多い)結果でしょうか……?
 要は、様々な争点がある中で特定の政党を選ぶなんて本来は無理なことなんでしょうね。

 その消費税減税、物価高騰や景気対策には有効な手段と考えられますが、与党は断固として減税に反対しています。6月19日のNHK日曜討論では、自民党の高市政調会長が減税否定ありきで「減税も手間がかかる」だの必死にデメリットを並べ立てました。
 しかしながら「事業者から『変更が大変だから、消費税減税はやらないで欲しい』との声は聞いたことがありません。多少手間がかかっても、減税により消費が上向くことを望んでいます。そもそも、引き上げはできるのに、引き下げはできないのはおかしい」(立正大法制研究所特別研究員・浦野広明氏)。(高市政調会長「デタラメ」発言が大炎上!消費税減税を頑として拒む自公の参院選に大逆風

 あげく、自民党の茂木幹事長が6月26日のNHK日曜討論で「消費税減税なら年金は3割カットだ」と国民を恫喝までしています。
 結局、税率引き上げにあれだけ苦労したんだから、一度手にしたものは手放したくない「しがみつき根性」ということではないでしょうかね。

 一方で電力不足に対しては節電ポイントだ何だと言ってるようですが。
 「減税すると手間がかかる」なんて言ってるくせに、一時的に使うだけの新たなシステムの構築に費用や手間をかけてどうするの!? それにかける費用があるなら、その費用を物価高騰・景気対策に直接あてろって。

 これも以前から書いていることですが、たとえこれという候補者がいなくとも、必ず誰かが当選するわけですから、ほんの少しでも「マシ」と思われる候補者に投票しないことには何も変わりません。「変わらなくても良い」という考え方もあるでしょうが、将来変える必要が生じた時に意見を言う権利も失うことになります。
 まずは10日にお忙しい方は、ぜひ今のうちに期日前投票を。


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テーマ : 参議院選挙
ジャンル : ニュース

映画『シン・ウルトラマン』-私の好きな〇〇です(笑)

『シン・ウルトラマン』、いろいろと話題になってますね。かく言う私も、2022年6月12日に行ってきました。
 実は、当初はそれほど観に行くつもりはなかったのですが……

 と言いますのも、それぞれお好きな方には申し訳ないのですが、『シン・ゴジラ』はワタクシ的にあまり面白くなく、『シン・エヴァンゲリオン』はエヴァ作品自身についていけなかったこともあり未見だったため、「シン」と付く作品には警戒していました。
 しかし、かの柳田理科雄先生が『空想科学読本』内で論述されていたウルトラマンネタに「アンサーがある」という記事を見つけ、また『シン・ゴジラ』とは違うというネット評が結構あったため、それなら見てみたいと思うようになりました。
 しかも珍しいことに妻も興味を示したため、妻の用事が終わってから見に行ける上映回のある映画館を検索。選んだのがTOHOシネマズ日比谷でした。

日比谷ゴジラスクエア
映画館に向かう一角で、なんとゴジラが。

TOHOシネマズ日比谷のゴジラ
しかも映画館内にも。

『シン・ウルトラマン』入場者特典
 入場者特典は……メフィラスの名刺!(^O^)
 書いてある言葉の端々までメフィラスっぽくてナイスです。

 さて。
 肝心の映画ですが、前半はどうも飛ばし過ぎ、詰め込み過ぎじゃないか、また解決方法が予定調和的だと感じた部分もあったものの、後半でかのメフィラスが行動し始めるあたりから、俄然面白くなってきました。
 上でも書いた『空想科学読本』の他、『幼年期の終わり』 『日本沈没』 『さらば宇宙戦艦ヤマト』 『果てしなき流れの果に』……と私の好きなSFを連想させるような内容が次々と盛り込まれた、てんこ盛り状態。
 映画を観るときは面白ければ後からパンフを買う、ようにしているのですが、今回は観終わってすぐ買ってしまいました

『シン・ウルトラマン』パンフレット
なんと「ネタバレ注意」と書かれた帯で留められています。観る前に買う人向けですね(^^)

 本作品は現在も上映中でまだまだ続きそうですので、ネタバレを避けようと思うと大したことは書けません。以下はネタバレも含みますので、ご了承いただける方のみ、下の「続きを読む」から、または以下の文章にお進み頂きますよう、お願いいたします。

続きを読む

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展

 2022年3月、ツイッターでいろいろいじっている時、偶然発見しました「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」。

井上泰幸展ポスター

 井上泰幸氏(1922-2012)はかの円谷英二監督(1901-1970)のもと、『ゴジラ』『空の大怪獣ラドン』『海底軍艦』『ウルトラQ』『惑星大戦争』『日本沈没』『妖星ゴラス』『ノストラダムスの大予言』『連合艦隊』……およそ特撮映画として思い浮かぶ映画のかなりの作品に特撮美術のスタッフ・監督として関わった方で、その生誕100年記念として、東京都現代美術館にて2022年3月19日~6月19日に開催。
 見てみたいなあ、どうしようかなあ、と思っていましたが、敬愛する小松左京先生原作の映画『日本沈没』(1973)で使用された潜水艇“わだつみ”の復元模型が展示される、という記事を発見。この記事を見た瞬間、
「行く」
と決めたのでした(笑)

 初めてやってきました、東京都現代美術館。
東京都現代美術館入り口の構造物
入り口には何かが発進しそうな構造物が(笑)

 さて……予想通りではありますが、展示物などは基本撮影禁止。まぁそうだろうな、とは思いつつ、せめて“わだつみ”だけでも写真に撮りたかった……。顔を近づけて穴のあきそうなほど見つめて目に焼き付け、せめてネット上の写真を保存して我慢。
 展示の内容はパピヨン本田氏によるルポ漫画で結構詳しく紹介されています。

 ただ本展では2ヶ所だけ撮影可の展示がありまして、一つは入り口のロゴ。もう一つが……

岩田屋再現ミニチュアセット全景
『空の大怪獣ラドン』(1956)で製作された、福岡に実在する百貨店「岩田屋」を中心とした精巧な再現ミニチュア。
 ミニチュアと言っても、見学してる人と比べても全体としてかなりのサイズです。映画では上に浮かんでいるラドンが岩田屋の屋上に降り立つわけですが、そのラドンは中に人が入る着ぐるみなわけで、そのためラドンも含め全体のサイズが決まるわけですね。で、1956年当時に作られたミニチュアは映画撮影の中で壊されるので、これは今回の企画ため新たに再現されたものとなります。

岩田屋再現ミニチュアセット
これぐらいの構図で見るとリアリティが増しますかね(^^;)
ただバックの青空に照明が反射してしまうのが残念でしたが……。

鉄道の精巧なミニチュア
鉄道のミニチュアの精巧さもすごい。

看板なども精巧に再現
看板なども細かく再現されています。しかも企業名などもたぶん実在のものそのまま。

ショーウィンドウの中まで精巧に再現
岩田屋1階のショーウィンドウがこれまたすばらしく精緻。

記念撮影用?井上泰幸氏パネル
 記念撮影用? の井上泰幸氏(1956年当時)のパネル。どうせなら上空のラドンももう少しこちらを向いていても良かったのでは、とは思いますが、ラドンは当然映画撮影時の方向を向いていて、この井上泰幸氏のお姿も、岩田屋ミニチュアに対して実際にこの位置で撮影された写真を元にしているようです。
 まぁそういう理由も分かるのですが、井上氏のパネルをもう少し正面にするとか、そこは融通を利かせても良かったのでは、とも思います。

 ミニチュアセットの脇の方にはこのセットの再現プロジェクトの説明がありました。が、訊いてみるとミニチュア本体は撮影可なのに、この説明は撮影不可。
 いつも写真を撮る時は後から読めるように説明や看板なども撮るのですが、残念。こういうのを撮ろうという人は少ないのかも知れませんが……。

 さて最後の売店。
 本展覧会の図録は……4950円
 ううう、昔から気に入った展示の図録などはよく買ってきたのですが、これは手が出ません。これまでは高くても2000円台までだったのですが……。せめて分冊版とか廉価版とかを、というのは無理なのかなあ。『日本沈没』の内容があったら欲しくなってしまうので、結局中を見ずに我慢(T▽T)
 潜水艇“わだつみ”の絵葉書とかミニチュアとかがあれば……と思ったけど、なし。
 せめてもの記念にと、展示の中でも印象に残った一つ、『日本海大海戦』の絵葉書を購入(フネ好きなので ^^;)

『日本海大海戦』絵葉書

 今はCGが発達して、こうしたミニチュアによる特撮は減少していくのかも知れません。しかしこうした成果、技術は残っていってほしいですね。歴史的建造物の技術が「宮大工」として継承されていくみたいに、今後も活かされていってほしいものです。
(あ、ミニチュアといえば、昔だったら海洋堂などとのコラボフィギュアも作られても良さそうなのに。ラインナップはラドンと岩田屋、轟天号、わだつみは外さずにお願いします ^^;)

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へろん(♂)としろ(♀)の夫婦ですが、最近はへろん一人で書いてます。「御朱印」「SF」が多くなってますので、カテゴリからご興味のあるジャンルをお選び下さい。古い記事でもコメント頂けると喜びます。拍手コメントは気付くのが遅れてしまうことがありますが、申し訳ございません m(_ _)m

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